第256号 夢七訓

2022-04-30
第256号 夢七訓

writer:太 田 敏 浩

 嬉しい事に今年の春もフレッシュなメンバーが我ら三和機工に加わりました。そんな彼らに渋沢栄一の【夢七訓】(ゆめしちくん)を紹介したいと思います。前回に引き続き渋沢栄一のネタになりますが最後までお付き合いください。早速ですが夢七訓とは以下になります。
1.夢なき者は理想なし
2.理想なき者は信念なし
3.信念なき者は計画なし
4.計画なき者は実行なし
5.実行なき者は成果なし
6.成果なき者は幸福なし
7.故(ゆえ)に幸福を求むる者は夢なかるべからず 簡単にまとめますと【幸福に成りたければ夢を持ちなさい】という意味です。この中の信念→計画→実行→成果は入社後の研修で散々聞かされたP(計画)D(実行)C(評価)A(改善)に近いと思いませんか?しかもPDCAよりも心に刺さりますね!さすが渋沢様です!!←信者か!

 

 では【夢七訓】を私が参加した西尾マラソンに当てはめて検証してみたいと思います。 前提として1〜3項は以下になります。
1.【夢】はフルマラソンを走り切って完走する事。
2.【理想】は4時間30分を切る事。
3.【信念】は月間100キロ走る事。
では、上記に基づいて4.計画と5.実行をすることで6.成果を出す事が出来たでしょうか?

 3月8日スタートの西尾マラソンにエントリーしたのは昨年の11月中旬でしたので練習期間は3ヶ月半くらいしかありませんでした。逆算すると12月末までには20キロ走、1月末までには30キロ走をやらないと本番に間に合わないだろうというザックリした練習計画を立てました。勢いでエントリーすると【計画】の時点で時間不足による無理が生じますね。タップリ蓄えた贅肉という『ウエイト』を身に纏(まと)って練習をスタートしました。しかし!ウエイトが禍(わざわい)したのか?練習を始めた途端に左足の膝を痛めました。膝痛の為12月末までに20キロ走をやる計画は早くも頓挫(とんざ)しました。1月は正月の箱根駅伝を観てモチベーションを高めて寝正月にならないように練習をスタートしましたが、やはり膝痛のため思うように【実行】が伴いません。2月になり練習期間は残り1ヶ月になりました。これは間に合わないと焦る中、コロナの拡大により大会の実施が危ぶまれてきました!もうこうなると延期か中止を祈るしかありません!そんな弱気な【信念】では願いが叶うハズもなく…コロナ対策を徹底する事で実施が決定されました。

 ん!いつもの私とは違います!膝痛の原因を探るべくランニング専門のテレビ番組やYouTube番組を視聴してランニングフォームの研究に勤(いそ)しみました。知識を得ると実践したくなります。膝痛で長い距離は走れませんが学んだ事を意識しながら走り、フォーム改善に取り組んでいました。本番前にフォームを意識しながら長距離走をしてみると膝痛がなくなっていました。今回の取り組みの中でここだけは良い【実行】が出来、本番への微かな希望が持てた点です。そしてマラソン本番。結果は4時間48分で目標の4時間30分からは18分オーバーでした。『夢七訓』を紹介しておきながら今回の実践談は失敗例になりました。次に繋がる失敗になるよう次回は頑張りたいと思います。

 こうして振り返ってみますと、まず【夢】と【理想】と【信念】をハッキリさせる事が高いモチベーションでの【計画】と【実行】に繋がると感じました。実際に今回はマラソン大会に向け継続的に練習し、大会が終わった後も練習を継続しています。今回紹介した『夢七訓』の内容は誰もが漠然と実践している内容と思います。更に【夢】を【明文化】する事で実現に向けたプロセスが明確になります。ぜひ!みんなで『夢七訓』を実践して仕事もプライベートも【幸福】を手に入れましょう!! 

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