Archive for the ‘三和新聞’ Category

第239号 老化と進化

2020-11-30
第239号 老化と進化
writer: 小 谷 野 一 彦  

 師走を迎え2020年も残りわずかとなりました。毎年、清水寺で発表される『今年の漢字』は恐らく『密』ではないでしょうか?今年報道されている中で一番関心が高く、終息の気配がないため来年も話題の中心となりそうな『密』のコロナですが、我が家ではそれをもしのぐ大きな話題!いや、出来事がありました!それは愛娘が授かり産んだお孫ちゃんの誕生です!昨年末、電話で妊娠の連絡があった時は想像したこともなかったので大変驚きましたが、同時に最っ高ぉ~の喜びを感じました!そして待つこと8ヶ月!陽の光が最も輝き熱い8月に元気な男の子が小谷野家に誕生しまして!同時に超バカ爺さんこと【カズ爺】も誕生いたしました!

 

 ホント次元を超えた可愛さを実感しています!娘が帰省中には家に帰ることが楽しみで楽しみで、出掛けることが大好きな私が「早く家に帰りたいっ!」と思うことに驚き!帰るとまず『抱っこ&スリスリ』そしてお風呂に入れたりオムツを替えたり至福の時間です!赤ちゃんは本当に、いいですね♪ものすごいスピードで成長しているためドンドン出来ることが増え、それを見るのも触れるのも刺激となり、両親と妻と私の大人4人で暮らしていた静かぁ~な『色』の無い家が一瞬で明るくにぎやかで虹色の家庭に大変身です!今日は昨日より手を強く握れるようになったとか、さっきより大きな声が出るようになったとか、俺を見て笑ったとか泣いたとか・・・色々な成長を見るのは未来に繋がっていくようで本当に楽しいです。米寿近い両親も、ひ孫の誕生に大喜び!若さは取り戻せませんがタップリの笑顔を取り戻し、ひ孫のいる生活を楽しんでいるようでした。

 

 ただ一方では、ひ孫の成長ぶりに相反し両親は体の衰えを実感するのか「耳が遠くなって、ひ孫の泣き声がよく聞こえない!」と嘆いたりすることが多くなったようにも見え、そんな事を妻と話していると、妻からこんな話がありました。「人は生まれてから死ぬまでずっと進化するんだよ!シワやシミ、白髪などを見えにくくする『老眼』、聞きたくないことを聞かずに済む『老人性難聴』、嫌なことをスグ忘れさせてくれる『もの忘れ』それらは【進化】であり必要な事なんだヨ!」と。・・・ものは言い様とも思えますが、進化を調べると類義語では成長とありますので老化もひとつの成長なんですね。また『衰え』と考えるより『必要な進化』だと捉えた方が明るい未来へ向かっている感じがします。毎日私の両親の進化や成長を目の当たりにしている妻から聞いたこの話には、本当に頭が下がり感謝で涙腺がゆるみました。【老化=進化】なんて聞いたことありませんでしたが、これはガツンと腑に落ちた超納得の話です!・・・私は、超超超!愛妻家です♪

 

 生まれたての赤ちゃんは生きるためにスグ呼吸へと進化し、本能だと思いますが口を動かしミルクを飲むことを覚え、初めて耳にする言葉だったのですが『ハンドリガード』という自分には手があることを認識し、自分の意志で興味あるものに向かって手を動かすことを覚えて、どんどん成長していきます。老化はその反対で昨日できたことが今日は出来なくなっていくことだと思っていましたが、妻の話を聞き老化というのはひとつひとつを取捨選択しながら効率よく生活できるように進化していることだと考えることにします!但し、楽しく生活できるよう老化という進化のスピードを遅らせることも大事です。また、赤ちゃんが興味のあるものに突進していくように新しく世に出てくるものを積極的に使いながら、昔恩師が言われていた「社会とのつながりを持ち続けた生活をおくる。」ことが出来るように・・・なんか言っていることが引退する『爺』みたいですね!【カズ爺】だけに(笑)

 

 生活様式が大きく変化している中、昨今は三和機工も国際色が増して日本人を含め5ヵ国の方々と、ひとつ屋根の下で仕事をしています。日本人だけでもジェネレーションギャップを感じることが多々ありますが・・・国民性の違いは文化などの育ってきた『環境』がまるで違うため、それ以上に考え方などの『カントリーギャップ』が生じるのではないかと思います。どこぞの国が如く『分断』とならぬよう、それぞれの文化や環境を理解し合い、そして大切にして、今の時代に合った『進化』そして『成長』が必要だと感じています。私自身も四捨五入で還暦になる年となり色々なギャップを感じますが、多様化する世の中に乗り遅れないよう、未来に繋げてゆける会社を造る一翼に成りたいと存じます。

第238号 人がモノを買う時の気持ち

2020-10-31
第238号 人がモノを買う時の気持ち
writer: 小 林 照 宜

 コロナ禍の影響で半年以上前から買い物のほとんどを近くの店舗やインターネットで済ますようにしています。行きたい店があってもその店舗が市外に位置するとなかなか行くことが出来ません。流行が始まる前の暮らしに早く戻ってくれることを強く願っています。秋から冬にかけて『インフルエンザ』と同時に流行する恐れがあるそうです。ひとりひとりが、より一層感染予防対策をとっていきましょう。

