第303号 コツコツと
| 第302号 コツコツと |
writer:太 田 敏 浩
いよいよ東三河の水瓶である宇連(うれ)ダムの貯水率が0%になり、一般生活や産業への影響が本格化してきそうです。30年程前にも宇連ダムが枯渇して友人とダムの底を見に行ったことを思い出しますが、記憶の中ではそれ以来の大渇水ではないでしょうか。自治体からの節水要請も高まる中、今月の水道料金を確認すると金額がいつもより少なくなっていました。手探りの節水への【コツコツ】とした積み重ねが数字として表れると達成感を実感できます。この渇水状態は予報では梅雨入りまで長引きそうなので引き続き節水生活を心がけたいと思います。

さて、ここからは相変わらずのランニングにまつわるお話です。節水生活の結果が水道料金に表れる様にランナーの走力もVO2 maxという数字で表されます。この数字が大きい程、優れたランナーということになります。一流ランナーの値は60を超えますが私の値は43。最高で50あったVO2maxは昨年の足の怪我以来、ランニングのモチベーションの低下に比例して下がる一方です。VO2maxの値によってレースの予測タイムも高い精度で出るので練習の成果が丸見えです。現在は予測タイムの悪化が著しいです。(とほほ)
そんな『へなちょこランナー』な私ですが、今年も『にしおマラソン』に参加してきました。昨年の怪我が完治せず練習不足で参加しているので、20キロ以降は毎度ながらの足の痛みとの我慢大会です。痛みとの付き合い方も慣れてきて、もはや何の為のマラソン大会への参加なのか?と自問自答しながら迎えた35キロ過ぎで目を疑う光景が!タスキ掛けしたランナーに追い抜かれたのですが、そのタスキには【今日は76歳の誕生日】と書かれていたのです!数え年で77歳の『喜寿ランナーさん』でしょうか。後ろ姿は年齢を感じさせない安定した走りです。休憩中のタイミングで再び前に出ましたが『にしおマラソン名物』の激坂を越えて下り坂をしばらく走ってから力尽きて歩いていると、残り2キロのあたりで再び抜き返されました。相変わらずの安定したペースで走っています。ここまで40キロをずっと安定したペースで【コツコツ】と走ってきたのでしょう。日頃から練習を重ねて今日の日を迎えたんだろうなと想像すると感動して目頭が熱くなりました。
「頑張ってください!」と声を掛けたいところですが「お前が頑張れよ!!」と言われそうな状況で声も掛けられず、ラストスパートの力をもらってラスト1キロを今日一番のタイムで駆け抜けてゴールしました。昨年は豊橋駅から駐車場までは自力で歩くことが出来ず、駅員さんに車いすで運んでもらうという情けない結末になった『にしおマラソン』ですが、今回は自力で帰宅して昨年のリベンジを達成しました。(何か目標が違う気がしますが・・・)
やはりマラソンをゴールまで走り切るには脚力が必要です。脚力を鍛えるにはトレイルランニングが近道でしょうということで愛知県民の森の登山道の周回コースを走る『ダモンデトレイル』にW部長と参加してきました。ペアで一周8.3キロのコースを走るタイムトライアルです。50歳以上のマスターズ部門にお客様のラン友さんと参加してタイムを競いました。スタート時は先行を許したものの途中合流して「同時にゴールしますか!」と牽制し合いながら和気あいあいとゴールを目指しました。最後の下りで痛恨のねん挫をしてしまいましたが、なんとか走り切り無事同時ゴール!したつもりが1秒差で部門優勝してしまいました!会社の営業的には失敗ですが、やはり表彰されるのは嬉しいものですね♪しかし、ねん挫が思ったより重傷で右膝と合わせて2ヶ所の故障に増える始末。結局、練習不足のまま『穂の国マラソン』に参加して結果は散々でした。
この一年【コツコツ】せずに近道を探して失敗してきたように思います。節水生活同様に今一度、目標を達成するには長期間の努力と積み重ねによって達成されるということを胸に刻みたいと思います。効率を重視される昨今ですが仕事もランニングも【コツコツと】を基本に怪我や失敗をしないように心がけながら新しいことにも挑戦していきたいです。そして年を取った時に【昔は走ってた】というより【今も走ってる】ランナーになりたいです!


