第227号 小さな事からコツコツと

2019-11-30
第227号 小さな事からコツコツと
writer: 杉 浦 秀 幸

今年も残すところあと1ヶ月を切りました。元号は令和となり新しい時代の幕開けとなった年ですが各地で台風災害などもあり、激動の幕開けとなってしまいました。不安を抱えながら年越しをされる方もいると思われます。一刻も早く復興をして、また元の生活に戻れることを願います。さて、師走と言えば忘年会やクリスマス、長期連休などイベントが沢山あり出費も重なる時期となります。そんな時に「お金が増えたらなぁ~」なんて思ったことは誰でも一度はありますよね。働いて収入を増やすのは当然ですが、それ以外でお金を増やす方法として考えられることはギャンブルや投資などがあります。自分はギャンブルや投資としてパチンコ、競艇、そして株に挑戦してきました。今回はそんな勝負事について書きたいと思います。
パチンコは20代前半には週3日ほど会社の仲間と会社帰りに行っていました。当時は実家暮らしの独身だった為、給料は自分の思うように使えたので小遣いの金額はあまり考えずにパチンコへ行っていました。仲間内のルールとしてその日に勝った人が『晩ご飯をご馳走する』ということを決めていましたので、仲間と前日のデータなどを参考にどの台にしようか戦略を練って挑みます。自分のスタイルは狙った1台を決めてトコトン注ぎ込むタイプなので儲けることもたまにはありますがやはり負けることのほうが多く、段々と行かなくなりました。 競艇については5歳ぐらいから親父に連れられて蒲郡や浜名湖へ行っていました。親父が競艇の大ファンなので『家族で出かける=競艇』という程で小中学生の頃の記憶に、休みに親父と動物園に行った思い出はなく競艇に行ったことしか出てきません。以前の三和新聞に書きましたが、自分は親父と一緒に左官をやっていた時期がありました。左官という仕事は外での仕事が多く、雨が降ると仕事が出来ない場合があります。そんな時は必ず蒲郡か浜名湖方面へ車を走らせて親父、お袋、自分の3人で日当を稼ぎに行きました。競艇には色々な舟券の買い方がありますが親父と自分は配当の安い本命狙いではなく、少し配当のいい舟券を買い勝負しますが結果は1着3着になりハズレ、安いけれども本命を狙った堅実なお袋だけが当たるということがよくありました。結局日当は稼げず帰ってくることのほうが多かったのですが、負けてもその日のレースの反省を楽しく話して帰ってくるのがとても好きでした。 株については20年前ぐらいに始めて5年間ぐらいやっていました。『新聞に掲載してある経済面の数字は何なのか?』『アメリカの経済が何故日本に関係するのか?』『毎日生活している中で自分の周りは何にも変わらないのに何故株価は変わるのか?』など疑問に思い、株に興味を持つようになりました。今ではネット証券での取引は当たり前になってきていますが自分が始めた当時はネット証券が出始めの頃でした。取引の手数料が安くなり、1日何回も取引が出来て誰でも簡単に始められるということで株式投資を始める人が増えてきた頃ではないかと思います。『デイトレーダー』という言葉が流行し、中には1年も経たないうちに【1億も稼ぐ人がいる】ということ聞き、その当時パチンコも競艇もやらなくなっていた自分ですが親父譲りの勝負師の血が騒ぎ始めました。最初の頃は利益が出ることもありましたが、最終的には小型車が買えるくらい損をしてしまい取引を止めることにしました。 その時!自分は勝負事をする人には2つのタイプがあると気が付きました。『コツコツタイプ』と『一発逆転タイプ』です。自分はどちらかというと『一発逆転タイプ』なのでパチンコ・競艇・株すべてにおいて少額の儲けでは満足出来ずにやめるタイミングを逃し、結局負けてしまう結果になってしまいました。その道でプロになっている方は自分の決めたルールを守り確実に稼ぐ方法を身につけているのだと思います。仕事においては今までの経験を生かし『一発逆転タイプ』でなく欲はかかずに【小さなことからコツコツ】と積み上げていきます。【ローマは一日にして成らず】という言葉があるように少しずつの積み重ねがやがては大きな成果に成り目標に達することができると信じ行動していくようにしています。さあ、未来の投資のために年末ジャンボ宝くじでも買いに行きますか!?(笑)
Copyright(c) 2009 SANWA KIKO CO.LTD All Rights Reserved. Design by 三和機工株式会社