 先日、久しぶりに作業着の下に着るTシャツを買いに出掛けました。皆さんもご存じと思われる仕事用の衣料品の販売から始め、今や女性用のスポーツ用衣料まで販売して急成長を遂げている・・・『あの店舗』です。その駐車場に入ろうとして、停めてある車の数に驚いてしまいました。以前は駐車場も空きが多く店内も閑散としていたのですが店内に入ると、所狭しと商品が並べられ店内には20人位のお客さんがいました。それぞれの人が色々な商品を見ています。女性の方の姿も、多く見受けられます。私はお目当てだった品物をカゴに入れ、店内を見て回っていると青い靴に目が留まりました。『軽量』と書かれたその靴の値段を見るとなんと!・・・\980円です!私は思わず目を疑ってしまいました。作りもシッカリしています。今履いている靴が古くなっていたので、私はその靴も購入することにしました。その時!私は、この店舗の【成長の秘訣】はこういう理由だと実感しました。買うつもりもなかった靴(品物)を、お客に買いたい!という気持ちを抱かせる『キッカケ』を作り、買わせてしまう。「さすが!売れている店は違うな!」と感じました。

 話しは少し変わりますが、ここ数年で市内にはドラッグストアが乱立してきました。私の住む地域には同じ町内に複数軒のドラッグストアが営業している所が有ります。数100mしか離れていないところに同じような店が有るのです。最近も隣町にもう1軒開店しました。こんなに店舗があって共倒れにならないか?と思うくらいです。薬や日用品を買ったついでに店内を見て回るとスーパーマーケットと同じくらいの品揃えがあります。食料品も豊富です。新鮮な野菜や肉の他にも豆腐やウドンが20円に満たない価格で販売されています。どうしたらそんな価格で販売できるのか感心してしまいます。私もその店へ行く度に思わず低価格商品を購入してしまいます。消費者心理を上手く突かれてしまっている感じです。私は自宅での晩酌は焼酎を炭酸で割って飲んでいるのですが炭酸の500mlのペットボトルが\49円で売っています。しかし!実は、焼酎自体はあまり安くはないのです。安い商品で人を集めて他の物は通常価格で売っていく、それでも消費者としては『得した気分』がして何度も足を運び購入するのです。これも先ほどお話しした【成長の秘訣】ではないでしょうか。

 皆さんもインターネットで買い物をされたことがあるかと思いますが、ネット販売の良い所は自宅に居ながらにして『値段の比較』をして買い物が出来るところです。購入する前に商品の評価を見て(要するに『口コミ』ですね!)それで検討する事も出来ます。購入した商品は宅配で届きます。人との接触を避けて買い物ができる為、このコロナ禍でのネット通販の利用が更に拡大加速しているそうです。色々なサイトからこの商品はココ、あの商品はココと選んで購入が出来ます。私はプリンタ用のインクをネットで購入しています。ネットの方が価格の安いことが多いからです。また『讃岐うどん』を定期的に購入しています。無性に食べたくなる時が有り、思わず「ポチッとな!」(懐かしの『タイムボカンシリーズ』)としてしまいます。それぞれの商品のホームページを見ていると『〇〇ランキング第1位』『〇〇売り上げNo.1』などと書かれた広告が表示され、買いたい気持ちが刺激されドンドン『購買意欲』に火がついていきます。実際に、それらの広告戦略で購入の最終決断をする時も多々あるほどです・・・。

 人が『モノ』を買う時には、その物を「使用したい・所有したい」という気持ちが生まれ、その【品物を使用している時の自分の姿】まで想像を膨らませます。勿論の事、相反する「要らない物・欲しくない物」には買いたいという気持ちは全く起きないのです。この事は私たちの仕事にも深く関係することです。お客様が『何を思い、何を望んでいるか』を的確に判断し【ご提供する力】を付けて行くことが必要不可欠です。刻々と変化する状況に柔軟に対応していくと同時に、我々は『製品』に付加価値をつけて、いかにしてお客様に【購入意欲】を持って頂けるかを考慮し続け、仕事をしていく事が重要と考えます。

第237号 強い気持ち

2020-09-30
第237号 強い気持ち

writer: 渡 邉 啓 史

 今年は新型コロナウイルスにより、まさかこんな事態になるとは誰も思っておらず、様々なイベントが中止・延期となりました。オリンピックはもちろんの事、息子達の部活動の大会・運動会が中止となり、とても残念です。中学・小学共に最高学年だったので息子達以上に私の方が落胆してます。そして私の趣味であるマラソン大会もことごとく中止となり【目標】がなくなりモチベーションを保てない状況となっています。それでもGARMIN←ガーミン(ランニングウォッチ)で繋がっている仲間(お客様O社のT様や会社仲間のI君)が走ったりしていると自分も頑張らなきゃいけないと思い何とか走っていますが、昨年と比べると月間距離は半分以下となっています。(ガーミン仲間募集中です!一緒にモチベーションを上げましょう~)目標がないと頑張れない・・・走る為の目標とは、大会に出て目標時間内で完走するのが目標であり、別に大会がなくても練習でその目標タイムで走る事を目標に置き換える事が出来ればと思うのですが・・・モチベーションが下がってしまうのは、自分の中の【弱い気持ち】なのでしょう・・・。

  私は9年前に今住んでいる場所に家を建てました。町内会に入らなければいけない事はなかったのですが、子供会や町内行事にも子供を参加させたかった為、入会しました。住んでいる町内は大きく約320世帯ぐらいとなります。毎年順番で組長が回ってきて、今年は町内会に入ってから初めての組長となりました。組長の中から色んな役員が選出され、私は立候補し【体育委員】となりました。体育委員の活動としては、校区で行う運動会の運営やソフトボール、バレーボールなどのスポーツ大会への参加が業務となります。校区には8つの町内が有り、各町内から男女各1名ずつ体育委員が選出され、その中で【体育委員長】をやらせて頂く事となりました。しかし残念ながら、年内の行事は中止となり、私の役目は体育委員にイベント中止の連絡か、今後どうなるのかといった連絡がもっぱらの仕事となっています。今年は息子が中学3年と小学6年だったので、校区運動会での活躍!?をしっかりと見届けたい思いと、密かに年齢別リレーに小学生・中学生・会社仲間のT君20代、私40代で出場出来ればと思っていたのですが、とても残念です・・・。まだどうなるか分かりませんが、今後開催予定のイベントに全力で臨んでいきたいと思っています。

