Archive for the ‘三和新聞’ Category

第230号 3つ目の家出・・・

2020-02-26
第230号 3つ目の家出・・・

writer: 新 妻 吾 郎  

 え~・・・新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中に蔓延している。この新聞が発行される頃には、また感染者の増加や感染地域が拡大するだろう。とても「コロナビールは大好きなんですけど~」などと、ボケてはいられないであろう・・・言ってしまったが・・・・・

 あれは~中1の夏・・・私は『家出』をした。細かい理由は忘れたが母と喧嘩したからだ。夜もそこそこ遅かったので渋谷まで出て山手線に飛び乗った。山手線を一周するのに要する時間は59分。まぁ~1時間である。・・・それを私は2周した。3周目に入ると最終が東京駅側になるので原宿駅で降りた。さて、これからどうしようかと思っていると駅の階段からズルズルーっと滑り落ちてきたサラリーマンがいた。もう見るからにベロベーロ状態である。これはオモロい!と、しばらく人間ウォッチング♪ホームには昔『立ち鏡』のようなモノがあり、その男性は鏡に思いっきり自分の顔をくっつけて「何見てんだよぉ~!てめぇ~この野郎!」と何度も自分自身に喧嘩を売っている・・・実に滑稽(こっけい)だ。そして、それに飽きたのか次はゆっくりとホームから線路に向かって歩いていく。まさか落ちはしないだろうと見ていると、見事にストーンと落ちて消えた。ものの5秒ほどすると額から血を流し、やっと酔いが醒めたのか?マトモな表情で「助けて下さい!助けて下さい!」と叫んできた。次の電車が来るにはまだ時間があったので何の緊迫感もなく、周りの人達と一緒にそのサラリーマンをホームへ引き上げた。引き上げた途端に今度は大声で泣き出した。(この人も大変なんだろうなぁ~)と思ったら、自分の事が小さく思えて・・・家に帰った。ただ、家に入る事をためらい・・・近くの公園のベンチで寝た。エラい蚊に刺されたが公園の水道で顔と頭を洗って登校したら、校門の前で母が怒り狂った表情で仁王立ちしていた・・・・・

 あれは~高1の冬・・・私はまた『家出』をした。細かい理由は忘れたが母と車の中で大喧嘩し、夕暮れ時の環八道路で低速だったので後部座席から飛び降りた。道路をゴロゴロっとゴローが転がったがスクッと起き上がり、それを確認したのか一瞬止まった母の車は走り去っていった。突発的な事だったのでポケットには30円しかない。取り敢えず高校の仲間に電話した。携帯の無い時代は、みんなの電話番号が頭に入っている。3人目のヒロキでやっと電話が繋がった。状況説明と寒いから着る服とチョット金を持って来て欲しいとグダグダ話していたら「いつもの歌う所で・・・」と言った所で電話が切れた。3分は長いようで短い。『歌う所で』までヒロキが聞き取れたか疑問だったが、もうすっかり日も暮れた駒沢公園へ向かった。今だから言える?『歌う所』とは駒沢公園内にある体育館の上である。(もう36年前だからイイでしょ・・・汗)ソコに登って歌うと公園内中に反響して、とっても良い感じなのである。正にドンピシャ!15歳で『15の夜』をその時も熱唱した。気持ち良く歌っていると下から懐中電灯を照らしながら登ってくる人がいる。ヒロキか!と思ったら~お巡りさん。職務質問をされ、家出して歌って仲間を待ってると馬鹿正直に伝えると署まで来て欲しいと・・・。急勾配の下り坂を下りながら、踏み外すと危ない所で~猛ダッシュ!下に待ち構えていたもうひとりのお巡りさんからも何とか逃げ延びて逃亡成功♪しかし、大きな駒沢公園をグルリと一周して(もしヒロキが来てくれてたら・・・)と、逃げ切った場所へ戻ってみると案の定、ヒロキがお巡りさんに捕まっている・・・仕方なく出ていきパトカーで警察署へ。15の夜に取調室。色々とやってもいない容疑を掛けられ尋問は明け方まで続いた・・・36年前は今と風潮が全く違ったのである。やっと釈放され家に帰ると玄関で母が怒り狂った顔で仁王立ち。一連の流れを話し、警察署の尋問の長さに母が逆ギレ!警察署に殴り込み?に行った。1日が長かった私は爆睡。爆睡していると突然ビンタで起こされた!ソコには怒り狂った顔で仁王立ちしている母が「あんた!私が警察と戦っている時に何イビキ掻いて寝てんのよぉ~!」と。そこから母の沸き立つ怒りの話しがこんこんと始まり・・・もう家出は面倒くせぇ~なぁ・・・と思った『15の朝』であった。

 さて私の家出話しは、しょ~もなかったが・・・新型コロナウイルス然り、地球温暖化や異常気象による自然災害(暴風・豪雨・豪雪・洪水・高潮・地震・津波・噴火・干ばつ・森林火災・・・)は年々酷くなっている。私たちの家【地球】が怒っているようだ。『家出』を考えている人もいるようだが、御家事情は皆で仲良く!本当の解決の糸口を見出したいものである・・・・・

第229号 モラルを守ろう!

2020-01-31
第229号 モラルを守ろう!

writer: 小 林 照 宜  

 今年の冬は『暖冬』と言われていますが、それでも毎日寒い日が続いています。(私が基本的に寒がり?)皆さんは、如何お過ごしでしょか?雪不足で営業できないスキー場が沢山有あると連日ニュースが流れています。中国では新型肺炎コロナウイルスが出てきて日ごとに感染者が拡大しています。皆様におかれましては、くれぐれもお体に気を付け生活を過ごされますようお祈り申し上げます。・・・雪不足で、ちょっと固い滑り出しでしょうか?

