【三和新聞】177号

2015-08-31
第177号 ・・・入らない。
writer: 小林 照宜

先日、冷蔵庫を購入したのですが、もう少しで『返品!買い直し!』になるところでした。その時の私の失敗談をお話ししたいと思います。前の冷蔵庫は引越しをした時に購入したので、既に10年を超えていました。庫内の小物入れの蓋は取れ、数ヶ月前には庫内の壁がヒビ割れて、そこから結露して水漏れも発生していました。冷蔵庫の下にボロ布を敷き、漏れてきた水を拭きながら騙し騙し使っていましたが、ここに来て連日の猛暑でとうとう庫内も余り冷えなくなって・・・いよいよ購入に至ったのでした・・・。

メーカーはパ○ソニック製と決めていたので、あとは大きさの選定です。我が家では『生協』の共同購入を利用しているので、一週間分の食品がまとめてやって来ます。毎週毎週やって来る大量の冷凍食品に、家内が半狂乱で冷蔵庫の中に収納していて『生協』の日は冷凍庫を一度開けたら、閉めるのに苦労する次第でした。そんなこともあって出来るだけ大きい物を選びたいと思い、台所の冷蔵庫の設置場所の寸法や台所への搬入経路の寸法を測り、家庭用では最大級サイズの600リットルの物を選びました。機種も決定したので、購入店の選定です。8月初めの日曜日に家電量販店を周りE社で購入を決めました。冷蔵庫の搬入日は私は出勤日だったので、対応を家内に任せてありました。すると搬入日の昼過ぎに突然家内から電話があり、イヤな予感を感じつつも電話に出ると「冷蔵庫が玄関から入らない!」との事。搬入業者の人に電話を変わってもらい詳しく聞くと、玄関から居間へ抜ける扉の所の幅が67cmしかなく、冷蔵庫の幅が75cmなので入りません。庭の方からも、庭に入る門扉の所の幅が狭くて入らないとの事でした。とりあえず冷蔵庫は持ち帰ってもらったのですが、自分がその場で目で見た訳では無いので腑に落ちません。その日は家に帰るまで『何で入らなかったのだろう?』と、心が落ち着きませんでした。家に帰ると早速!居間の扉の寸法を測りましたが、搬入業者の方が言っていた通り扉を外しても68cmしか物の通る幅が無かったのです。これは大失敗です。普段、何も気にせずに通っていたので冷蔵庫は容易く通るだろうと簡単に考えていました。でもここで気になったのが、前の冷蔵庫も幅が68cm有って一体何処から入れたのだろうと・・・。そういえば前の冷蔵庫を入れた時は家を建てたばかりで、庭に門扉が無くそちらから入れたのを思い出しました。で、新しい冷蔵庫をどうしようという話になり、幅の狭い機種に変更するかという話も出ましたが、新しい冷蔵庫は入っても今度は古い冷蔵庫を出す事が出来ません。幸い家の前が小さな公園になっていて、公園との間に塀は有るのですが人の背よりも低く、そちらから冷蔵庫を入れてもらう事にしました。その際は通常、冷蔵庫の搬入は2人で行うのですが、もう2人増員しないと搬入出来ないと言う事で、合計4人で搬入してもらう事になりました。当日、他に問題が出るといけないので私が家に居る日曜日を搬入日にしてもらいました。

そして、やって来ました日曜日。昼前の搬入だったので、朝から冷蔵庫の中の食品を『生協』の保冷用の発泡スチロールに移したり、搬入経路に有る物を移動したりしている内に搬入業者の人がやって来ました。ひと通りの打ち合わせをした後、いよいよ搬入です。塀の所に毛布を掛け大人4人で慎重に塀を乗り越え、何とか居間に入りました。居間に入ってしまえば後は簡単です。古い冷蔵庫を搬入とは逆の方法で家の外へ運び出し、居間で新しい冷蔵庫を開梱し、無事!予定していた場所に冷蔵庫が収まりました。冷蔵庫は電源を入れても直ぐに冷えないので夕方まで待って、出してあった食品を冷蔵庫に入れました。元々、冷蔵庫を換える為に余り食品の量は多く無かったのですが、それでも今まで有った『冷蔵庫の中に物を詰め込む!』という感覚無しに気持ち良く冷蔵庫の中に食品を入れる事が出来ました。新しい冷蔵庫が来て一週間が経ちましたが、まだまだ庫内にゆとりが有り家内の機嫌も心なしか良い様に思います。新しい冷蔵庫を購入し、無事収まる事が出来て本当に良かったと感じています。

今回の失敗の反省として日ごろの感覚で物事を判断せずに、必ず!道筋を立てて最初から最後までを確認する。これは社内で毎日の仕事の中で行っている【KY活動】に通ずる所があると思います。行動する前に起こり得る問題を出来る限り出し、事前に対処しておく事が本当に大事だと痛感しました。

 

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