 また今年は5年に1度の【国勢調査】が行われる年となります。私の町内では毎回、組長から【国勢調査員】を選出される事になっており、私も選出され国勢調査員となりました。色々と説明を受けて、やり方には不満もありましたが、何とか9月中旬に私の受け持つ地域、約130戸にインターホン越しに説明と調査表を配布しました。準備から配布までにかなりの時間と労力を使いましたので、5年後には効率的なやり方に変わっている事を切に願います。国勢調査は日本に住んでいるすべての人・世帯を対象とする国の最も重要な統計調査で大正9年から5年ごとに行われており、今年の調査は21回目で実施100年の節目を迎えます。行政を進める上で最も基本となる人口・世帯数をはじめ、男女・年齢別、産業別などの人口の構造や世帯の構成・居住状況を明らかにする為に行われます。国勢調査の回答は義務となりますので、みなさんも期限までに忘れずに回答をして下さいね。コロナの関係でインターネット回答か郵送を推進していますので宜しくお願い致します。

 色々な役割の中で自分がやらなくてもいい事、出来ればやりたくない!面倒くさい!そんな事が日常にはたくさんあります。やる事によってやってよかったと感じる事、やっても何も得ることがないと感じる事があるかと思います。何か行動に移したり、目標達成する為には、自分の【気持ち】次第でどうにでも変えられます。何か自分を変えられるきっかけとして色々な事にチャレンジ、経験する事により、ネガティブ志向をアクティブ志向に変えて、【強い気持ち・信念】を常に持ち、今後も皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。

第236号 先人に学ぶ

2020-08-31
第236号 先人に学ぶ

writer: 杉 浦 秀 幸

 今年の夏はオリンピックのニュースが流れて日本中が盛り上がっているはずでしたが、新型コロナウィルスの影響で1年延期となり少し寂しく感じます。しかし、九州地方や中部地方、東北地方では7月に豪雨に見舞われ甚大な被害をもたらしたので、もしオリンピックが開催されていたら関係者の方はその対応にも追われて大変なことになっていたかもしれません。来年は何事もなくオリンピックが開催できることを願っています。(まず、開催される事を何よりも願っていますが・・・)また様々なイベントが中止や延期になり、自分も以前より出かける機会が少なくなりました。県外への移動は自粛ということなので先日、初めて市内にある『東海道五十三次』の1つの『二川宿本陣』へ行ってきました。今回はそのことについてお話していきます。

 

 自分はもともと社会や歴史は好きではなかったのですが、あるキッカケで歴史に興味を持つようになりました。それは2014年に放送された『信長協奏曲』というテレビドラマです。原作は漫画ですがドラマ化されたもので、映画にもなっています。題名の通り織田信長が主役なのですが、その織田信長が『現代からタイムスリップした普通の高校生だった!』という斬新な設定となっています。典型的な現代人と戦国の世ならではの武士道精神の武将たちがからみ合い、弱小大名にすぎなかった織田家の若武者たちが、未来から来たその高校生の力によって『天下統一』という途方もない夢に向かって進んでいく姿を、戦国時代を舞台に描いています。このドラマを観て本当の織田信長はどんな人だったのか?戦はどんな戦術で挑んでいたのか?など・・・とても知りたくなり、色々と調べるようになり戦国武将や歴史に興味を持つようになりました。面白いドラマですので興味を持たれた方は是非観て下さい!

 さて、話は江戸時代に移ります。江戸と京を結ぶ東海道は江戸時代に徳川家康によって作られ、53の宿場を設置したことで『東海道五十三次』と呼ばれているそうです。『二川宿本陣』は江戸の日本橋から33番目の宿場町となり、本陣と旅籠屋(はたごや)の建物が残されています。現代でいうところのホテルになります。本陣は大名、旅籠屋は庶民が宿泊する施設で豪華さが違いました。江戸と京の間は約492キロあり1日に32~40キロ宿場町の間を8~10時間かけて歩いたそうです。江戸から京に行くには毎日歩いて12~15日かかる計算になります。自分は趣味でマラソンをしていますが、初参加のフルマラソンの時には5時間以上かかりました。それに比べ江戸時代の人たちは重たい荷物を持ち、履物も草鞋(わらじ)履きであったことも考え合わせると、フルマラソン以上の負荷を15日間も続けることになります。一般的に昔の人は想像以上に健脚だといえそうです・・・。

 今では、東京から京都まで新幹線を利用すれば約2時間20分で行けます。日帰りも可能です。江戸時代の人は誰もこんな便利な乗り物ができるとは想像しなかったでしょう。当時の乗り物といえば駕籠(かご)ですが、展示されている駕籠の細かな装飾や建物内で使用していた引き戸の鍵に当時の人の知恵と技術を見ることができました。現代のように大量生産出来る訳ではないため1つ1つ手作業で丁寧に作り上げていたと感じ、「どうやって作るのだろうか?」「どんな道具を使っていたのか?」と思いながら展示品を眺めていました。最近では自分たちの使用している工具も進化してきており、ホームセンターやネットなどで購入しやすくなりとても便利になりました。その反面で工具に頼りすぎてしまい、自分で考えて治具を作るなどの発想が乏しくなっているかもしれません・・・。