 さて1月に入った週末、娘に会いに東京へ行った時の事です。午後4時過ぎに家内の携帯に電話が入りました。電話の相手はその日の宿泊を予約していたホテルからです。チェックインの時刻を15:00~16:00にしていたのと16:00を過ぎると当日キャンセルの場合100%のペナルティーになってしまうから確認の為の電話だと察しました。まだ出先だった為その旨とチェックインの予定時刻を告げ電話を切りました。昨今インターネットが普及しホテルの予約も簡単になりました。WEB上で相手の顔色を伺うこともなく機械的に『予約・解約』が出来てしまいます。それに伴って直前のキャンセルも多くなってきているそうです。中には何十人もの外国の旅行者から直前にキャンセルが入り損害が出たホテルもあると聞いています。最近のニュースでは高級ホテルに偽名で予約を入れ、それを無断でキャンセルして金銭ポイントを不正に入手していた親子が逮捕されたと報じていました。

 インターネットが普及する前の2000年以前は『ビジネスホテル』も今ほど数も多くなく、私が出張で利用していた宿舎はいわゆる『ビジネス旅館』でした。2~8人位の相部屋で風呂もトイレも共同!エアコンも無く!夏は暑く蚊に刺され、冬は寒くて眠るのが困難な上!夜中には同部屋の【イビキ】に起こされる事も度々でした。今思えば散々ですね・・・。部屋にはテレビが備え付けてありましたが、お金を入れないと映りません!30分100円程度でしたが同部屋の仲間で順番にお金を払った記憶があります。(懐かしい・・・)近年に近づくにつれ部屋にエアコンが備え付けられた宿も増えてきましたが、夜0時になるとエアコンの電源が切れてしまう所が大半で夜中に寒くて目が覚めてしまう事も有りました。宿舎への予約もその頃は電話しか手段がなく、初めて行く土地の宿探しは電話帳で調べて一軒一軒電話をして空部屋を確認してから条件にあった部屋を予約していました。そして予約をしたとしても実際に宿舎へ行ってチェックインするまで、ちゃんと予約されているかとても不安だった事を覚えています・・・。

 話しはホテルから車に変わりますが、2~3年前から仕事でカーシェアを利用しています。予約はパソコン、スマートフォンから24時間いつでも出来ます。車両が空いていれば予約後3~10分で乗ることが出来ます。予約の変更も簡単です。利用数分前までキャンセルしてもペナルティーは掛かりません。利用代金も数分~十数分単位で使った分だけの請求です。レンタカーよりも簡単で必要に応じた使い方が出来ます。便利な使い方が出来ることは大変良いことなのですが・・・色々な人が使う為、車内に私の前に利用した人のゴミが残っていたり燃料が少なくなっているのに給油していなかったりと、不便というか苛立ちに変わる事もあります。次の人が使うことを考えて、自分がその車を使うことになった時にどう感じるかを考えて欲しいと思います。つまりは、エチケットですね。

 話しはチョット戻りますが、直前のキャンセルはホテルだけに留まらず飲食業界にもあると聞いています。出張パーティや店舗への団体の予約が直前にキャンセルになり大量の食材が余ってしまって赤字になったケースもあるそうです。利用する直前に予約を入れたりキャンセルしたり出来ることはとても便利で良いことだとは思います。今後、益々この『利便性』は増えて行く傾向にあると思われます。しかし!この『利便性』を保つために、ひとりひとりが【モラル=倫理・道徳】を守り、世の中が正しく!まわって行くよう心掛けたいものですね。

第228号 過ぎた時間はもどらない!

2019-12-31
第228号 過ぎた時間はもどらない!

writer: 渡 邉 啓 史

 

 明けましておめでとうございます!本年も何卒、宜しくお願い致します。2020年と言えば・・・オリンピックYEARですね!観戦チケットを取られている方もおいでではないでしょうか。1964年の東京オリンピック以降、開会式の10月10日が『体育の日』の祝日となり、2000年からは【ハッピーマンデー制度】により10月第2月曜日が体育の日になりました。そして今年オリンピックが開催される事により、体育の日の名称は『スポーツの日』に改められるそうです。また2020年だけはスポーツの日がオリンピック開会式の7月24日に移動し『海の日』と併せて【夏のシルバーウィーク】(4連休)となるそうです♪・・・ウチは通常営業ですが・・・!

 オリンピックの影響もあるのか、ここ近年各スポーツのワールドカップや各大会が大々的に取り上げられ、あまり観なかったスポーツをテレビで観る事が多くなりました。皆さんも記憶に新しいのはラグビーワールドカップ!ルールもよく分からないけれど、日本中に熱い感動を与えてくれました。そして私の趣味でもあるマラソン!オリンピック代表選考レース【MGC】ではマラソンファンを熱狂させてくれました。その他テニスやゴルフなどでも多くのスター選手が出てきて、今からオリンピックが楽しみで仕方ありません♪

 2020年最初の記事となりますので、正月話や昨年はどうだった?今年の意気込みなどの展開にもっていくのが流れでしょうか?という事で・・・皆さんは正月休みをどう過ごしたでしょうか?仕事の方、旅行に行かれる方、実家に戻られる方、寝正月の方と皆さん様々な過ごし方で年越し~正月休みを過ごしたのではないでしょうか。私はというと、大晦日は家で家族と過ごし、三箇日で実家に顔を出しています。大晦日は毎年バタバタしていて、何とか大掃除を無理やり終わらせて昼過ぎから買い出しに行きます。パーティー風に晩御飯を済ませ、紅白が始まる頃から夜中まで『ドンジャラ』をするのが、毎年の恒例行事となっています。ドンジャラとは・・・手持ちのパイを交換しながら同じ種類の絵柄を3コ1セット、計3セット集めて、役に応じた点数をもらい、合計点を競うゲームです(←みんな知ってますよね!)我が家ではその役に応じたお菓子(点数が高ければ、高級なお菓子になっていく)を準備して自分達の欲しいお菓子を取る為に、役を揃えていきます。さすがに年越しぐらいの時間になってくると疲れて自分と家内は一旦抜けるのですが、子供達のバトルはキリがありません・・・だんだん子供達が成長してきて、いつまでこのドンジャラ大会を続けられるのかな~と思い、その時間を大切に楽しんでいます。ちなみに我が家のドンジャラ大会は大晦日だけでなく、お菓子が終わるまで夜な夜な続きます・・・そんな毎年の恒例行事を行っていたと思えばアッという間の1年!?年々1年過ぎるのが本当に早く、数ヵ月前に起こった事がつい最近の事の様に感じる事ありませんか?新元号【令和】になりアッという間に8ヵ月も経った事に驚きます。「平成最後の〇〇!」なんて耳にしていた事がつい最近だった様な・・・

