【三和新聞】116号

2010-08-01
第116号 操作始め♪♪♪
writer:渡邉 啓史

私は町内の自警団に入団しています。24歳から37歳までの町内に住む男性で総勢50名近くの団体となります。自警団活動は町内で災害が起きた時の救援、パトロール、警備等を主とし活動しています。37歳で年長となり、いろんな役がつきます。私は今年年長の1つ下の歳で年長が回りきれない役に入る事になり、ポンプの指揮官を行う事になりました。ポンプとは簡単に言うと、小型手動放水機・・・!?消火作業の出来る機械の事です。水利からエンジンを使って水を吸い上げて放水し消化作業を行います。町内で火災が起きた時などは、ポンプをもって火事場に出動します。ポンプは誰でも操作が出来る様に35歳までに2年間ポンプ要員となり操作を習得します。

8月【第140号】 操作始め♪♪♪

1つのポンプで【吸管】【エンジン】【補助】【伝令】【筒先】の5名の要員と【指揮官】の6名で編成されます。毎年7月には『ポンプ早出放水大会』が校区で行われ7町内あり10チーム程出場します。『ポンプ大会』とは、操作始めの号令から50m先の的を落とすまでのタイムを競い合います。各要員の役割を説明しますと、【指揮官】は要員の指揮をとり「集まれ!」「番号!」「操作始め!!」と号令をかけたら50m先に走り各要員の作業完了の合図を確認し「放水始め!」の号令をかけます。【吸管】は水を吸うための管を2本つなぎ水利に管を投げ込みます。【エンジン】は吸管のつなぎとエンジンを始動し、放水始め!の伝達で放水口を全開に開きます。【補助】はエンジンに吸管を接続しエンジンから水を出すホースを接続し、筒先の補助に向かいます。【伝令】は全力疾走で50m先まで走り、指揮官からの放水始め!の号令で、全力疾走でエンジンの元まで戻り放水始め!と伝達します。【筒先】は筒先とホースを接続し50m先の的を落とす場所に入り、補助と二人で2つの的を落とします。各持ち場でのタイムトライアルとなり、ミス無くどれだけ早く確実に出来るかが勝敗を分けます。私もちょうど10年前になりますが、要員として大会に出たことを最近思い出しています。

私は入団して早い時期に要員になったので、ほとんどが先輩方で今の私の歳と同じ歳の方を見て、身なり動作などおじさんだなぁ~と感じて接していましたが、今はそのおじさんの歳に私がなっているとは・・・20代の子に私もそう思われない様に、足を引っ張るどころか頑張ってみんなを引っ張って行きたいと思います。私が要員だった頃ですが、それはもう『やるからには絶対優勝するぞ!』とチーム一丸となり練習に励みました。毎日自分達の操作を振り返り・・・ああでもない、こうでもないとタイムを縮める為にはどうしたらいいのかを議論し、その結果が『1年目!大会新記録で優勝♪』する事が出来ました。その当時の大会記録は32秒台で私達のポンプ指導をしてくれた先輩方が叩き出したタイムで4年間塗りかえられる事もなかったのですが、ついに私達のチームが31秒台で記録を塗りかえる事が出来ました。先輩方も他の町内に記録を塗りかえられなくてお前たちが破ってくれて良かったと激励してくれました。2年目は前年度優勝チームなので、私が代表で『選手宣誓』をやらせて頂きました。『宣誓!我々・・・』とても緊張しましたが、なかなかそんな機会はないので貴重な経験をさせて頂いたと思います。宣誓の興奮冷めやまぬまま自分達の順番が回ってきました。「操作始め!」「オゥ~~~!!』と一斉に動き出した・・・私達のチームはミスもなく見事に【V2】を果たす事が出来ました♪更に自分達のタイムを1秒縮め30秒台での優勝でした・・・。

2週間と短い練習期間でしたが【優勝】という目標を掲げ、常に向上心を忘れずに努力し、チームみんなの気持ちが一丸となったからこそついてきた結果だと思います。誰か一人でも<まぁ~これぐらいでいいや・・・。>と妥協していて、それをチーム全体で妥協してしまえば当然、結果は出なかったでしょう。仕事も同じだと思います。これぐらいでいいやと妥協してしまえばそこまでの結果しか得られず、もう1歩先に踏み込んでいけば、更に良い結果が出る事に間違いないと思います。時には失敗する事もあるかもしれませんが、やらないよりはやった方が達成感も得られるでしょう!さぁ~みなさんも【自分の目標】を掲げて『操作始め♪♪♪』

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