【三和新聞】187号

2016-06-30
第187号 『バトンをつなぐ!』
writer: 渡邉 啓史

私には2人の息子がいます。長男は小学5年生、次男は小学2年生です。今回は長男が頑張っている陸上についてお話したいと思います。もともと足が少し速く、運動会ではリレー選手に選ばれていて本人自体『足が速い!』と思っているのと、親の『何かやらせたい!』という思いも有り3年生から市内の陸上クラブを薦めて入部する事になりました。

毎週土日の午前中に2時間半の練習をしています。私自身もマラソン大会が近づくと、子供の練習中に10㎞程走っています。1~3年生は練習のみとなり、4年生になると各大会に参加できる様になります。種目としては4年生が50m走、男女混合4×100mリレー、5年生は100m走、男女混合4×100mリレー、6年生は100mと男子女子それぞれの4×100mリレーとなります。(他にも走り幅跳びやハードルもあります)リレーについては指導の先生が『記録会での個人タイム』で、上位からリレー選手を決めて2チームを編成します。 4年生の時、ウチの息子は50m走のタイムがクラブで2位だった為、Aチームのリレーメンバーに選ばれ、4年生の間に行われていた大会(市民、東三河、県大会)の、7大会中なんと!6回も優勝する事が出来ました。(すみませんが、ココ自慢です!)残念ながら4年生のリレー種目は県大会より上の大会がないのですが、5年・6年生になると県大会の上位入賞者は東海大会、全国大会があり更なる舞台への出場となります。50m走でも東三河大会で優勝する事が出来ました!まさか優勝できるなんて思ってもいなくてビックリしたと同時に、更なる期待を息子にもつようになってしまいました・・・。

5年生になるとまた同じ様に100mのタイムでメンバーが決められるのですが、新たに速い子が入部してきたり4年生の時に地道に練習してきたメンバーに抜かれたり、結果クラブで4位となりBチームのリレーメンバーとなってしまいました。今までAチームで結果を残せてきたのに『記録会での記録』がすべてとなりスタートやコンデションの僅かな事でコンマ何秒の差にて、すべてが決まります。こればかりはその瞬間に自分の持っている力を最大限に出せるかどうかやコンデション、メンタルなど様々な部分があるかと思います。さすがにBチームに落ちた事がショックで(親の方が・・・)「速くなる為に出来る事は、これから頑張っていこう!」と息子を励まし、自分にも言い聞かせました。それからは毎日!もも上げやストレッチ、腕ふりなどを1ヶ月後にある東三河大会に向けて練習をしました(時々サボりましたけど←息子がですよ!・・・そんな時は、コラァー!勝つ気あんのか~とやる気を出させます。)

『地道な努力が必ず成果を上げる』を信条としている私にとっては『勝ちたいなら続けないとやっている意味がない』と息子に伝えています(私のマラソン練習は大会直前にしか練習をしない為に結果が毎度変わりませんが・・・自分にも言って聞かせてます!)東三河大会では個人種目の100mでなんとか決勝まで残り5位入賞でした。リレーはAチームに負け2位となりましたが、個人でもリレーでも県大会の出場権利を得る事が出来ました。またそこからさらに1ヶ月後の県大会に向け練習を開始!ところが足の痛みが出てきてしまい、あまり負荷が高い練習は止める様にしました。今の小学生はクラブ・部活など、とにかく練習をし、さらに個人でも練習するという状態なので故障が絶えないと接骨院の方が言われておりました。練習後のアフターケアとやり過ぎない事が非常に大事で、成長期にあまり偏った筋肉をつけてしまうと成長も止まってしまうとも言われました。親としてしっかりと調整をしてあげられなかった事に反省しています。先日、県大会に出場しましたが県のレベルは高く、個人では予選敗退。リレーは決勝まで残り6位入賞となりました。個々の力は及ばないにしてもバトンの受け渡しの正確さによって得られた結果だと思います。よく頑張りました。ちなみにクラブで1番速い男子が個人で3位、リレーではAチームが優勝しました。こちらもすごい!県大会でのレベルの高さ、また東海から全国にいけば更なるレベルとなり、今後も悔しさや自分の壁を乗り越える為に常に努力を続けていく事になるだろうと思います。

趣味であるマラソンは子供に負けてたまるか!との思いも有り、今年で3年となります。まだ短距離も長距離も私の方が速いので、抜かされない様にこれからも頑張って行きたいと思っています。しっかり自分の気持ちを持ち、頑張り続ける息子になってもらう為にも、私自身が実践し、鏡となっていきたいと思っています。『努力は裏切らない!』子供や後輩(部下)も必ず、目上の人(親、上司、先輩)の行動や言動を見て成長していきます。後輩が成長するもしないも目上の方次第でどうにでもなっていきます。常に考え行動し、自分を磨きながら後世にバトンをつないでいきましょう!

 

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