【三和新聞】145号

2013-01-01
第145号 今年の抱負
後藤 浩邦

皆さん新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。と、6年前の2007年1月に同じ文面を書いた、後藤浩邦(フォーティエイト)48歳です。自分は、25歳に結婚し嫁の実家で約7年間マスオさん(姓は後藤のまま妻の実家で結婚生活をする人)していました。その7年の間に3人の子供にも恵まれ義父、義母に孫と自分の世話までしてもらい順風満帆な生活をさせて頂きました。

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その義父が約1年4ヶ月の闘病生活の後昨年の8月16日他界しました。几帳面で家庭のことは何から何まで自分でやらないと気がすまない性格でレントゲン写真が並べられた診察室で家族に主治医から病名を告知され今後の治療法の説明を受けた後義父が「先生、後どれぐらい持ちますか?」と尋ねると、「先ずは放射線治療をおこなって様子を見ましょう」と言われましたが本人は覚悟をしていた様子でした。実家に戻り義父が厚めのノートを取り出し他界後義母が困らないように気丈に事細かく書き始めていました。その姿を見た時、先ずは本人より妻への思いが伝わってきて目頭が熱くなりました・・・。

そのようなこともあり今年我が家は淋しいお正月です。毎年大晦日に嫁の実家に家族でおしかけて夕食に皆で鰤しゃぶ鍋を囲み箸でつつきながら、各自の今年の出来事や、来年の抱負など子供達は身振り手振りしながら楽しそうに話し、その話に対して義父と義母は「それで、よっちゃん、本当に、あっちゃん、すごいね、こうちゃん」と、笑みを浮かべながら聞いていました。その会話の途中で自分がショックを受けたことがあります。次男が中学生の時、生徒会長と陸上部のキャプテンをやっていたことや、娘が××大学を受験することを聞いた時です。そのことが初耳だった自分は今更知らなかったとも言い出せず「そんなことがあったのか、そうゆうことを考えているのか、そのことで迷っていたのか」と思いながら、話の輪に入れない自分が情けなかったです。別に妻と子供達と仲が悪いわけでもないのに『普段家族とそんなに深い話までしていない、家族が話をしているのにちゃんと聴けていない=時々酔っ払っているから記憶が飛んでいる』こと(妻と子供達はよく話をしている様子)に気づきました。皆さんのご家庭ではどうでしょうか?昔から我が家ではテレビを見ながらの食事で一般的に行儀は良くないが自分がマスオさんをしていた頃は9人家族で下は2歳の次男から上は96歳の大婆と年齢幅がある為食事中の会話の内容がいつも豊富で楽しくテレビの内容も所々しか覚えていない程です。現在、長男は磐田市で社宅、長女は嫁の実家から通学で我が家は自分、妻、次男の3人暮らしです。最近の食事は「いただきます、ごちそうさま」は、もちろん言いますが食事中の会話は少なくテレビが一人で喋っている。天気予報を見て「明日雨が降るから傘を・・、寒くなるから・・」と口数少ない会話、自分が妻に「明日から2日間出張に行ってくる」と話すと「うん解った」の一言、すると次男が「赤福買ってきて」のこれまた一言でチャンチャン。これ以上会話が進まない。このままではいけない。

■そこで、自分は今年の抱負目標を『コミュニケーション』をとるに決めました。本来抱負目標は不言実行で内に秘めて達成させてこそ男の美学と思うが、自信がないので有言実行で周りの人にも助けてもらいながら達成させたいと思います。よろしくお願いいたします。『コミュニケーション』を取る方法を難しく考えず出来ることから行う為に、1・謙虚になり人の話を聴く、黙って聴いているのではなく話し手に対して相づちを打ったり、返事をしたり、目を見たりして話し手の思っていることや考え方などを気持ち良く話せる様にする。2・話しベタの自分が皆の前で話す時は間をあけ一人一人の目を見ながら話す。3・家族と会話の時間を増やす。以上、三項目を心掛け私生活は無論のこと会社においては、会議、打ち合わせ、プレゼンテーション、報告書、メール、ファクス等でコミュニケーションをとる機会は増える一方です。それらによって、お客様に会社の方針、考え方を確実に伝えてお客様の要望、希望をしっかり読み取り受注に繋げ、今年は去年よりも業績を伸ばし皆が充実する一年にしていきたいと思います。

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