 歳を取ると時間が経つのが早いと聞きますが、こういった年齢により『時間の経過が変化する現象』があるそうです。19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネが発案した【ジャネーの法則】で主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象。例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たり、生きてきた年数によって1年の相対的な長さがどんどん小さくなる事によって時間が早く感じるという事です。

 歳を取るという事は、どうしても新しい経験が少なくなってしまいます。たとえ新しい経験のものが現れたとしても、これまでの経験と極端には変わらないという事が普通で、生活が単調になり、心理的に1年間を短く感じてしまう原因なのだそうです。ジャネーの法則は「過ぎた時間は短く感じた」であって「これから過ごす時間は短く感じる」訳ではないので、この1年間、積極的に新しい経験を積んでいく事で子供の頃のように長い1年間を過ごせる可能性があります。私も毎年いくつかの目標を立てていますが、中々目標を達成できる事が少なく、弱い自分に負けてしまう事が多々あります。今年こそはしっかりと目標に向かって頑張っていきたいと思っています。【過ぎた時間は戻らない】自分を活かすも殺すも自分次第です。ジャネーの法則を打ち破った時、その1年間は自分の人生にとって重要な1年になっている事でしょう。

第227号 小さな事からコツコツと

2019-11-30
第227号 小さな事からコツコツと
writer: 杉 浦 秀 幸

今年も残すところあと1ヶ月を切りました。元号は令和となり新しい時代の幕開けとなった年ですが各地で台風災害などもあり、激動の幕開けとなってしまいました。不安を抱えながら年越しをされる方もいると思われます。一刻も早く復興をして、また元の生活に戻れることを願います。さて、師走と言えば忘年会やクリスマス、長期連休などイベントが沢山あり出費も重なる時期となります。そんな時に「お金が増えたらなぁ~」なんて思ったことは誰でも一度はありますよね。働いて収入を増やすのは当然ですが、それ以外でお金を増やす方法として考えられることはギャンブルや投資などがあります。自分はギャンブルや投資としてパチンコ、競艇、そして株に挑戦してきました。今回はそんな勝負事について書きたいと思います。
パチンコは20代前半には週3日ほど会社の仲間と会社帰りに行っていました。当時は実家暮らしの独身だった為、給料は自分の思うように使えたので小遣いの金額はあまり考えずにパチンコへ行っていました。仲間内のルールとしてその日に勝った人が『晩ご飯をご馳走する』ということを決めていましたので、仲間と前日のデータなどを参考にどの台にしようか戦略を練って挑みます。自分のスタイルは狙った1台を決めてトコトン注ぎ込むタイプなので儲けることもたまにはありますがやはり負けることのほうが多く、段々と行かなくなりました。 競艇については5歳ぐらいから親父に連れられて蒲郡や浜名湖へ行っていました。親父が競艇の大ファンなので『家族で出かける=競艇』という程で小中学生の頃の記憶に、休みに親父と動物園に行った思い出はなく競艇に行ったことしか出てきません。以前の三和新聞に書きましたが、自分は親父と一緒に左官をやっていた時期がありました。左官という仕事は外での仕事が多く、雨が降ると仕事が出来ない場合があります。そんな時は必ず蒲郡か浜名湖方面へ車を走らせて親父、お袋、自分の3人で日当を稼ぎに行きました。競艇には色々な舟券の買い方がありますが親父と自分は配当の安い本命狙いではなく、少し配当のいい舟券を買い勝負しますが結果は1着3着になりハズレ、安いけれども本命を狙った堅実なお袋だけが当たるということがよくありました。結局日当は稼げず帰ってくることのほうが多かったのですが、負けてもその日のレースの反省を楽しく話して帰ってくるのがとても好きでした。 株については20年前ぐらいに始めて5年間ぐらいやっていました。『新聞に掲載してある経済面の数字は何なのか?』『アメリカの経済が何故日本に関係するのか?』『毎日生活している中で自分の周りは何にも変わらないのに何故株価は変わるのか?』など疑問に思い、株に興味を持つようになりました。今ではネット証券での取引は当たり前になってきていますが自分が始めた当時はネット証券が出始めの頃でした。取引の手数料が安くなり、1日何回も取引が出来て誰でも簡単に始められるということで株式投資を始める人が増えてきた頃ではないかと思います。『デイトレーダー』という言葉が流行し、中には1年も経たないうちに【1億も稼ぐ人がいる】ということ聞き、その当時パチンコも競艇もやらなくなっていた自分ですが親父譲りの勝負師の血が騒ぎ始めました。最初の頃は利益が出ることもありましたが、最終的には小型車が買えるくらい損をしてしまい取引を止めることにしました。 その時!自分は勝負事をする人には2つのタイプがあると気が付きました。『コツコツタイプ』と『一発逆転タイプ』です。自分はどちらかというと『一発逆転タイプ』なのでパチンコ・競艇・株すべてにおいて少額の儲けでは満足出来ずにやめるタイミングを逃し、結局負けてしまう結果になってしまいました。その道でプロになっている方は自分の決めたルールを守り確実に稼ぐ方法を身につけているのだと思います。仕事においては今までの経験を生かし『一発逆転タイプ』でなく欲はかかずに【小さなことからコツコツ】と積み上げていきます。【ローマは一日にして成らず】という言葉があるように少しずつの積み重ねがやがては大きな成果に成り目標に達することができると信じ行動していくようにしています。さあ、未来の投資のために年末ジャンボ宝くじでも買いに行きますか!?(笑)

