第251号 私の三和人生

2021-11-30
第251号 魔法の手

writer:中 山 ゆ か り

 今年も残すところ1ヶ月となりました。歳を重ねると月日が経つのを早く感じると言いますが、まさにその通り!なんて言うと「まだ若いじゃないか!」とヤジが飛んできそうですが・・・←ヤジ、飛ばして下さい!そんな私も三和機工に入社して10年が経ちました。この三和新聞のメイン記事を書くことになるなんて思ってもいなかった10年前。短大を卒業後、夢をあきらめ・・・これといってやりたい事もないままアルバイトに明け暮れる日々を過ごしていました。このままではいけない!と思い、ハローワークに通い始め『既卒者枠』で就職を斡旋(あっせん)してもらいました・・・。

 担当の方に履歴書の書き方から面接の指導などをして頂き、面接が終わったら直ぐお礼状を出しなさいという助言も受け、三和機工の面接に臨みました。しかし面接が終わった安堵感からか、お礼状を書くことを忘れてしまい・・・気づいたのは翌早朝。迷いましたが眠たい目をこすりながらお礼状を書き、朝方のまだ車通りも少ない中、車を郵便局まで走らせました。急いでいたのと車が全くいなかったので曲がろうとした信号が赤になり、信号角のコンビニの駐車場に入りショートカットをしてしまいました。そしてその駐車場を出たところでパトカーに出くわしました・・・。『厳重注意』で済みましたが、このタイミングで初めてパトカーに呼び止められ、運の無さに自己嫌悪&意気消沈しました。しかし!その甲斐あってか三和機工に入社することができました!・・・今は亡きH専務から「他にも候補の人がいたけれどお礼状が届いた事が『決め手』となり、あなたに決めたんだよ!」と、後から聞いた時には、あの時すぐに行動していて良かったぁ~♪と思いました。でも、「ハローワークの人に言われたから書きました♪」とは決して言えませんでした・・・。お世話になった担当の方に本当に感謝です。

 無事に入社したものの会社に勤めるのも初めて!事務仕事も初めて!で続くかとても不安でした。8時間がとても長く感じたのを覚えています。『慣れる』までが大変で、仕事に行くのを躊躇(ためら)う時もありました・・・。電話対応で内線と外線を間違えて取次いでしまい、当時の上司にドン叱られた時には辞めてやるっ!と思ったこともありました。でも途中で投げ出すわけにはいかない!と踏みとどまり(辞める勇気がなかったので)、取り敢えず3年は頑張ろうと思いました。ところが3年も経つ前に、突然の総務経理部への異動!となりました。基本となる簿記の知識もなかったので、教えてもらいながらも自分で勉強しました。答えのない国語は苦手ですが、答えがある数学は好きでしたので簿記の勉強はさほど苦ではありませんでした。試験にも合格でき、忙しい日々となりました。『信頼』されると同時に『責任と重圧』から潰れそうな時もありました・・・。それでもなんとか、1年の集大成でもある【決算】をやり遂げることができました。貴重な東京出張も経験し、都会の通勤ラッシュの荒波に、もまれる経験もできました。役職も頂き、密かな目標でもあった【めざせ!寿退社!】【めざせ!キャリアウーマン!】・・・両方とも達成できた事にしようと思います。しかし完璧を求めるあまり、少しの失敗や間違いも許せなくなり、自分を追い込んでいた時もありました。周りにもご迷惑を掛けていた事と思います。失敗した時には【反省して終わるのではなく、その後の行動が大事】なのです。次は同じ失敗を繰り返さない為には、どうしたらいいのかを考えて行動すれば、それが【成長に繋がる】という事に気づかされました。

 私はゼロからのスタートでここまで来ることが出来ました。でもここに来るまでの道のりは決して平たんなものばかりではなく、いばらの道もありました。自分一人では進むことが出来なかった事も、周りの方々の助けがあったからこそ乗り越えることが出来ました。この10年で経験したことは私の財産です。たくさんの【ありがとう】が支えにもなりました。これから先の道も一歩一歩大切に、感謝を忘れずに歩いていきたいです。そして来たる新しい年が良い年になりますように・・・・・

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