 こうして古い建物や調度品を見ると江戸時代の人々の旅の様子や技術、知恵が分かりとても面白い資料館でした。先人に学ぶという点で、我が家には家訓として【上見て進め、下見て暮らせ!】という言葉が掲げてあります。これは義父から受け継ぎました。「常に上を目指して進んで行きながらも決して贅沢はせずに自分自身をしっかりと見つめて事にあたるように」と書いてありました。今後もこの言葉を胸に進んで行きたいと思います。

第235号 時代(とき)の流れ・・・

2020-07-31
第235号 時代(とき)の流れ・・・

writer: 新 妻 吾 郎

 先月の7月11日(セブンイレブン)で私は52ちゃいになった。誕生日は盛大に・・・なんて事は皆無。7月10日の夜から愛息が突発性の高熱を出し、夜中の救急診療へ連れて行くも熱が下がらず、ほぼ不眠不休の看病を3日ほど続けていたら愛息の熱はスコーンと下がり私も52ちゃいになっていたという・・・バースデー感ゼロの誕生日であった。流石にこの歳での徹夜の看病は体に堪(こた)えた。回復した愛息は駆けずり回り、私と家内は倒れそうである。いや、倒れた。倒れながらに思い出した事は『52歳』・・・それは、母が他界した年齢と同じになったという事だった。母は同月の7月に他界したので当時、私は29歳に成りたてだった。もっと早くに親御さんを亡くされた方もいらっしゃるかとも思うが・・・『孝行したい時に親はなし』である。なので、若い子達と話す機会があると「親孝行しとけよ♪」と、ついオッちゃんの~若者からは『要らん、ひと言』が出てしまう・・・・・年や。(汗)

 先日、部屋の整理をしていたら母から貰った手紙が入っている箱が出てきた。私は大学1年から北海道に渡った。19ちゃいの時だ。まぁ~この時10年後に母が他界することなどモチロン知る由もなく!それからも転々と、一人暮らし・・・一人暮らし、途中から同棲・・・まぁ~この話は割愛。たまぁ~には実家に顔は出したが、要は出たっ切りだった。なので手紙がワンサカ。その手紙の返事を書いたのかと自分に問いただすも~記憶なし(冷汗)・・・子供ってそんなモンですよね!と思いつつ、親になって初めて解るこの思い・・・。書き綴られている『言葉』を読むと、咤激励ではなく~叱咤!叱咤!叱咤!だらけ。しかも、その内容が52ちゃいの今でもグサッと突き刺さる事だらけで・・・成長しとらんなぁ~と心底、自己嫌悪。親は流石や・・・と思いつつ、何が書かれているのかをここで書き示すと「あぁ・・・納得!」と言われそうなので絶対!書かん!・・・書かんが、52ちゃいの抱負は出来た。それは【強靭な精神力を持って事に当たる】である。←ほぼ手紙の内容がネタバレやんけ。

 さて、母の死は一般的にみると早過ぎた・・・しかし今や『人生100年時代』と云われている。医療技術は飛躍的に向上し『iPS細胞(人工多能性幹細胞)』なるモノは2006年に世に出て以来、目覚ましい進化を遂げている。あと10年も経たないうちに人体を組織形成する中で脳みそ以外は全て作って移植する事が、身近な総合病院なら出来るようになるのではないかなぁ~?←私の想像だが。まぁ~言葉悪いが『死ねない時代』である。少子高齢化社会の我が日本国で、この嬉しいような哀しいような事態は年金受給バランスが更に崩れて行き、年金財政破綻に拍車をかけることだろう。先日、我が社は定年年齢を60歳から65歳に引き上げた。しかし、もし国が年金受給年齢を70歳に引き上げたとしたら・・・哀しいイタチごっこである。・・・話のベクトルがあっちゃこっちゃと向き始めたのでチョット戻そう。

 医療の経過があと『10年』経ったらとか。19歳の時『10年』後に母が他界するなんて・・・とか。『10年ひと昔』と言われるほど10年という歳月は1つの区切りであり、様々な変化が起こり、色々な物事の【節目】である。10代・20代・30代と・・・年代も然り。『お笑い界』では昨今『第七世代』とか言われているが、三和としては先代から今60代の方々が『傘』となり『縁の下の力持ち』として三和を支え、築き上げてくださった『第一世代』である。その第一世代の方々と共に仕事をし、今現在の中心となっているのが50代・40代の『第二世代』。続く30代・20代は『第三世代』今、10代の方は『第四世代』となるのだろう。それぞれの世代での役割があり、ポジションがある。飛び抜けて飛躍される方もいれば、試練を迎える方もいるだろう。全ては半永久的に次世代へ『責任ある襷(たすき)の受け渡し』をする為である。

 今年、私は社長業を受け継いで20年という節目に当たる。ジャスト2000年が社長就任であり・・・(父が他界したので、ならざるを得なかったというのが事実だが)当時、私は31歳であった。今のあなたは、お幾つですか。・・・私は決して凄いだろう!などと言いたい訳ではない。ただ、大人になって解ること。結婚して解ること。自分が親になって解ること。責任を伴う役職に就いて解ること。この『解ること』に早く気づき、皆が一枚岩となって世の中の役に立つ事業を全うする事こそ企業の責務であり存在価値がある。話は振り出し?に戻るが…私、個人としては社員の皆様の幸せと家族の幸せと三和機工株式会社を永久継続させる事が、今私に出来る親孝行であると信ずる。

