【三和新聞】183号

2016-02-29
第183号 想像力を働かせよう!
writer: 菅沼 稔

「ヒラメ採ったどぉ~!」・・・そう!今回は、趣味の釣りの話をしたいと思います。子供のころ親父に連れられて行った海釣りを切っ掛けに小学校の頃は、もっぱら近所の川や池に出掛けては釣りをする毎日を送っていました。その頃の愛読書は『釣りキチ三平』40代で釣り好きの方はモチロンご存知と思いますが、確か『週刊少年マガジン』で連載されていた釣り好き少年が主人公のマンガです。子供の頃の釣りの知識は・・・ほぼ、ここから得ておりました。

釣りには狙う魚種や釣り方によって色々な楽しみ方が有りますが、小中学校の頃は機動力もないので、近場の池で釣れるフナや鯉。ブラックバス等の淡水魚そして機動力を得てからは海釣りへと変わり、最近ハマっているのが海でのルア-フィッシングです。さて「ルア-ってなんやねん?」っていう方の為に説明しますと、ルア-とは小魚等のエサに似せて作った疑似餌の事です。ルア-フィッシングとはその疑似餌をあたかも本物のエサの様に操り、小魚と思って捕食してくる魚を釣り上げる釣りです。『本物のエサの様に操り♪』なぁーんてカッコいい事を書きましたが、最近のルア-は性能が良く普通にリ-ルをゆっくり巻くだけで、本物以上に魚らしい動きをして捕食する魚を惑わすのです。ものまね芸人が本人の特徴を誇張して本物より似せてみせるのと同じですネ。そのルア-フィッシングで最近ハマっているのが冒頭のサーフ(砂浜)からの『ヒラメ』釣りです。ヒラメといえば結構な高級魚ですが、それが砂浜から!しかも割と波打ち際で!40cm程のサイズが釣れてしまうのです!私は未経験ですが60cm以上のヒラメが釣れることもあるのです。(60cm以上は『ザブトン』と言われ、憧れのサイズです。)

この釣りを始めて2年程経ちますが、始めの1年程は全く釣れず、いつしか家族との合言葉は「今日も釣れんかった?」でした。ルア-には様々な種類があり、その時の海の状況や時間帯によりルア-の種類・色・ルアーアクションを変えて釣るのですが、なかなか結果が出ませんでした。それでも通い詰めているうちに魚を持っている人を見掛けると、声を掛けて仕掛けやルア-を教えてもらって真似したり、色んな情報を聞くうちに潮位・気候・場所・地形等の釣れる条件が何となく解ってきて、最近ようやくポツポツ釣れる様になりました。

・・・いつだったか、砂浜で会ったいかにもベテラン風の釣り師の方が「釣りは情報収集と想像力だよ。」と仰ってました。釣れるポイント・季節・時間帯の情報、そして波の形から海中の地形や魚の状態を想像して、ルア-をチョイスし!ルア-の泳ぐ姿をイメ-ジしつつ・・・竿を操作するのだそうです。足繁く現場に通い、情報収集をし(1年くらい情報収集してたような・・・。)想像力をフルに働かしてイメ-ジ通りに釣った瞬間は、もう感無量の何者でもないです。まだまだ未熟な私は『釣った』ではなく『釣れた』が圧倒的に多いですが・・・。

我々の仕事においても情報収集や想像力は、とても重要だと思います。お取引様の情報をより正確に収集して、想像力をフルに働かせて受注のチャンスを逃さない。そして頂いた引き合い物件の難易度、そこに潜んでいるリスクを想像し、回避案を考えた上でフィニッシュまでの過程をイメ-ジしておくことが本当に大事だと思います。釣りも仕事もアプロ-チの方法は色々あるかと思いますが、想像力をフルに働かせて日々精進していきたいと思います。

 

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