【三和新聞】147号

2013-03-01
第147号 未来への強い“絆”
writer: 土谷 良雄

3.11・・・あの東日本大震災から2年が経ちます。各地に甚大な被害をもたらしたこの地震の記憶は未だ鮮明に残っています。日本観測史上最大のマグネチュード9.0の大地震であり(宮城県で震度7が観測された)死者・行方不明の方を含めると2万人を超える方が亡くなった大震災でした。1月17日には阪神大震災が発生から丸18年を迎えました。そして、今年は関東大震災から90年になります。近いうちに、東海地震や首都直下地震、そして南海トラフ巨大地震の発生が懸念されています。地震は多くの人の人生を一瞬で変えてしまいます・・・。このような悲しみを繰り返さないためにも、大きな犠牲を強いられた震災から色々な教訓を学び、次の大地震への備えに生かしたいものです。インフラ整備も重要な課題で有ると思います。先日の笹子トンネル天井崩落(開通から35年)一般的には、土木構造物の寿命は50年と云われていますが、自然環境の厳しい中にある場合は当然短くなると考えて、多くのトンネルや橋、道路etcの点検や修復等の造り替えも必要と考えます。また今回は、震災後の“絆”が多く報道されました、家族との絆・地域の絆・励まし・応援・復興への“絆”・・・未来へ向けて、皆で歩み続ける事が大切であると改めて感じました・・・。

3月【第147号】 未来への強い“絆”

そんな中、先日久しぶりに家内と『東京家族』という映画を観に行って来ました。山田洋次監督が50周年記念作品として、小津安二郎の『東京物語』をモチーフに撮った映画です。あらすじは『瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、子供達に会う為に東京へやってきた。長男は東京の郊外で開業医を、長女は美容院を経営し、次男は舞台美術の仕事をして独身、両親が出てくるため長男の家に皆で集まり、最初は互いを思いやるのですが・・・のんびり暮らしてきた両親と子供達とでは生活のリズムが違いすぎて、だんだん溝ができ、周吉は友人と亡くなった友を訪ね、断っていた酒を飲み過ぎて大迷惑をかけてしまう。一方、とみこは将来が心配な次男を訪ねると、東日本大震災のボランティアで知り合った紀子と結婚の約束をしていると紹介される。とみこは上機嫌で長男の家に戻って来るが、突然倒れて亡くなってしまう。小島に戻り葬儀をあげるが、長男・長女夫婦は直ぐ東京に戻ってしまう。次男と紀子が周吉の面倒を看るために残る。周吉は妻とみこが亡くなる前に次男の家から帰ってきて上機嫌だった訳がその時、解る・・・。次男と結婚してくれる紀子がとても優しく、気に入ったからである。』つれない子供達の態度に仕方ないと思いつつも淋しさを抱く両親、親を気に掛けながらも仕事に追われる長男と長女、何歳になっても口うるさい父親につい反抗してしまう次男。誰よりも近いはずの家族なのに、時々遠くに感じてしまう。日々の生活の中で“当たり前”だと思っている中にこそ、かけがえのない幸せがあると、改めて感じ『東京家族』の深い“絆”に涙して参りました・・・。

さて、今年の3月1日は三和機工にとって大きな変化の日と成りました。本社が、創業以来の地である東京は大田区の池上から愛知県の豊橋へ移り、38年間の社歴の中でひとつの節目を迎えたわけです。今、全てがひとつになった『新生☆三和機工』として『過去の良いところ』や、将来の『あるべき姿』を考え、新たな挑戦をする時期が来たのではないでしょうか。『過去』の中では、私が以前勤務していたS社との【世の中に無い設備の開発】を行い、寝る間も惜しんで、苦労をして立ち上げた経験が有ります。この時は、三和機工の持てる力を十分に発揮できたと思います。それは、お客様のニーズをしっかりと受け止め、納得のいく細かい対応がとれたからだと考えます。今後も多様化する時代の流れに合った設備を造り、お客様に喜んでいただきたいという気持ちを忘れずにいきたいと思います。また『あるべき姿』として、自社独自の新しいことをやるためには、今までと違う考え方を取り入れることも必要であり、会社の方針に沿って各自が自分の置かれている状況の中で、様々な創意工夫を凝らし、自分自身の強みは何なんだ!と問いただして、新しいテクノロジーを導入する事で、自社独自のものを製造できる体制『あるべき姿』が出来ると確信します・・・。

『新生☆三和機工』が豊橋でひとつとなって、更に強い!未来への強い“絆”をつくり、これからの厳しい経営環境を打破し、大きく発展できるよう皆で力を合わせて頑張っていきましょう!!

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