【三和新聞】165号

2014-09-01
第165号 半世紀からの『老い』
writer:  後藤 浩邦

ワタクシ!後藤浩邦は、1964年(昭和39年)6月12日(金)生まれ。今年でアッ!という間の50歳になりました!(パチパチパチ♪)先月、大阪出張で利用した新幹線の車内に『東海道新幹線開通50周年』のポスターが貼ってあり、新幹線と私が同じ50歳!ということで鉄道マニアではありませんが、新幹線を我が分身の如く!勝手に愛着を感じております。
さて、自分が初めて新幹線に乗ったのは44年前の1970年、大阪吹田市で開催された国際博覧会に家族で行った時でした。当時の豊橋駅は木造2階建て、現在駅前のココラフロントガーデンサイト!の以前は西武百貨店!その前は丸物百貨店!と、この5階屋上遊園地の観覧車に乗りたくて両親にせがんで連れて行ってもらったのを懐かしく思います・・・が、新幹線からだいぶ遠ざかったので話しを戻したいと思います。

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東海道新幹線は東京オリンピック開会式9日前の1964年10月1日に東京~新大阪間で開業し、12両編成でした。当時のダイヤは毎時0分が『ひかり』、毎時30分が『こだま』、1時間あたり各1本、最高速度は時速210㎞で所要時間は『ひかり』が4時間、『こだま』が5時間。現在の東海道新幹線は16両編成で運転間隔は最短で3分!最高速度は時速270㎞。所要時間は『のぞみ1号』の場合で2時間25分と到達時間も早くなっています。

半世紀の年月で、到達時間が東海道新幹線の場合約1.5倍速くなっていますが、自分の場合は逆に行動など色々な面で遅くなってきたなぁ~と感じます。たとえば、1,500m持久走では10代の頃は5~6分位で完走できた事が、現在では9~10分位でやっと完走。休日に庭の雑草を昼飯前に2時間でここからここまでと範囲を決め草刈が終わって時計を見ると30分過ぎているとか、仕事では1台の機械を完成させる前には必ず大スケジュールをたててから行い、機械組立ての場合は小スケジュールに沿って各部位から組立をしていき仮にある部位の組立完了を1週間と設定し、作業を終えてみると時々スケジュールに対して1日~2日位オーバーしてしまいます。何故、決めたスケジュールに対してオーバーしてしまうのか?自分なりに考え、ハッキリしている事は誰もが経験する【老い】です。

ここ2、3年、機械図面を見ても数字が見えない、細かい線の本数がわからない!機械内に入って精度だしをする測定器の数字が読めない!その為に老眼鏡をかけたり外したり、周りが暗いと図面が読みにくいうえ焦点が合わなく、部品を組み合わせるのに時間がかかる為ライトを事前に用意し作業する度にライトを移動して作業する。また複数の部位を平行してこなしていく、バイタリティー(活力・活気)がいつまで持続できるのか?周りの作業環境に慣れすぎ自分に甘くなってしまった・・・など、スケジュールに対して遅れる要因はまだありますが、普段気が付かない小さな要因の積み重ねが遅れの原因と思い、今から皆さんに提案させてもらいます!

遅れる要因を少しでも取り除くには一人ひとりが時間に対して無理なく続けられる「かいぜん」を考え、実行してみて下さい。そして、自分なりに効果が実感できれば職場の仲間や会社に伝えて下さい。今日まで、要領やコツをつかまずに力任せに体を動かしてきた20代。同業種、他業種問わず自分の知らなかった『技術・知識・知恵』に何にでも興味を持ち始めた30代。仕事に対して自信が持てる様になり、少し周りを見る余裕がでてきた40代前半。新入社員教育や部下の育成を任され仕事を教える立場になり、改めて人に伝える難しさと自分の携わっている仕事の『基本』『応用』など、まだ知らない事の多さに気付かされた40代後半でした。50歳になった自分の、もう一度!水虫の足元を見つめて、これからくる仕事で成果を出していくには周りの仲間たちに【老い】を感じさせない仕事の仕方を考え続け(例:工具を使ってボルトを素手で締め付ける代わりに電動インパクトを使う←卑怯?)得意なこと、経験を仲間と後輩に伝える様に努めます。半世紀を生きて、これからも半世紀をよりパワフルに生き抜く!GO TO GOTOでした♪

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