第296号 なにか御用?

2025-08-31
第296号 なにか御用?

writer:杉 浦 秀 幸

 皆さんはペットと暮らしたことはありますでしょうか?近年ではホームセンターやシュッピングセンターなどにもペットショップが入店しており、犬や猫は勿論ですがハムスターなどの小動物や爬虫類も展示されています。そのため犬や猫以外の動物でも身近に飼うことができるようになりました。ペットと暮らしている方は日本全体のどのくらいの割合なのか調べたところ30%程度いるようです。私は2019年までは猫と14年間ほど暮らしていましたが現在は猫ではなくロシアリクガメと暮らしています。2022年8月に生後半年ほど経った状態で我が家へ迎え入れ、現在3歳となり甲羅の長さが12cm程度成長しています。成体になるまでには通常10年以上かかるようで甲羅の長さは25cm程度しか成長しないようです。名前は『えのき』と名付け日々楽しく暮らしています。今回はそんな『えのき』との生活についてお話していきたいと思います。

 ロシアリクガメは主に中央アジアに生息しており、降雨量の少ない草原や砂漠の丘と言った乾燥したところに分布します。適正環境は温度28℃~30℃とされており、気温が10℃を下回る11月から3月にかけて冬眠を行います。寿命は20~30年と言われており飼育環境が良ければ40年も生きてくれるそうです。【鶴は千年 亀は万年】と云われるように長寿な生きものです。私は現在55歳です。日本人の男性平均寿命が81歳なので『えのき』と共に長生き出来るように頑張ります。

 長生きしてもらうためには人間と同じく運動が大事なようです。平日はゲージ内で過ごすことが多く運動不足になるため私が休日の時には庭で散歩させるようにしています。小さな頃は私が雑草を取っている横でゆっくりと歩いていて目で確認できる程度しか動かなかったのですが、成長すると共に動きが早くなり少し目を離すと見失うようになりました。「カメは動きが遅い」と思い込んでいましたが実際には早く、先日は庭から脱走して大騒ぎになりました。こんなこともあり今では庭の一部を改造してドッグランみたいに【トータスラン】を造りそこで散歩させています。

 もう一つ大切なのは温度管理です。冬眠する秋から冬にかけては一番気をつけています。保温球などで一年中温度を適温にして冬眠させないようにすることも出来るようですが、我が家では自然に近い環境で過ごさせたいのでリスクはありますが冬眠させています。冬眠前に胃に食べものが残っていると消化されず腐ってしまうため10月に入ると少しずつエサを少なくして準備をさせます。そして5か月間ほど冬眠しますが冬眠中でも温度管理や水分管理を行いながら毎日触れて確認します。こうして共に長生きできるように日々コミュニケーションを取りながら暮らしています。

 犬や猫とは違い愛情表現をすることは少ないですが、私が様子を見にいくと時々首を持ち上げて【なにか御用?】と言わんばかりに見てきます。この時は『えのき』と気持ちが通じ合った感じがします。毎日会話していると段々と何をしたいのか、何をして欲しいのか分かるようになってきました。特に散歩に行きたいときは必死になってゲージから出ようとします。

 コミュニケーションはとても大切で私たちの職場でも品質管理には必要不可欠となります。本当に大切なことはメールなど文章のみで済ませずにきちんと顔を見て話し合い、現在起きている問題や相手の意見をきちんと理解することがとても重要だと感じます。

 前途した【鶴は千年 亀は万年】に続きがあるのはご存じでしょうか?私は知りませんでしたが【鸚(オウム)は天年】と続くそうです。鸚は天から与えられた寿命を全うするのみという意味で命の期限は天からの授かりものであるという教訓を表しているそうです。私も亀のように長生きし、鸚のように人生を全うしたいものですね。 

Copyright(c) 2009 SANWA KIKO CO.LTD All Rights Reserved. Design by 三和機工株式会社