第234号 ニューノーマル

2020-07-01
第234号 ニューノーマル

writer: 太 田 敏 浩

 コロナ禍も何となく落ち着いたような雰囲気の漂う日本では、近頃新しい生活様式の模索についての話をよく耳にします。はて?自分に当てはめて考えてみますと以前とそれほど生活に変化がありません。そもそも『3密』とは無縁の生活様式故に、せいぜい犬の散歩の時間を変えてみる程度の3密回避行動で事足りるはずが、なぜか顔見知りの老夫婦とは時間を変えても同じようにすれ違うのは摩訶不思議です・・・。

 さて新型コロナウイルスの発生から『クラスター』『ステイホーム』『テレワーク』最近では『ウィズコロナ』『アフターコロナ』『ニューノーマル』などの横文字表記が随分増えました。アラウンド後期高齢者に属する両親も微妙に単語を間違えて言ってみたり、聞いたことはあるが何だったか?と2人で頭を悩ませてみたりと頭の体操に一役買っているようにも思われます。そんな横文字の中から『ニューノーマル(新しい常識・状況)』をピックアップして今回のお題目にしてみたいと思います。

 『ニューノーマル』とは2007年から2008年にかけての世界金融危機、いわゆるリーマン・ショック後の【新たな状態・常識】を表した表現だそうです。最近、私的な『ニューノーマル』な出来事がありました。去る6月1日に、国民的スナックである柿の種の【柿の種:ピーナッツ】の比率が【6:4】から【7:3】へと変更されたのです。この変革は【当たり前を疑え!】をキャッチフレーズに国民投票を行い決定されました。柿の種はマイ フェイバリット スナックで、出張帰りのビールならぬ柿の種で一服こそ至福の時である私にとって、正に『ニューノーマル』な出来事でした。50年近く続けた比率を変えてみるって面白いと思います。興味のある方は食べ比べセットのプレゼントキャンペーンが7月3日まで実施されています。是非、応募してみてください。もちろん私は応募済みです。詳しくはwebで確認してくださいね!(あと、3日しかありませんが・・・)

 仕事に置き換えると私の属する機械設計では、ドラフター⇒2次元CAD⇒3次元CADへと作図方式が変化していった事が『ニューノーマル』になるかと思います。入社当時はドラフターを使って作図していました。組立図を作図する前に、まずはレイアウトと縮尺を決めますが、それを失敗すると切った貼ったの残念な図面が出来上がります・・・。設備も切った貼ったしながらワイワイ作り上げた時代だったように思います。20年程前に2次元CADが主力の作図方法に変わりました。レイアウトも縮尺も自由自在!コピペも出来ますし、寸法も計算不要で間違い知らずです。同時に設備納期も短縮されました。2次元CADにより効率は上がりましたが設計時間は削減され、間違いが許容されない時代になりました。作図方式は手描きからパソコンに変わりましたが、図面は2次元図面のままだった為に、モノづくりの方法においては『ニューノーマル』にならなかったと思います。今現在は3次元CADの作図方式に変わりました。設備の形が立体で確認出来ますし、設備の動きも確認出来ます。2次元図面から3次元図面に変わったことでモノづくりの方法にも『ニューノーマル』な時代がやってくると思います。昔のようにワイワイしながら、これからは3次元データの設備を作り上げる事がモノづくりの始まりになるのではないでしょうか?若い人達には今まで当たり前だった常識を切り捨てて『ニューノーマル』を作り上げて欲しいです。なんだか楽しそうでワクワクしますね!!

 さて、ワクワクするといえば、もうすぐ七夕ですので最後は宇宙に目を向けて終わりたいと思います。宇宙といえば『はやぶさ2』がリュウグウに向かって早5年になります。現在、数々の【世界初】のミッションを終えて地球に向かっています。『はやぶさ2』プロジェクトには『当たり前』が無く、常にチャレンジングでかっこいいです。ミッションが次の段階に進む度に「もういいんじゃないの?」って思いながらハラハラしていました。全てが『ニューノーマル』しか無い感じですが、成功の裏には色々なドラマがあったのではないでしょうか?映画化ありますかね?まずは、地球への帰還をワクワクしながら待ちたいと思います。どうか最後もビシッとカプセルをオーストラリアの大地にゴールしますように!!

第233号 朝ご飯食べてますか

2020-05-31
第233号 朝ご飯食べてますか

writer: 菅 沼  稔

 皆さん、朝ご飯をしっかり食べていますか?私は『必ず食べる派』なのですが、最近では若い年代での朝食欠食率が高く、特に20代では約3割が食べていないか飲み物のみで済ませているとの調査結果が有る様です。朝食と言えば『ご飯派』と『パン派』に分かれると思いますが、皆さんはどちら派でしょうか・・・?