第226号 ONE TEAM

2019-10-31
第226号 ONE TEAM

writer: 太 田 敏 浩

 先ず初めに、この度の台風で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈り申し上げます。 私の住む渥美半島は台風の直撃を子供の頃から何度も経験していて、基幹産業である農業に大きな被害があることもしばしばです。子供の頃は【台風=学校が休みになる】というイベントでしたが、今思えば何と浅はかだったことか・・・。今では台風が発生する度に被害が無いようにと祈るばかりです。母親に子供の頃に経験した伊勢湾台風の話を聞いた事があります。起きている間は風で窓が飛ばないように子供たちで押さえていましたが、就寝中に暴風が家を突き抜け、隣の家は屋根が飛んだと聞いています・・・。

 これからは伊勢湾台風級の台風が増えてきそうで心配です。温暖化の影響で海水温が上がり、今までより日本近海で台風が発生し、発達しながら日本に上陸するパターンが増えて来ると聞きます。昨年の関西に上陸し暴風による被害をもたらした台風や今年の関東に上陸した2つの台風による暴風や大雨による被害の甚大さは、これまでの台風の経験値を全てクリアさせられました。日本列島と台風は古くは鎌倉時代に元寇(げんこう)から日本を守ったと言われる程に切っても切れない関係です。また、台風のもたらす雨も生活用水として無くてはならない水源だし、台風が秋を連れて来るように、台風は日本の四季に織り込まれています。台風は地震と違い来ることの分かる自然災害ですので、これまで以上の被害を想定して準備することが大切だと改めて思い知らされました。

 さて、ラグビーのワールドカップが盛り上がっています。試合以外にも日本の子供達がニュージーランドの選手に披露した『ハカ』や、選手達の台風被害のボランティア活動などの心温まるシーンも数々。ラグビーの試合はスポーツニュースのダイジェストでしか観た事がありませんでしたが、大量発生した『ニワカ』の一員としてラグビーを熱く観戦しています。4年前の南アフリカに勝った試合のトライシーンの「いけー!いけー!トラーイ!!」のアナウンサーが絶叫する映像を観たことがあるでしょうか?あのシーンがテレビに流れる度に涙腺が緩むのは何故なのかと思っていましたが、ラグビーの熱さがすごく伝わるシーンだったのだとようやく分かりました。日本がトライを決める度に湧き上がる感動や相手の攻撃を守り切った時の安堵感はドラゴンズの試合を観る時と同じくらいの感情の起伏に襲われます。呼吸することを忘れそうな80分が終わると身も心もグッタリです。日本は予選全勝のベスト8進出。流石に本気の南アフリカには歯が立ちませんでしたが、世界4位を本気にさせたのは日本ラグビーが認められた証拠ではないかとニワカなりに分析してみました。

 ラグビーの精神として【ONE FOR ALL ,ALL FOR ONE】と【ノーサイド】は有名です。ドラマのスクールウォーズとユーミンの曲で知りました。試合開始からノーサイドまでを観戦して、あの肉弾戦には2つの精神無くしてあり得ないと実感しました。自己犠牲と相手へのリスペクトが無くてはタックル出来ないし相手と喧嘩になりそうです。それぞれのポジションの選手が身体を張って役割を果たし、ボールを前進させていく姿に、自分の仕事の姿の理想を重ね合わせて熱狂するのでは無いかと、これまたニワカのサラリーマンの分析です。 試合後の選手達の【ONE TEAM】の言葉が心に残りました。裏方に徹した選手達のサポート無くして今回の結果は無かったと選手達は言います。日本は欧米に倣(なら)って個の力をクローズアップする風潮が高まっていますが、日本人は元々【ONE TEAM】で事に当たる事に長けていると思います。仕事に於いてもそれぞれがプロ意識も持ってパスを繋げ、フォローし合いながらトライという【お客様の満足】を決め続けたいものです。また、温暖化によるスーパー台風などの異常気象に対しても世界がONE TEAMで取り組んでいけば、乗り越えていけるはずです。 ラグビーから教えられたことが沢山ありました!ありがとう!ブレイブ・ブロッサムズ(勇敢な桜戦士達)!                         

第225号 未来の宝 ビジネスパーク!

2019-09-30
第225号 未来の宝 ビジネスパーク!

writer: 新 妻 吾 郎

 さて、10月である。消費税が8%から10%へ引き上げられる10月!厄介なのは『軽減税率』である。まぁ~家計負担が消費税増税で強まるのを和らげる為に、生活必需品などの税率は8%のまま据え置こうという政策だが~実に中身がややこしい。どこまでの商品が軽減税率の対象で、どこからが対象外か?制度の仕組みが『複雑怪奇』で・・・全国のスーパーやコンビニで~お客さん「なんでコレ10%で、アレは8%やねん!」店員さん「すんません!解りまへんがな!」的なやり取りが繰り広げられ『日本全国大パニック状態』に陥るのではないかと?・・・斯様(かよう)に思う次第である。で、急いで制度を簡素化して~「間をとって一律9%にしましょっか?」ってなコトにならんかなぁ~とも思いつつ『人間慣れだ!精神』で、人様は慣れていくのだろうか・・・・・

 さて、話しはガラリと変わり~商工会議所 青年部を卒業した事は前回の新聞でお伝えしたと思うが、その事業の取り組みのひとつに『ビジネスパーク』なるモノがある。コレは中学校や高校や聾唖学校(ろうあ=聴覚障害者の一区分)の、教壇に立って「ウチの会社はこういう会社で~世の中のこういう役割を担っているんですよぉ~♪」と生徒さんに約1時間!直接授業を行うというモノである。実はワタクシ将来~なりたかった職業のひとつに『学校の先生』があり、水谷豊さんの『熱中時代』や武田鉄矢さんの『金八先生』世代の私にとって、こりゃあ~打って付けだわ♪とパッと手を挙げ~確か5回ほど参加した時のお話しをしたいと思ふふふ♪

