第277号 ラジオ体操

2024-01-31
第277号 ラジオ体操

 能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。思い起こせば1995年1月17日の阪神淡路大震災の発生した1週間前に三和機工に就職して早29年が経ってしまいました。30年で世の中のデジタル化は色々な分野で進歩しました。能登半島地震ではドローンやAIを搭載したロボット犬が投入されるなど人の手伝いをする分野では自動化が進んできました。しかし救助作業については人の力が重要である事に変わりはないと思います。異常気象による自然災害も毎年の様に頻発する様になりました。東南海や東海の地震も予想される中、新しい技術を使って救助活動の高速化が進んでいくかと思いますが、最後は助けたいという人の気持ちが高齢者の救助などの奇跡を起こすのでしょう。

 さて元旦の大地震で世間の注目は能登半島の状況一色になりましたが、今年の『日本中の太田家』はニューイヤー駅伝の太田兄弟の活躍と箱根駅伝の青山学院大学の太田選手の快走によりテレビで何度も太田が連呼される事で【今年は太田イヤーになる!】と、『日本中の太田家』が良い初夢を見られたのではないでしょうか?そうなると次は「三和の太田はどうなんだ?」というお話になるかと思いますが、【安心してください。西尾マラソンでサブ4を達成しました♪】(サブ4とはフルマラソンを4時間以内に完走する事)…すみません!仕事じゃなくてプライベートなお話で。でも最近、伸び悩みで『サブ4』は諦め掛けていたので泣きそうなくらい嬉しかったです。そして、走る事を考える事は仕事にも通じる事があると気付きました。例えば省エネで走るとは体の動きをなるべく小さくして走る事だと思っていましたが、実際には全身の動きの連動により省エネで走れるという事が分かりました。全身を使う方が疲れると思うでしょうが、実際には腰回りの大きな筋肉で推進力を発生させて末端の筋肉は細かな調整をする感じで力を使いません。仕事においても誰かに丸投げしたままでは疲弊してしまいます。上長の采配と作業者の確かな技術が連動してこそより良い品質の製品が完成すると思います。自分の身体ですら思う通りに動かないのに他人同士で仕事を円滑に進めるには【目的に対する意識の共有】がいかに大切かという事を、身をもって気付かされました。皆さんも趣味の中から仕事に役立つ『気付き』があると思います。そんな気付きをどうやって仕事に変換するかを話し合っていけたら楽しいですね!

  話を戻しましてマラソンの世界でもデジタル化が進みランニングウォッチの装着が当たり前になりました。1キロのラップタイムだけではなくコースの高低差・心拍数・足の回転数やピッチなど色々な項目が数値化されて表示されます。身体の疲れ具合も数値化され走る前に休息を促されたり、長い距離を走れば良く頑張りましたと褒めてもらえたりします。すっかり時計にデジタル管理されていますが、私の一番の体調のバロメータは会社で朝一に行う【ラジオ体操】です。世の中のメンテナンスフリー化に反比例して歳を追う事に原因不明の筋肉痛や関節痛に見舞われる事が多くなりました。そんな中、子供の頃から慣れ親しんだラジオ体操をしっかり行うと筋肉の張りや関節の強張りを教えてくれます。毎日行う事だからこそ体の変化に気づきやすいのです。イチロー選手の毎朝カレーライスと同じかもしれません。自分の軸をしっかり持って変化にいち早く気付きたいものですね。

 そんな訳で全てデジタルに任せるのでは無く人間の感覚こそ信じるべき指標であると考えます。一生懸命物事に取り組むからこそ違和感に気付く事が出来、違和感に真摯に取り組む事で自分自身も仕事も品質アップに繋がって行くと思います。各個人の品質を上げる事が結果として会社の品質向上につながるはずです。現状に満足することなく切磋琢磨していきたいです。そして次は『サブ3.75』(フルマラソンを3時間45分以内に完走する事)を目指して頑張りまぁ~す!…すみません、結局仕事じゃなくてプライベートなお話しで…(苦笑)。

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