 私は断然『ご飯派』なのですが、世間ではどうなのかなと思いネット検索してみると最新の調査では『パン派』が多い傾向にある様で、特に働く女性は朝の忙しい時間に手軽に食べる事が出来るパンを好む様です。ただ意外だったのが、年代別の調査によると若い世代ではそれほどの差は無いのですが、50代以上の高齢層ほど『パン派』が多くなっている事です。若者の方が米離れは進んでいるのかと思いきや逆の様です。以前テレビで学校給食について取り上げているのを見た時、私が子供の頃はパン中心の給食だった様に記憶していますが、今そのパン給食がどんどん減っておりご飯中心に変わっているとの事です。息子達に聞いてもパンは1週間に1回出るかどうかだそうです。その要因としては、国が和食給食に補助金を出して和食を推進した事や、そしてパンの消費量自体が減ったことで薄利経営していた地元のパン工場が廃業に追いやられ、パンの供給が困難になっている事が有る様です。時代の流れとは言え地元のパン屋さんが廃業していくのは寂しいですね。

 さて話が逸れてしまいましたが、我が家では『ご飯派』は私だけで子供達に至っては『パン』や『シリアル』、時には朝から『お菓子』ってパターンもしばしばです。一時期、子供達の間では『コーンフレーク』が流行っていました。そうです!昨年の【M-1グランプリ】でミルクボーイさんがグランプリを獲った時のネタで、あの耳に残るフレーズが面白くて「何食べとるの?」「コーンフレークやないかい!」のくだりがブームとなっていました(笑)。また話が脱線してしまいましたが、私が『ご飯派』である大きな理由は何と言っても【お味噌汁】が大好きだからです。朝はこれを飲まないと体が目覚めないのです。妻と結婚する時も、プロポーズの言葉では無いのですが「俺は味噌汁が好きだから毎朝作ってほしい!」とお願いしました。一応今でも毎朝味噌汁は出てくるのですが、最近では悲しい事にインスタント率が高くなってきているのです・・・。でも最近のインスタントはバカに出来なく、かなり美味しいものも有ります。もしかしたら妻のよりも!もちろん冗談ですよ・・・(冷汗)。

 ・・・さて、味噌汁と一言で言っても地域によってさまざまな家庭の味が有るかと思います。私は両親が愛知県出身ということもあり、幼少の頃から【赤だし】オンリーで育った為、味噌汁イコ-ル『赤だし』なのです。調べてみると味噌には大きく分けて米味噌・麦味噌・豆味噌の3種類に分類することが出来、その中でも日本国内で食べられている、およそ8割が米味噌だそうです。一方、私の住む愛知県を含む岐阜・三重の東海地方では豆味噌が多く食べられており、一般には八丁味噌が有名ですが、その豆味噌を使った調合味噌で作った味噌汁が『赤だし』なのです。この『赤だし』から私の朝は始まるのです。

 私たち人間は朝起きた時に最も体温が低く、脳や内臓の働きも低下している状態だそうです。また脳を動かすエネルギ-となるブドウ糖は体の中に貯蓄する事が出来ないのですが、睡眠中も脳は活動しているのでブドウ糖を消費している状態にある為、朝は体がエネルギ-不足になっており集中力や判断力、記憶力が低下しています。そんな体を目覚めさせてくれるのが【朝ご飯】なのです。仕事をする上でも午前中は最も頭が良く働く時間帯だと言われています。人それぞれ目覚めの【一品】は違うかと思いますが、朝ご飯をしっかり食べて脳にエネルギ-補給をして、毎日を乗り切りましょう。      

第232号 酒の肴(さかな)

2020-04-30
第232号 酒の肴(さかな)

writer: 彦 坂 訓 克

 暖かい春を感じる陽気から夏の到来間近となって来ましたが、新型コロナウィルス感染対策でついには日本全土で『緊急事態宣言』が発令されました。対策では『3密』を避けるということから更に難しい!人との接触を8割削減と言われるようになり、あらゆる所で『外出自粛』というワードを耳にする毎日となっています。今月にでも『緊急事態宣言』が解除され、コロナ終息を願いたいですが・・・・・

 コロナウィルス関連ばかりのネットを見ながらいつもの晩酌で見かけたのが【室内で簡単に、酒の肴にもう一品!】この振れ込みに惹かれ、趣味も少ない私なのでこの機に『スプラウト栽培』なるものを始めました。皆さんはスプラウトをご存じでしょうか?(私も最近知ったばかりなのですが…)スプラウトとは主に穀類や豆類、野菜の種子などを発芽させて発芽した芽と茎を食用とする食材です。人気処ではブロッコリースプラウトや豆苗、カイワレ大根。もやしもスプラウトの一種で、発芽したばかりのスプラウトは植物が大きく成長するために必要な栄養やパワーを最も豊富に含んだ状態。種子や親野菜より栄養や酵素をたっぷり含んでいるため『天然のサプリメント』とも呼ばれているようです。私は栄養の事は良く分からないですが、酒の肴のグレードアップが目的で始めました。

 栽培は適当なカップに綿などを敷いた上に種を蒔き、水を切らさないように陽に当てるだけでどんどん育ち7日~10日ほどで収穫。という事ですが、これが欲張って種を蒔きすぎで成長不足やら、無精なので水を切らせてしまったり…。最近になってようやく順調な成長を楽しませてくれるようになってきました。今では、もやしにも挑戦しています。スプラウト栽培はベランダや畑で野菜を作らなくても、ご自宅のキッチンでできる家庭菜園です。短期間で収穫できることも魅力なので、楽しみながらスプラウト栽培をして、皆さんも1品おかずを増やしてみてはいかがでしょうか?

 もう、皆さん!ご存じの方も多いでしょう?私が釣り好きなことを。暖かい時期にしかやらない緩い?釣りですけれども…。釣れる魚は小魚ばかり(それも滅多に釣れない…)ですが、自分で捌き新鮮な刺身(アニサキス怖いですけど)や唐揚げでの『酒の肴』がスプラウトを添えてもう少しグレードアップ♪と思うと、とっても楽しみなのです。そんな妄想しながらいつもの晩酌をしていて記事を見かけました。【釣り人のみなさん、重大報告です!黒潮大蛇行の可能性】?何?よく釣り場に行くとオッさんが(私もオッさんですが♪)「赤潮出て釣れんわ!」と、言っておりますが…黒潮って海流でどう釣りに影響が?