 『ものづくり』は『ひとづくり』・・・では『ひとづくり』とは?・・・というテーマを掲げ、このテーマを受講したいな!という生徒さんが集まってくる。初めは三和機工についての概略を説明。そして、授業テーマである~『ひとづくり』とは?・・・実は『自分づくり』なんだよ♪と・・・そこそこ製造業の本質とは!って、事を聞きたかった生徒さんにはチョット的外れな授業を選んじゃったなと思われるかも知れないが、私は人間の本質に迫る・・・これから、どんな仕事を選ぶにせよ共通な・・・何にでも通じるコア(物事の中心部・核心)な話しを未来ある子供達に聞いて頂きたいと、ほぼオブラートに包むことなく、どストレートに話しをする。ここからは、その話をザックリ箇条書きに表します。書き切れないので読んで膨らませて頂きたい。これをたった1時間の授業で収まるのか?というと・・・はい、収まりません(汗)

 一連の会社説明後・・・①三和は『人がいるから仕事がある』をモットーに日々、躍進。『仕事があるから人がいる』の関係性はダメ。仕事がなくなると繋がりが切れるから。②あなた達の一番の繋がりはお母さん。なんてったってお母さんのお腹の中で生まれ育ち、尋常ではない痛みに耐え、あなた方を産んだのです。あなたの誕生日は、お母さんが一番頑張った日~感謝しましょう。そして、御両親を大切に。私の両親は他界しています。いつ何が起こるか人生は分かりません。『孝行したい時に親はなし』③自分もいつ死ぬか分かりません。私は一度、死に掛けました。後悔しない毎日を送ることが大切。④自ら命を絶ってはいけません。イジメなどツラい時は武道を習い肉体と精神を鍛えましょう。自分の身は自分自身で守るしかない。⑤自分の道も自分で切り拓くしかない。本当に自分が将来に渡って興味あるモノ、大好きなモノをとにかく早く見つけて、一歩踏み出したヤツが勝ち。経験値がモノをいう。⑥仕事トコトン遊びトコトン!中途半端はダメって事!⑦人生は自分が選んだ(決めた)ように導かれて行く。人に決められているようで~嫌だけど『納得』するという選択を自分で決めている。嫌なら止めればイイ。人生は決断の連続。何が起こっても自分が決めたのだと思う事が大切。⑧人には『○○力』っていうのがあって『決断力』や『忍耐力』『分析力』『想像力』・・・他にも色々ある『○○力』を総合した【人間力】を高めていく事が大切!と・・・もう書き切れんな(汗)世界規模・宇宙規模で君達が真剣に望めば何にでもなれる可能性を秘めているのだから1日1日を大切に生きて下さい・・・と。

 屈託のないキラキラと輝く瞳でジーっと見つめられていると邪悪な?心を見透かされてしまいそうで妙に教壇でドキドキである。後に送られてくるアンケートに「道を見つけます!」「何か心に来ました!」という言葉を頂くと胸が熱くなる。そんな授業中、ずーっと寝ている生徒さんがいる。チョークでも投げたろか!と思うが、ハーレーの話しでムクッと起きだし「このダービーカバーには漢字が隠されているんだ!」と言うと「稲妻!情熱!」と、その寝ていた生徒さんが一番大きな声で叫んでくれる。イソップ寓話(ぐうわ)の『北風と太陽』のようで、思わず心の中で「YES!」と叫び、右腕を思いっ切り引く気分♪

 また、聾唖学校ではアルミパーツパズルなるモノを製作し、分割されたパーツを組立ていくと文字が出来、ハッと気づいた生徒が並び替えると『ありがとう!』という言葉になり、生徒さん達の目が輝く♪もう感動で、こちらは目から水滴が流れそうだ。そして、「ありがとう」という【感謝】の言葉と「ごめんなさい」という【謝罪】の言葉をいつも言える大人になって下さい!この言葉は大人になればなる程、言えなくなる言葉だから~と、締め括る・・・・・う~む、なんてイイ授業だ♪←自画自賛(汗)・・・また、やろっかなぁ~♪ 

第224号 分別してますか?

2019-08-31
第224号 分別してますか?

writer: 菅 沼 稔

 今年の梅雨は本当に雨が多く、例年よりも早い時期での台風の接近もあり、各地で大雨による災害が発生していました。運河沿いの海抜2mにある我が家では、数年前に自宅前の道路が川の様になった事が有り、雨には特に敏感になってしまいます。そんな梅雨がようやく明けたと思ったら、猛暑の到来です。この時期エアコン無しでは過ごせませんが、寒いのが少し苦手な私とクーラ-大好き妻とで設定温度の攻防が繰り広げられます。(もちろん折れるのは私です・・・)そして、この時期は食べ物も傷みやすく特に気になるのがゴミの臭いですが、今回は【ゴミ】をテーマに書きたいと思います。

 去年から町内の自治会役員をやっている関係で、ゴミ捨て場の管理を手伝う様になったり、私の知らない所でいつの間にか『地域清掃委員』なるものに任命されていたりでゴミとの関わりが多くなりました。その関係で市主催のゴミに関する報告会に参加する機会が有ったのですが、一番の話題は【ゴミ出しのマナ-】に関する内容でした。家庭から出るゴミは各地方自治体で決められたル-ルに従って捨てているかと思いますが、年々ゴミの分別種類が多くなってきている事もあり、分別が不十分であったり、収集日の間違い、更にはカラスの被害等々でかなり苦労されている様でした。私の住む町内では『ゴミ当番』というものがあり、町内会員が順番で収集日に当番の腕章を着けてマナー違反を見張る制度が有ります。そして今、自治会の仕事としてゴミ収集場所4ヶ所の管理とゴミ当番表の作成をしているのですが「違うゴミが捨てられている。」「カラスがゴミを荒らしている。」「ゴミ当番の順番が・・・」「ゴミネットが台風で・・・」等々の苦情や分別についての相談が絶えません。ゴミについての知識がそれ程あるわけでもなく「知らんがなぁ~」と心で思いつつ、自分で調べたり前任者に聞いたりしながら何とか対応しています。今まで何気なく使っていたゴミ収集場所ですが、その裏で管理している方の苦労が有って成り立っていたのだと知り、歴代の役員さんには頭が下がります。

