【三和新聞】211号

2018-07-31
第211号 戦略&戦術
writer: 渡邉 啓史

 先月ワールドカップが幕を閉じました。ワールドカップが開催する前は日本の評価は低く、予選リーグの組内でも最下位と予想されていましたが、1戦目のコロンビアに勝利した時、予選リーグを突破できるのでは?と大きな期待に変わりました。2戦目のセネガルとは同点で終わり、ほぼ決勝トーナメントに行けるだろうと皆さんも思っていたのではないでしょうか。そしてメンバーをガラッと変えてきた3戦目!先に得点したのは、ポーランド!このままでは決勝トーナメントに勝ち上がれない雰囲気が漂ってきました・・・。何とか1点獲ってくれ!とテレビの前で応援していると同時刻に試合をしているセネガルとコロンビア戦でコロンビアが得点を獲ったと速報が入りました。そこから日本は『ゲーム展開(戦術)』を変え、決勝トーナメントに進む事が出来ました。

 さて、このゲームに関しましては、皆さん色んな捉え方があるかと思いますが、物足りなさを感じながらも監督の的確な【判断】により勝ち取った【結果】ではないでしょうか。決勝トーナメントでは優勝候補のベルギーに2点リードし、勝てるのでは?と興奮しつつテレビにかぶりついて観ていましたが、世界の壁は高く逆転負けとなってしまいました・・・代表選手の皆様!お疲れ様でした!!こうして寝不足だった私のワールドカップは幕を閉じました。団体競技では1人だけ優秀な人材がいても、その優秀な選手を活かせるチーム(組織力)が必要となり監督(指揮官)による【戦略・戦術】により勝利を勝ち取る事が出来ると感じさせられました。

 先日、小学生の息子が『親子で楽しもう☆スポーツ鬼ごっこ』という学校のイベント案内を持って帰ってきました。滅多にイベントに参加したがらない次男がどうしても参加したいと言うので、これを機に何かしらのやる気スイッチが入ればいいなと思い参加してきたのですが、皆さんは『スポーツ鬼ごっこ』をご存知でしょうか。従来の遊びの鬼ごっこに『戦術』や『戦略』を要するルールを加えた新しいスポーツ競技で、子供達の『コミュニケーション能力』や『チームワーク』、『勝負意識』を身に付けてもらう事を【目的】としたスポーツです。基本ルールは時間内にトレジャー(宝)を多く獲得したチームが勝ちとなり、相手の宝を取りに行きながら、自陣の宝を守ります。相手にタッチする時は必ず両手でしっかりとタッチし、タッチされたら自陣に戻り再スタートする事が出来ます。試合時間は5分間×2回(ハーフタイム2分間)を1チーム7人で行う競技です。まだ馴染みがないですが、豊橋市の小学校授業にも2017年から導入されているとの事でした。親子で同じチームかと思いきや、大人チームと子供チームに分かれての対戦となりました。まずは経験者の子供vs子供の試合を見てなるほど!と大体の試合の流れをつかんだ所で、我々、大人vs大人の順番が回ってきました。スタート前には小さなホワイトボードを渡され、チームにて戦術を立てます。私のチームは男(オッさん)2名と女性5名のチームで、攻め3人、守り4人の体制で臨み私は攻め側につきました・・・。

 子供に良いトコロをいっちょ見せたろか!と張り切る私・・・相手の守っている方にタッチされない様にフェイントをかけて宝を取りにいくが、思うように身体がついていかない・・・そして、転倒!恥ずかしい・・・違う所でも別のお父さん転倒!「怪我しないようにね!」と子供達(笑)5分間ほぼ走り続けてハーフタイムを迎えた。息が上がり!フラフラ状態!ルールではハーフタイム中に戦術を立て直す時間となっているが、それどころではない、かなりキツい・・・短すぎるぞ!ハーフタイム・・・水分補給をし続けて、後半戦スタート!引き続き攻め側で走り続ける私!5分間がとても長く感じながらも、何とか勝利を収めました。そして次はいよいよ子供達との対戦となりました! 1回目の経験を元に立てた戦術はそれなりに的中!攻め側の3人中2人がオトリでかき乱し、空いたスペースにもう1人が駆け込み宝をGET♪守りはマークする相手を決めてかき乱されない様にして攻め側がとにかく早く宝を獲るという、いかにもシンプルな戦術!それぞれの役割を遂行し見事に勝利を勝ち取った!大人げない大人たち(笑)子供からは冷めた視線が・・・何とか親の威厳を保つ事が出来たのではないでしょうか♪

 ワールドカップでは有名選手がそれぞれ各国のチームでプレーされましたが、有名選手を封じる事により得点出来なくなり、相手チームを【分析】し【戦術】を立てて勝利に繋げていたと思います。我々の仕事でもしっかりといろんな事を【分析】し【論理的】に【戦略・戦術】を立て、邁進していきましょう。

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