第232号 酒の肴(さかな)

2020-04-30
第232号 酒の肴(さかな)

writer: 彦 坂 訓 克

 暖かい春を感じる陽気から夏の到来間近となって来ましたが、新型コロナウィルス感染対策でついには日本全土で『緊急事態宣言』が発令されました。対策では『3密』を避けるということから更に難しい!人との接触を8割削減と言われるようになり、あらゆる所で『外出自粛』というワードを耳にする毎日となっています。今月にでも『緊急事態宣言』が解除され、コロナ終息を願いたいですが・・・・・

 コロナウィルス関連ばかりのネットを見ながらいつもの晩酌で見かけたのが【室内で簡単に、酒の肴にもう一品!】この振れ込みに惹かれ、趣味も少ない私なのでこの機に『スプラウト栽培』なるものを始めました。皆さんはスプラウトをご存じでしょうか?(私も最近知ったばかりなのですが…)スプラウトとは主に穀類や豆類、野菜の種子などを発芽させて発芽した芽と茎を食用とする食材です。人気処ではブロッコリースプラウトや豆苗、カイワレ大根。もやしもスプラウトの一種で、発芽したばかりのスプラウトは植物が大きく成長するために必要な栄養やパワーを最も豊富に含んだ状態。種子や親野菜より栄養や酵素をたっぷり含んでいるため『天然のサプリメント』とも呼ばれているようです。私は栄養の事は良く分からないですが、酒の肴のグレードアップが目的で始めました。

 栽培は適当なカップに綿などを敷いた上に種を蒔き、水を切らさないように陽に当てるだけでどんどん育ち7日~10日ほどで収穫。という事ですが、これが欲張って種を蒔きすぎで成長不足やら、無精なので水を切らせてしまったり…。最近になってようやく順調な成長を楽しませてくれるようになってきました。今では、もやしにも挑戦しています。スプラウト栽培はベランダや畑で野菜を作らなくても、ご自宅のキッチンでできる家庭菜園です。短期間で収穫できることも魅力なので、楽しみながらスプラウト栽培をして、皆さんも1品おかずを増やしてみてはいかがでしょうか?

 もう、皆さん!ご存じの方も多いでしょう?私が釣り好きなことを。暖かい時期にしかやらない緩い?釣りですけれども…。釣れる魚は小魚ばかり(それも滅多に釣れない…)ですが、自分で捌き新鮮な刺身(アニサキス怖いですけど)や唐揚げでの『酒の肴』がスプラウトを添えてもう少しグレードアップ♪と思うと、とっても楽しみなのです。そんな妄想しながらいつもの晩酌をしていて記事を見かけました。【釣り人のみなさん、重大報告です!黒潮大蛇行の可能性】?何?よく釣り場に行くとオッさんが(私もオッさんですが♪)「赤潮出て釣れんわ!」と、言っておりますが…黒潮って海流でどう釣りに影響が?

 調べてみると黒潮は世界でもっとも強い海流のひとつで、日本の太平洋沿岸を南から北へと流れています。それは九州の南方から出発し紀伊半島沖を通り、房総半島周辺まで日本の沿岸を北上し、そこから先は流れを東に変化させ太平洋でうっすらとなくなっていくそうです。黒潮は、その流れの道筋によって海面の水温が大きく変わり、ほぼ同じ水温の所を流れるので温かい水と冷たい水を二分し、そのため流れに対して南側の水温が高く、北側の水温は低くなります。そして、この黒潮には日本の沿岸付近をほぼ直線状に流れる直進流路と紀伊半島のあたりで一度沖に離れ関東周辺に戻ってくる蛇行流路があり、黒潮がこの蛇行流路を1ヶ月程度流れると『大蛇行』と認められるそうです。

 2017年頃から発生している黒潮大蛇行は未だに続いているようで黒潮大蛇行が起きた場合、東海や関東地方では通常より潮位が上昇し、台風や低気圧が近づいた際などに高潮が発生しやすくなり沿岸の海水温が上昇し、回遊魚の漁場の位置が変化したり、特定の魚種が不漁になるなど、漁業に大きな影響が出る可能性があるとの事でした。なかなか魚が釣れない原因は腕のせいではなかったんだ!と自分に言い聞かせる事にしました。釣った魚の刺身に育てたスプラウトのツマで酒の肴は、いつになったら食べられるのでしょうか?海の黒潮大蛇行も長引きそうな情報ですが、冒頭にも書いたように、何より一刻も早く新型コロナ感染が終息に向かい『緊急事態宣言』の解除と経済や生活が普通に戻ってほしいと願うばかりです。

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