 さて、自分が『ゴミ問題』に直面しているとおのずととニュ-スで流れるゴミ関連の話題も気になってしまいます。経済成長を続ける中国ですが、近年ゴミ問題が深刻化している様で今年7月に上海で『生活ゴミ管理条例』が施行されました。主に4種類に分別し、捨てられる時間帯は朝と夕方の各2時間内とし、違反者には個人では最高200元(約3,200円)、事業者には最高5万元(約78万円)の罰金が科せられるとの事です。監視員の配置やカメラ設置によりかなり本格的に取り組んでいる様で、先々月の三和新聞メイン記事にも【中国総監視社会】の体験が載っていましたが、ゴミまでもが監視の対象とは!・・・罰則や監視の目が無くてもルールが守られるような、豊かな社会にしたいものです。

 またここ最近、『海洋プラスチック』についてのニュ-スがちょくちょく取り上げられています。今やプラスチック製品は私たちの生活には無くてはならない物ですが、正しく処理されない物が海に流れ出て海流に乗り、太平洋の真ん中でゴミの吹き溜まりが出来ているのだとか。そして2050年の海には魚よりもプラスチックゴミの方が多くなるかも知れないとの調査報告も有るようです。更には『マイクロプラスチック』なる微細なプラスチックが魚のお腹から検出されているのだとか、自分が趣味で釣ってきた魚のお腹にも入っているかと思うと「ゾッ!」とします。最近はス-パ-のゴミ袋有料化や紙ストロ-を使う企業も増えてきており『プラスチックフリー』が叫ばれていますが、ゴミを減らすところから世界レベルで取り組まねばならない問題なのだと思います。町内のゴミ出しマナ-の話から世界へと少し大げさな話の展開でしたが、深刻な世界のゴミ問題の中に潜むビジネスチャンスにアンテナを張りつつ、家庭ゴミの分別も世界のゴミ問題解決の第一歩と考え、マナ-向上に努めていきたいと思います。                

第223号 お盆

2019-07-31
第223号 お盆

writer: 彦 坂 訓 克

 梅雨の鬱陶しい時期も終わり、いよいよ夏真っ盛り8月となりましたね。(この記事を書いている時はまだ、梅雨真っ只中でしたけど)梅雨時期といえば、東海地方ではここ数年、梅雨入りは早まってきており、梅雨明けは遅くなっているようで梅雨と呼ばれる時期が年々長くなってきているそうです。梅雨のジメジメも不快ですが、それ以上に釣り好きの私にとっては、出撃できる日が少なくなる、とても辛いイライラ時期となります。梅雨が明ければ明けたで天敵?台風が猛威を振るいますけどね。日本の夏といえば、花火・海水浴・キャンプ・高校野球など連想することはいっぱい有りますが、今回は我が家の【お盆】を書いていきたいと思います。

 お盆とは故人やご先祖様の霊が、あの世からこの世に戻ってきて家族と過ごす期間であると考えられています。皆さんは【精霊馬=しょうりょううま(牛馬)】をご存じですか?【ナス】や【キュウリ】に足がついたアレです。精霊馬はナスを牛、キュウリを馬になぞらえますが、それぞれに理由があります。一般的には、馬は先祖がこちらに来る時に早く来れるように、牛はたくさん荷物を積み込んであの世へゆっくり帰るように供えるものとされているようです。また、精霊馬には、よく『そうめん』が一緒に供えられるようですが、精霊馬と一緒にする理由にはいくつかの説があるようです。まず、喜びを細く長く続けられるようにという願いが挙げられるそうです。ふたつめは、精霊馬に関する道具としてのようです。ご先祖様が帰るとき、荷物を縛るための紐となったり、精霊馬の手綱となったりするとされているようです。荷物ってこの世からあの世に何を持っていくのでしょうか?子供の頃は、仏壇に飾られている精霊馬を見掛けると「なんだこりゃ?」ってしか思わなかったですが・・・何事にも意味があるんですね。

 私は15年前に母親を亡くしております。母親が他界するまでのお盆休みといえば、普通に夏休みということで、日ごろの疲れを癒しにのんびりしたり、どこそこへ遊びに行ったりの過ごし方でした。しかし母親を亡くしてからは、13日にお墓と家の庭先で『迎え火』を行います。迎え火というのは、戻ってくる先祖の霊が迷わないように、目印として火を焚くお盆の風習とのことでキュウリの馬に乗って帰ってくるらしいですが、迎え火を2か所で行って私と同じ方向音痴だった母がいったい迷わず家に帰って来られるのでしょうか?毎年思ってしまいます。15日夕方には『送り火』を行います。送り火とは、お盆の期間に一緒に過ごした先祖の霊を送り出す行事です。ナスの牛に乗って荷物いっぱい、ゆっくりあの世に帰るのでしょうね。送り火を眺めているときに最近感じるのは、もう少し前は送り火の煙が上がっている家がもう少し多かったような気がします。宗教的な考えもありますが、お盆は悔やむ気持ちより故人との交流を喜ぶ、懐かしむ側面が大きい法事でもあるので、少なくなるとなんとなく・・・寂しい気がしてしまいます。

 お盆に母を迎えるようになってからは毎年、父と私の家族、姉家族、甥っ子家族が集まってお墓参りへ行ったり、食事をしたりでお盆休みを過ごすようになりました。久しぶりに会っての姉の老け具合やら息子や甥っ子の成長具合、生前の母の悪口で話が盛り上がります。年老いた父もこうして毎年こうして集まることをとても嬉しく、楽しみにしているようです。