 調べてみると黒潮は世界でもっとも強い海流のひとつで、日本の太平洋沿岸を南から北へと流れています。それは九州の南方から出発し紀伊半島沖を通り、房総半島周辺まで日本の沿岸を北上し、そこから先は流れを東に変化させ太平洋でうっすらとなくなっていくそうです。黒潮は、その流れの道筋によって海面の水温が大きく変わり、ほぼ同じ水温の所を流れるので温かい水と冷たい水を二分し、そのため流れに対して南側の水温が高く、北側の水温は低くなります。そして、この黒潮には日本の沿岸付近をほぼ直線状に流れる直進流路と紀伊半島のあたりで一度沖に離れ関東周辺に戻ってくる蛇行流路があり、黒潮がこの蛇行流路を1ヶ月程度流れると『大蛇行』と認められるそうです。

 2017年頃から発生している黒潮大蛇行は未だに続いているようで黒潮大蛇行が起きた場合、東海や関東地方では通常より潮位が上昇し、台風や低気圧が近づいた際などに高潮が発生しやすくなり沿岸の海水温が上昇し、回遊魚の漁場の位置が変化したり、特定の魚種が不漁になるなど、漁業に大きな影響が出る可能性があるとの事でした。なかなか魚が釣れない原因は腕のせいではなかったんだ!と自分に言い聞かせる事にしました。釣った魚の刺身に育てたスプラウトのツマで酒の肴は、いつになったら食べられるのでしょうか?海の黒潮大蛇行も長引きそうな情報ですが、冒頭にも書いたように、何より一刻も早く新型コロナ感染が終息に向かい『緊急事態宣言』の解除と経済や生活が普通に戻ってほしいと願うばかりです。

第231号 判断

2020-03-28
第231号 判断

writer: 小 谷 野 一 彦

 世界中で新型コロナウィルスが流行しWHO(世界保健機関)からはパンデミック(広範囲に及ぶ流行病)状態の発言がありました、経済では株価が大暴落したりと見通しの立たない状態が続いています。三和もこの影響を受け海外への技術支援業務が延期になるという実害も出ています。お客様もいつ支援業務の再開が出来るのか見通せず、今は感染予防としてテレワーク推進や訪問時の体温測定、マスク着用、手洗い等を我々メーカーにも協力を求め自社の感染予防に努力されています。個人的にはマラソン大会、ゴルフコンペが中止になったりライブ出演を中止したりと新型コロナは私の趣味まで浸食し影響を与えています。発生源や感染拡大理由、予防方法など色々調べて記事にしようかと思いましたが、今出ている情報が正しいものなのかどうか自分自身で判断がつかないため、自身で判断したライブ自粛について少しお話しします。

 まだ「コロナ、コロナ」とならない時に会社の同僚と出演が決まっていましたが「お客様の状況」「家庭環境」そして「会社の立場」を考えた場合の最善は『自粛すべき』と同僚と判断し最終的に会社判断をしていただきました。人それぞれの立場、考え方があるので会社関係では正しい判断であっても、ライブ側の関係者では理解が出来ても良い判断とは感じないでしょう。また、この判断に影響を受ける人は数十人レベルですが、これが市・県・国・世界レベルとなるとその判断によって大きく世の中に影響を与えます。このレベルで判断をする人の重圧たるや相当なものと思います。多方面からの情報を基に様々な判断をしていただき、とにかく早く終息に向かうことを願うばかりです。


 こんな世界中が混乱している時期ですが、この新聞が発行される2020年4月1日三和機工には4名の新入社員が入社します、ここ最近人材確保に頭を痛めてきていましたので、三和にとって大変うれしいニュースです。このタイミングの新聞担当なのでここからは新入社員に向け祝辞(ファースト説教)として書き進めます。お題目は【判断】です!判断というと難しく考えてしまうかも知れませんが、身近なところで言えば出掛けるときに傘を持って出掛けるか、持たずに出掛けるかどうしようかと迷ったことありますよね?その時には家族に聞いてみたり天気予報を見たり雲の様子をみたりと情報を集め判断し、当たれば「ヨシッ!俺の判断は間違ってなかった!」外れたときは「クソッ!あいつがいらないって言ったのに!」と人のせいにしたりもします。自分だけの事であれば「ヨシッ!」「クソッ!」の独り言で終わるのですがこれが友達から「傘いる?いらない?」って聞かれたりすると自分以外の影響もあるので、より多くの情報を求めてネットで調べたりして当たる確率を上げ「傘を持つか、持たないか」の判断をして友達に伝えますよね、社会に出るとそういった判断機会が増え「年を重ねるごと」「役職が上がるごと」に判断する責任の重さも重くなっていきます。時には直感というのも否定はしませんが重くなればなるほど正確な情報からの判断が必要になっていきます。


 では情報はどのように集めるかですが、これは人に頼ることではありません、人にばかり頼ると「話聞いてません」「連絡ありません」挙句の果てには「傘がいらないって言ったのあんたじゃん!そのせいで雨に濡れたじゃんどうしてくれるのっ!」こうなってしまいます。まずは素直に先輩の話を聞き「同じことをやってみる」作業に慣れたら自分の仕事はどうなのか聞いてみる、ダメ出しをもらったらこれが一番の情報収集のチャンス!なぜなら「ここがこうで、こうだから、こうするんだ」と三和機工の先輩ならきちんと教えてくれるでしょう!そしてこの繰り返しでより多くの経験を積み、会社・社会の傘に成れる様頑張って下さい。
話は変わりますが先日我が家ではこんなことがありました。体調を崩した父が治療の点滴のお陰で熱も下がったのでやめていた晩酌をし、気分よく床に入りウトウトしたころに寒気がしたそうです。熱を測ると40度近くになっていたため、病院に行って診てもらっているのにまたこんなに熱が上がったから「俺はついに死ぬんだ」と判断し母にお別れの挨拶をしたようです。「アホっ!!病人が酒飲むからだっ!」って一蹴され、酔いがさめるほどに熱も下がったようです!酔っぱらいの判断はだめですね(笑)

