【三和新聞】206号

2018-02-28
第206号 続ける挨拶
writer: 彦坂 訓克

 今年の冬、17日間の大イベント。世界から集まった冬のアスリートたちが、金メダル獲得に挑み、日本選手団が獲得したメダル数も過去最多となった『平昌オリンピック』の幕が下りましたね。数多くの感動と興奮を与えてくれたオリンピックでしたが、今年の春は我が家でも感動と興奮のイベント?が有ります。一人息子が無事に高校卒業となり、4月からは【専門学校生活】が始まるのです。皆さんがこの記事を読む頃には卒業式を終えていることにはなりますが、またひとつ大人の階段を登るぅ~♪息子の成長をしっかり見届けたいと思います。(歳とったな~・・・)今回はそんな一人息子の【親ばか】思い出話をしたいと思います。

 私は子供の頃の育った所から離れていないので息子も自動的に幼稚園・小学校・中学校は私の母校と同じでした。高校についても進めた訳では無いのですが、当時の私と同じ様なことに興味を持ち、私の母校で(本人に言わせれば)勉学してきたそうです・・・。そんな同じ道を歩んできた息子も早いもので、もう18歳。何か特異な事が有るわけではないですが、挨拶はしっかり出来、人を思いやれる素直に育ってくれて良かったなあ~って安堵しています。(超親ばかです!)そんな素直な所は家内あっての事だと思っています。当たり前?かもしれませんが、家内は機嫌が悪そうな時でも朝は、【笑顔】で「おはよう!」出掛ける時には「行ってらっしゃい!」帰って来た時には「お帰り。お疲れ様~♪」と、必ず毎日挨拶を私や息子にしてくれます。欠かした事の覚えは有りません。私も息子が小さい頃から帰宅すると家内と息子に「ただいま~♪」息子の返事が無い時は「ただいま~!」「ただいま~!!」返事が有るまで言い続けた事もありました。そんな事で今では、朝は寝起きでぶっきらぼうの時が多いですが「おはよう~」私の帰宅が分かれば部屋から「お帰り~、お疲れ様~」と【癒しの声】がいつも聞こえてくるようになりました。

 若気の至りですが?私も子供だったな~(言い訳ですが・・・)息子に対して今でもすごく反省している事がいつも思い出されます。それは幼稚園に入った頃に『目覚まし』を頼んだ事が有りました。時間になると家内に言われ息子が「父ちゃん!時間だよ!起きて♪」って、起こそうとして私の顔を手でパンパン叩いてきました。その起こし方に何だがすごく怒りを感じてしまい、私はガバッ!と勢いよく起き、息子に「コラ~!てめ~!もっと違う起こし方できねーのか!!」って2~3発、ビンタってしまいました・・・。息子としては頼まれごとをしたのに怒られ、何が起こったか?何が悪かったのか?分からなかったのでしょう。泣くことも忘れ、顔面蒼白!固まっていました。とっても怖い思いが、もしかしてトラウマに?未だに「起こして~♪」って気軽に頼んでも絶対にこれだけは断られてしまいますし、私が寝ている近くでは、起こさない様にとても気を遣っているらしいです。(とても素直に育ってくれました・・・)

 また、一人でお風呂に入るようになった頃の話ですが、どちらが先に入るかで息子が先に入る事となり、私も早く入りたかったのですが、なかなか息子がお風呂から出てきた気配が有りませんでした。私は、しびれを切らし風呂場の様子を見に行くとなんと!息子はすでにお風呂を上がって自分の部屋に・・・「おーい。ちょっと来い!」息子を呼び出し「人が待っているのに出たら『出た!』ってちゃんと言わんとわからんだろ!!」「待ってる方の事もちゃんと考えろ!!」(この時は1発もビンタって無いですよ・・・)次の日からは、自分がお風呂入るのが最後だとしても、(私が不在の時でも)必ず毎日いつも「お風呂出たでね~」っと言って、教えてくれるようになりました。

 4月から新たな学校生活が始まりますが、家の中と同じように挨拶をしっかりして人を思いやり、大いに学び進んでこれからの人生に活かして欲しいと思います。

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