 お盆とは、故人やご先祖様の霊があの世から戻ってきて家族と過ごす期間ということですが、もし、母が他界していなかったらどうだったでしょうか?毎年こうして集まることはきっと無かったでしょう。やはり故人が生人を集めてくれるのでしょうか?会社や仕事で毎日顔を合わせていても、日ごろの忙しさ故に何かキッカケがないとコミュニケーションが取れない事って多いですよね。コミュニケーション不足がちになっていませんか?こんな記述が有ります。【挨拶】あいさつの『あい』には、心を開くという意味。『さつ』には、その心に近づくという意味があります。あいさつとは、自分の心を開くことで、相手の心を開かせ、相手の心に近づいていく積極的な行為なのです。このように、挨拶は「あなたの存在を見つけました。よろしくお願いします!」という人間関係をスタートさせるためのコミュニケーションの第一歩といえます。相手の目を見て、明るく!元気よく♪心を込めてするのが挨拶の基本です。【挨拶】は毎日のコミュニケーションのスタート!しっかり出来るように心掛けていきたいですね。

第222号 監視社会

2019-06-30
第222号 監視社会

writer: 小 谷 野 一 彦

 今回の新聞担当としてネタを考えるさなか急遽!中国への出張が決まりましたので、その実況をしながら書き進めたいと思います。出発前情報として中国では電子マネー化が進み現金が使えないと小耳にはさんでいたので、中国で使える電子マネーを調べてみると『LINE』と同様の機能を持った『WeChat』なるアプリが多く使われているようなので、更に調べを進めると残念ながら中国に銀行口座が無いと支払機能は使えないことが判明しこれを断念。しかしこれでは食事もできないのではないか?と思い現地に精通している方に現状を確認すると確かに電子マネー化が進み現金が使えない店もあるが、大半は現金もOKとのことで一安心!実際に現地スーパーや飲食店で現金を使う事できました。ただ現地の人は観察しているとぉ~ほぼ電子マネーでしたね!

 今回の中国訪問はVISAの取得が必要でありその手続きを進めるためパスポートの渡航履歴を確認すると、前回海外に行った時の帰りの日本入国時のスタンプが無いことが判明、どうやら顔認証とやらで帰国入国したようでそれで入国するとスタンプを押されないとの事・・・そんなこと記憶ございません(笑)出入国管理をスムースにするため取り入れられたシステムだと思うのですが結局空港まで証明をもらいに行く羽目になり、便利なはずのシステムが仇となって返ってきました。そしてなんとか一通りの準備が整い出発!空港で出国審査まで進むとそこには無人ゲートが・・・ちょっとドキドキしながらパスポートをかざしカメラに顔を向けると、ものの数秒で出国OK !!実に便利!! 人の審査だと睨みつけられながら作業が進むので取り調べを受てるような気になり気分悪い感じですが、無人はそんなストレスもなく気分よくフライト!! いよいよ中国に入国です♪

 タラップを降りると中国人以外は顔認証機のような機械に案内されたので隣の人の見様見真似でパスポートをかざすと日本語が流れ指紋登録機だと解りました。まずは左手4本、次に右手4本、さらに両手親指2本を登録し完了!! 次の入国審査へ進むとそこは有人ゲートで、いかつい顔した審査官が眉間にしわ寄せ審査作業をしていて、よく見ると指紋認証機と顔認証機が両方あり、審査官・顔認証・指紋認証の三重審査システムです。指紋認証はまだしも目の前に本人がいるのだから顔認証は不要だろ~『睨むな!! 気分悪い!!』こんな感じです(笑)審査も無事終了し中国へ入国、お迎えの車がある駐車場へ歩きながら『あれっ?なんか違う?なんだろう?』と思いながら目的地まで出発、高速に乗り走っていくとやはり何かが違う!静かすぎる・・・そう!クラクションの音が聞こえない!それに料金所前に車列が出来ている、何と中国の滅茶苦茶だった交通事情に秩序が生まれ、彼らに譲り合いが生まれていたのです!! 中国の変化は物理的なものだと思っていましたが、人間性も変化しているのですね、素晴らしい変わりようです。そして目的地のホテルに到着し、部屋に入ってメールチェックのためWi-Fiにつなぐと、使えない予定のLINEやメッセンジャーがメッセージを受信するではありませんか?!やはり中国は凄いな~使えないって聞てるのに変化が早いなぁと思ったのも束の間!返信が送信されない・・・少し経つと途中から受信数のみ表示されLINEの未読数は増えるがメッセージが読めない・・・更にはYAHOO検索するとネットは繋がっているのに検索ができない・・・スマホがなんの役にも立たなくなりました。唯一契約している会社のメールは見ることが出来た事と、ネットゲームだけは使えました。私のネット状況を細かく監視し、やらせられることやらせないことを瞬時に判断し、制限をかけているのですね・・・ある意味凄いです。

 街に食事に出ると車に乗っている時も気になっていたのですが、いたるところで『ピカッピカッ!』現地の同行者に尋ねると「あれは全てカメラです。」との事、ある場所の交差点には大型モニターが設置され、カメラが捉えた信号無視などの違反者の顔が映され【さらし首】状態にはなるのです!呆れるばかりです。そうだ!今までの事は全て【中国総監視社会】の体験なのです!車や人の交通に秩序が生まれたのは監視されているからなのです!ホテルでの私の行動も私がネットに繋げた瞬間から行動を監視されているのです!少し大げさな感じに思うかも知れませんが日本人が考えるより数倍監視の目があると思います。こんな記事だと中国には行きたくないという人がいるかも知れませんが、数年前と変わらずエネルギッシュな生きる力のある国だと今回の訪問でも感じましたので、近いですし力を感ずるお勧めの国です!そういえば中国出発前夜、私の父が夜中に起き風呂場から洗面器を持ち出し寝室に運んだ事件が起きました、結果夢を見ての行動で次の朝きちんと夢であんなことやってしまったと記憶があったのでボケではないと思いますが、我が家にもいたるところに監視の目が必要かも知れません(笑)

