第264号 飛躍の年

2022-12-31
第264号 飛躍の年
writer:彦 坂 訓 克

 

 新年おめでとうございます、本年も昨年同様よろしく申し上げます。新型コロナの感染は増加傾向ですが、3年ぶりに行動制限のない年末年始だった事もあり、お正月は帰省され御家族でのんびり過ごされた方も多いのではなかったでしょうか?我が家の元日は、妻・息子共に仕事の予定で息子については三が日ずっと休み無しで忙しく、家族一緒にお酒を酌み交わす事が出来そうにも有りません(泣)← 書いているのは旧年です。お正月の風物詩とも言える、東京と箱根間を競う箱根駅伝が、正月のお茶の間を熱くしているご家庭も多いのでないかと思いますが、息子が今年の箱根駅伝に携わるお仕事(詳細は言えませんが)をさせて頂けるとの事のようで我が家ではきっと親バカ目線でお茶の間を熱く、沸騰することでしょう。 ← 書いているのは旧年です。

 
 

 さて、2023年は卯(うさぎ)年ですが、卯はおとなしく穏やかな性格から『家内安全』や『子孫繁栄』、前向きに飛び跳ねる姿から【飛躍】や【向上】を表し、新しいことに挑戦するのに最適な年と言われているようです。本来の干支でいうと癸卯(みずのと・う)にあたる年だそうです。この干支ですが、干支といえば寅(トラ)や酉(トリ)など『十二支(じゅうにし)』を思い浮かべる人がほとんどではないかと思います。しかし、干支は『十干十二支(じっかんじゅうにし)』を略した言葉という事で正確には、十干(じっかん)と十二支を合わせたものを干支と呼ぶそうです。(私は、恥ずかしながら十干?聞いたこと無かったです・・)

 十二支とは皆さんがよくご存知の【子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥】で、12種類の動物になぞらえたもので、年の他にも時刻や方角を表したりします。十干というのは、【甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸】のことで、もとは1から10までものを数えるための言葉だそうです。干支十干はこの2つを組み合わせた暦で、2024年は1つずれて『甲辰(きのえたつ)』、2025年はまた1つずれて『乙巳(きのとのみ)』…というように60通りの組み合わせを一巡するのに60年かかるという事です。干支・十干の組み合わせが60年で一巡することから、【元の暦に還る=還暦】満60歳の還暦祝い。なるほど~です。皆さんはご存じでしたか?知らずは私だけか(恥)

 十二支にはそれぞれ守護の仏様がついており、卯年の守り本尊は文殊菩薩。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉からもわかるように知恵を司る菩薩で、文殊菩薩の守護を得ている卯年の人は、その才覚で成功すると言われているそうです。また、十干の『癸』は順序で言えば最後にあたり、物事の終わりと始まりを意味する他『揆(はかる)』という文字の一部であることから「種子が計ることができるほどの大きさになり、春の間近でつぼみが花開く直前である」という意味だと言われているようです。その両方を備えた【癸卯】は、去年までで様々なことの区切りがつき、次へと向かっていく、そこに成長や増殖といった明るい世界が広がっていく年と言われています。ちなみに60年前にあった前回の【癸卯】の年の出来事を調べてみるとあの漫画界の巨匠!手塚治の『鉄腕アトム』が、連続30分テレビアニメ第一号として放映が開始され(若い世代にはわからないかな~)また、誰もがご存じの調味料ブランドの超長寿番組となっている『キューピー3分クッキング』や、鎌倉殿の13人見ていましたか?NHK総合テレビで大河ドラマが放送開始(テレビばっかりかよ!)食品では、インスタント焼きそばの超ロングセラー『日清焼きそば』発売開始など、やっぱりこの年に始まるものは、あたり年かも知れないですね。

 今年は去年までで様々なことの区切りがつき、次へと向かっていく、そこに成長や増殖といった明るい世界が広がっていく年と言われています。皆様の区切りとは何でしょうか?明るい世界の広がりは何でしょうか?歳を重ねていく度に年々1年過ぎるのが早い!その傾向は強まるばかりです。子どもの頃に比べると格段に速く感じられる時の流れ、ボンヤリしてはいられませんね。今年はまだ始まったばかりです。新しいことに挑戦するのに最適な年!【飛躍】や【向上】に挑戦しましょう!

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