第230号 3つ目の家出・・・

2020-02-26
第230号 3つ目の家出・・・

writer: 新 妻 吾 郎  

 え~・・・新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中に蔓延している。この新聞が発行される頃には、また感染者の増加や感染地域が拡大するだろう。とても「コロナビールは大好きなんですけど~」などと、ボケてはいられないであろう・・・言ってしまったが・・・・・

 あれは~中1の夏・・・私は『家出』をした。細かい理由は忘れたが母と喧嘩したからだ。夜もそこそこ遅かったので渋谷まで出て山手線に飛び乗った。山手線を一周するのに要する時間は59分。まぁ~1時間である。・・・それを私は2周した。3周目に入ると最終が東京駅側になるので原宿駅で降りた。さて、これからどうしようかと思っていると駅の階段からズルズルーっと滑り落ちてきたサラリーマンがいた。もう見るからにベロベーロ状態である。これはオモロい!と、しばらく人間ウォッチング♪ホームには昔『立ち鏡』のようなモノがあり、その男性は鏡に思いっきり自分の顔をくっつけて「何見てんだよぉ~!てめぇ~この野郎!」と何度も自分自身に喧嘩を売っている・・・実に滑稽(こっけい)だ。そして、それに飽きたのか次はゆっくりとホームから線路に向かって歩いていく。まさか落ちはしないだろうと見ていると、見事にストーンと落ちて消えた。ものの5秒ほどすると額から血を流し、やっと酔いが醒めたのか?マトモな表情で「助けて下さい!助けて下さい!」と叫んできた。次の電車が来るにはまだ時間があったので何の緊迫感もなく、周りの人達と一緒にそのサラリーマンをホームへ引き上げた。引き上げた途端に今度は大声で泣き出した。(この人も大変なんだろうなぁ~)と思ったら、自分の事が小さく思えて・・・家に帰った。ただ、家に入る事をためらい・・・近くの公園のベンチで寝た。エラい蚊に刺されたが公園の水道で顔と頭を洗って登校したら、校門の前で母が怒り狂った表情で仁王立ちしていた・・・・・

 あれは~高1の冬・・・私はまた『家出』をした。細かい理由は忘れたが母と車の中で大喧嘩し、夕暮れ時の環八道路で低速だったので後部座席から飛び降りた。道路をゴロゴロっとゴローが転がったがスクッと起き上がり、それを確認したのか一瞬止まった母の車は走り去っていった。突発的な事だったのでポケットには30円しかない。取り敢えず高校の仲間に電話した。携帯の無い時代は、みんなの電話番号が頭に入っている。3人目のヒロキでやっと電話が繋がった。状況説明と寒いから着る服とチョット金を持って来て欲しいとグダグダ話していたら「いつもの歌う所で・・・」と言った所で電話が切れた。3分は長いようで短い。『歌う所で』までヒロキが聞き取れたか疑問だったが、もうすっかり日も暮れた駒沢公園へ向かった。今だから言える?『歌う所』とは駒沢公園内にある体育館の上である。(もう36年前だからイイでしょ・・・汗)ソコに登って歌うと公園内中に反響して、とっても良い感じなのである。正にドンピシャ!15歳で『15の夜』をその時も熱唱した。気持ち良く歌っていると下から懐中電灯を照らしながら登ってくる人がいる。ヒロキか!と思ったら~お巡りさん。職務質問をされ、家出して歌って仲間を待ってると馬鹿正直に伝えると署まで来て欲しいと・・・。急勾配の下り坂を下りながら、踏み外すと危ない所で~猛ダッシュ!下に待ち構えていたもうひとりのお巡りさんからも何とか逃げ延びて逃亡成功♪しかし、大きな駒沢公園をグルリと一周して(もしヒロキが来てくれてたら・・・)と、逃げ切った場所へ戻ってみると案の定、ヒロキがお巡りさんに捕まっている・・・仕方なく出ていきパトカーで警察署へ。15の夜に取調室。色々とやってもいない容疑を掛けられ尋問は明け方まで続いた・・・36年前は今と風潮が全く違ったのである。やっと釈放され家に帰ると玄関で母が怒り狂った顔で仁王立ち。一連の流れを話し、警察署の尋問の長さに母が逆ギレ!警察署に殴り込み?に行った。1日が長かった私は爆睡。爆睡していると突然ビンタで起こされた!ソコには怒り狂った顔で仁王立ちしている母が「あんた!私が警察と戦っている時に何イビキ掻いて寝てんのよぉ~!」と。そこから母の沸き立つ怒りの話しがこんこんと始まり・・・もう家出は面倒くせぇ~なぁ・・・と思った『15の朝』であった。

 さて私の家出話しは、しょ~もなかったが・・・新型コロナウイルス然り、地球温暖化や異常気象による自然災害(暴風・豪雨・豪雪・洪水・高潮・地震・津波・噴火・干ばつ・森林火災・・・)は年々酷くなっている。私たちの家【地球】が怒っているようだ。『家出』を考えている人もいるようだが、御家事情は皆で仲良く!本当の解決の糸口を見出したいものである・・・・・

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