第221号 親不知

2019-05-31
第221号 親不知

writer: 小 林 照 宜

 『平成』から新元号『令和』となりテレビでは様々な特集を放送していますが、私的には、仕事の都合上色々な式典を見る機会が少なく改元にはピンとこない普段通りの生活を送っています。ところで話しはコロッと変わりますが皆さん、歯医者さんは好きですか?私は大の苦手でして・・・ちょっとした事では、中々行くことが出来ません。そんな性格が災いして【親不知(おやしらず)】を抜く事になりました・・・。

 昨年の2月、既にその2~3ヶ月前から右下の奥歯がズキズキと痛かったのですが段々グラグラになり流石に治療をしなくてはいけないと思い近所の歯科医へ行きました。これまで私は色々な歯科医さんに通いましたが何かしっくりせず定着しませんでした。近年自宅の近くに新しく開業された歯科医が出来、噂に聞くと女医さんという事なので物は試し!と行ってみる事にしました。予約を取り診察を受けると痛くなっていた歯は即刻「抜かなければいけません!」と宣告され、その歯を抜くと奥に歯茎の中に隠れている【親不知】が有り厄介な事に抜こうとしている歯に向かって真直ぐ横に生えていて痛む歯を抜くと親不知も抜かなければいけないとの事でした。親不知を抜くにはメスを入れて口の中を切らないといけないので町医者では出来ない。市民病院の口腔外科に行かないといけないそうで「紹介状を書くので行って下さい!」と言われました。更に「痛んだ歯は今日今から抜きますか。それとも市民病院で親不知と一緒に抜いてもらいますか?」ともう抜く前提の話ばかりされます。抜かずに治す選択肢は無いかと聞こうと思いましたが全然そんな雰囲気ではないので聞くのを諦めました。歯を抜くことは全くの想定外でショックが大きく初診のその日に抜くことに決心がつかず市民病院で抜いてもらうことにして紹介状を書いてもらい、すごく重い気分になって自宅に帰りました。

 週明けに市民病院に電話をして予約を取り会社には休日をもらい、いざ市民病院へ。ロビーに入るなり何処へ行けば良いか分かりません。近頃の病院は私の様な人が多いのか入り口に立っていて案内してくれる人がいます。早速受付の場所を聞いて紹介状を渡し今度は受診の受付です。受診受付の所にも人がいて何も分からない私は言われるがまま画面を操作して受診票のプリントをもらいました。次は診療受付です。受付カウンターで受診票を渡しモニター画面に受診番号が出るのを待ちます。受診番号が表示され中待合では5~6人の人が待っていました。私は今まで経験したことにない市民病院で歯を抜くという行事に内心ドキドキで他の人に悟られないように平静を装っていました。いよいよ名前を呼ばれ診察室の中に入り椅子に座りました。さあ診察と思い先生に目をやると何と若い女医さんでした。しかも少しあどけなさも残る利発的な美人です。こんな綺麗な女医先生に歯を抜いてもらうなんて・・・と私は少し恥ずかしい気持ちになりました。「今日抜かれますか?」と尋ねられたので「是非!」と答え、女医先生の予定を確認しその日の午後抜くことが決まりました。午後になりいよいよ抜歯です。予約してあるのでそのまま診療受付へ午前中に貰ってあった受診票を渡し直ぐ中待合へ入りました。名前を呼ばれて診察室へ口を開けて状態を診察して治療台へ歯茎に塗る麻酔の後注射の麻酔を打たれました。麻酔の効いた頃『手術?』開始です。先ずはグラグラになった奥歯を抜きます。顔にガーゼを被せられているので何も見えませんが歯医者さん特有の「キーン!」という音と共に私の口の中で「ガリガリ!」と振動が伝わって来ます。5~6分すると「小林さん先ず1本抜けましたよ」声を掛けられます。私は口を開けたまま「アーアー」と返事をしました。「じゃあ親不知を抜きますね♪」と女医さんが言うと先程よりも太い「ブーン!」という音が聞こえ暫くすると明らかに力強く削る振動が「ゴリゴリゴリ!」と口の中でします。少し心配になって来ましたがここまで来て辞める訳にはいきません。今回の様な抜歯は先生にとっては日常茶飯事だよなと自分に言いきかせ先生に任せます。それでも「あれー!」とか「どうしよう?」とか私を不安にさせる会話が聞こえてきます。一向に終わる気配がありません。削ってはグイグイと抜こうとする行為が4~5回となく続き口の中でスポッ!と抜けた様な感触した瞬間「小林さん抜けましたよ♪」と安心した口調で告げられました。その後も20分ほど後処置が続き、全体で1時間弱掛かって私の抜歯は終了しました。抜歯後に抜かれた歯を見せてもらい「持って帰りますか?」と尋ねられましたが持って帰っても誰に自慢する訳でもないので「・・・要らないです。」と遠慮しました。診察の後「麻酔が切れると痛くなるので頓服を出しておきますね!」言われ診察室を後にしました。会計カウンターで会計を済ませ処方箋をもらい近くの薬局へ、ここでようやく『抜歯』が終わった・・・と、ほっとしたことを覚えています。

 私が子供のころは誰もが虫歯になっていた記憶があります。今では高齢者施設や公立の小学校などでは定期的に歯科衛生士の人が来て歯磨きの練習をしたりフッ素体操なるものもあり虫歯予防に力を入れています。先日テレビでヨーロッパの国では国民に虫歯が無く老人になっても自分の歯で物が食べられると放送していました。昔に比べて虫歯になる度合いは減りましたが、それでも私の様に歯槽膿漏になれば歯を抜く事になります。日頃の歯磨きは重要です。毎日の行動が後々の礎になって行きます。私たちの日常、仕事でも日頃の積み重ねが必要不可欠と再認識させられる出来事でした。

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