【三和新聞】137号

2012-05-01
第137号 身から出た~サビ?
writer: 市川 五規

そう!あれは昨年の秋、10月のある日曜日に滋賀県の湖東三山(琵琶湖の東側にある百済寺、金剛輪寺、西明寺、の三つの古刹)めぐりをしようと思い、いざ一人で愛車に乗り込み出発!コースとして東名→名神と走ったのではつまらないと思い、東名阪の四日市ICで高速を降り、そこから国道477号で菰野峠を越える事とし快適に走っていたら、湯ノ山温泉あたりでふと目についた看板に『この先、土砂崩れの為 通行禁止!』・・・と、あった・・・本日1回目の挫折です。

5月【第137号】 身から出た~サビ?

すかさず私は地図を開いて気を取り直し、国道421号で石縛トンネルを越えるルートに変更し再び出発!クネクネとした山道を登っていたら、空に何やら怪しい雲が出始めて、すぐさまポツリポツリと降り出した。長ぁーいトンネルを抜けると・・・そこはザーザー降りだった。(どこかで聞いたような・・・?)山を下るとすぐ近くに目指していた百済寺があるのだが、さすがにこのドッシャ降りでは古刹めぐりどころではなく、本日2回目の挫折・・・!さて、どうしたものかと考え、以前、近江八幡市に宿泊した時の夕食に出たフナ寿司が思いの外、美味しかったのを思い出し!フナ寿司を買って今晩ビールを飲むという計画に切り変えた♪今朝まで考えていた目的は、めでたく?2回の挫折により、いつしかお酒を飲む楽しみに変わっていました・・・まぁ大抵、着地地点はココですが。

ここでフナ寿司を簡単に説明しますと、滋賀県の郷土料理で琵琶湖のフナを使った『なれ寿司』の一種であります。塩漬けしたフナに酒と米麹をまぜて乳酸発酵させたものでありまして・・・少々、不思議な香りのする食べ物で御座います。さて話を戻しまして、無事に帰宅した私は冷蔵庫からビールを取り出し、家内にフナ寿司を皿に並べてもらい♪ひと切れを口にポッと運ぶとツーンとした酸味と、ほのかな不思議な香りが重なり・・・臭いような~美味しいような~やはり、微妙な味でした。それから程なく夕食も終わり、夜も更けそろそろ寝ましょうかと思い立ち上がったら、膝に少々の違和感があったのですが、まぁ特に気にする事なく寝たのでした。

次の日の朝、目が覚め起き上がろうとして膝を曲げたら、昨夜の違和感からチョットした痛みへと変わっていましたが、さっさと朝食を済ませて会社に出勤した・・・までは良かったのですが、痛みはドンドン増していき10時頃にはズキンズキンと痛み、12時頃にはビリビリとした激痛となり、更に割れんばかりの頭痛まで起きてきたので、もう我慢ができません!とにかく病院に行きたいのでH統括課長に早退を告げ、膝の痛みで車が運転できない為タクシーにて病院へ行きました。レントゲンを撮っても触診されても特に悪いところは無く、先生曰く・・・「こりゃ~痛風だ!」の一言。・・・やっぱりか、と思いつつその日は痛み止めをもらって帰宅しました。痛風は、風が吹いただけで痛むと言われている病で、原因は血中の尿酸値が高いとかかるそうです。『身から出たサビ』と云いますが、私は『身から出た~高尿酸値』・・・。その尿酸値を上げるものがプリン体であり、そのプリン体が多い食品が魚卵(前日食べたフナ寿司)、カツオ節、お酒、特にビールだそうです。私はビールが特に大好きで、毎日2本以上は飲んでいました。毎年の健康診断で高尿酸血症も出ていましたが、ビールの誘惑に負けていました。まさに自業自得です、反省です。しかしあれ程までに痛いとは思いませんでした。今まで生きてきた中で、ダントツに痛くて辛いのは『痛風』になりました。なってみないと、あの痛みは分からないと思います。私はもうコリゴリですので、今はビールをやめています!症状も出ていません!この秋の健康診断が楽しみになってきました♪「よーし♪下げるぞ!尿酸値!なくすぞ!通風!」という思いです。最後にこじつけですが日々の仕事に置き換えれば、甘えや驕りはいくらでも出てきます。しかしその様な気持ちがあっては、良い品物が出来る訳がありません。必ず品質に影響が出てきます。そんな甘えや驕りが無いように日々、精進していきたいと思います。

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