第289号 プロジェクト K
第289号 プロジェクト K |
writer:小 谷 野 一 彦
年が明け、早くも1か月が過ぎた。今月の三和新聞の発行日、2月3日は『立春』で春の始まりである。色々なことが起こった2024年ではあったが立春と耳にすると、ここからは成長とプラス思考で考えを切り替えていこうと思う。決意はさて置き、昨年から某自動車メーカー『安全衛生協力会』の幹事会社として三和機工は指名された。担当者候補として私含め三人いたが他の二人が結託し公平なジャンケンもないまま私が選出された・・・。

因みに私は某メーカーなどで必要な安全衛生の資格は無い・・・「安全衛生に無知な人間が?」と誤解されたくないので言っておくが、私は第一種衛生管理者の資格を保有し安全管理責任者の講習も受けているのでご安心ください。右も左もわからないまま会議に出席すると様々なメーカーの方が揃い大きくは我々のような『設備メーカー』『施設関連メーカー』『商社請負メーカー』で構成され協力メーカー主体の活動となっていた。活動としては工事災害が発生しないようルールが守られているか、安全な作業環境であるかなどパトロールして安全作業の維持継続に努めている。パトロールは自動車メーカーの広い敷地屋内外全域が対象のため、数キロを歩いて回ることとなり特に夏季連休パトロールは汗だく状態で特にキツかったが実際工事されている方の暑さは比較にならず、営業畑で働いている私には現場の環境を肌で感じるよい機会となっている。またパトロールでは作業そのものの確認も行うが、特に関係書類に記載されている『工事内容』『工事日程』『責任者名』『KY(危険予知)実施記録』など念入りに行う。営業としてこれらの書類の記入を担当したこともあるが「細かいな~面倒くさいな~」と感じるばかりか不謹慎ではあるが「適当に書いとくか~」とも思っていた・・・大いに反省である。
どんなに注意していても災害が発生する事はあるが、リスクを最小限に抑える上で工事計画を綿密に立てることは重要だ。無災害で工事を終えることを目標として作業内容を細かく把握し1つ1つの作業リスクを考え帳票に記載していく、この計画で工事全体の作業が整理され限りなく無災害工事に近づくのである。時に未記載箇所を指摘すると工事担当者から睨まれたりすることもあるが、無災害を目指す協力会の一員として心を強く持ち毅然とした態度を心掛けている。幹事としての任期はあと3年あり私の座右の名である【大学進学】つまりは【大いに学び進んで学ぶ】を心掛け、学んだ知識を社内にも展開できるよう努めるつもりである。
話は変わるが私は昨年末でついに還暦を迎えた・・・年明けの1月3日卒業した中学の同窓会が行われた。私の通った中学は超マンモス校で1学年15クラス600人越えの学校だったが今回の参加者は3分の1の約180人が集まった。しかしその中で顔と名前が一致する者は、その1割程度で私の記憶力が問題かとも思ったが…パンパンに膨れ面影がなくなった者、髪が後退を超え面影が消えた元モテ男、名前やエピソードでやっと「お~お前か~!」と思い出せたので記憶力は今のところ大丈夫と安心し、みんな随分と年を重ねたな~と実感した。どちらかと言われれば私は「若いね~」と言われる側と思っているし同級生からも「変わらんね~すぐわかったヨ♪」と言われ勲章を得た気分にもなれた。ただ同級生たちの話はどこに顔を出しても『不健康の自慢話』や『引退を決め悠々自適の自慢話』中には、いまだ『現役絶倫自慢』をする奴もいて45年ぶりに会う面々の楽しい会であった。これからみんなどんな暮らしをしていくのかわからないが、もし数年後に同窓会が開かれればその時も「変わらんね~♪」と言われたい。そのためには老害にならないよう恩師が言われていた社会に触れ続ける日々を生涯続けていきたいと思う。どうかこの記事を読んでいただいた皆様!もし私が弱気に見えたら遠慮なく私の老体にムチを打ってください!これが私の生涯計画!