【三和新聞】44号

2004-07-01
第44号 見方色々考え方色々

今年も梅雨の時季がもうジキ終わり、暑い?夏、好きな夏、そしてイヤな季節がやってきます。「好きなの?嫌いなの?どっちかハッキリしろ!」って言われるかもしれませんが、両方なんです。何故かというと、夏の暑い季節は好きなんです。ただこの時期、どこへ行っても冷房がガンガン効いています。場所によっては効きすぎてク~ラク~ラして、冷凍庫かな?と感じるほど寒い(今のダジャレの方が寒い?)所もある。この冷房が実は小生、大嫌いなんです。

7月【第68号】 見方色々考え方色々

夏は暑い、そして冬は寒いのが当たり前だと思っている小生には、チョット暑くなると習慣のように即!冷房のスイッチを入れる。窓を開けて風を入れる工夫などはせず、即!という、この行為が不思議でしょうがない。大袈裟に言うと冷房を使うこと事態、小生には考えられない。真夏日になると温度差が高くなり、内外の出入りの激しい職業の人は、体に変調を起こす人もいる様ですので十分注意して頂きたい!という我が家でも、たま~に使っていますが、小生のいない時か真夏日くらいにしかスイッチを入れることが無い(当然その場所には居ません)。小生、会社では長袖服を常に準備して対応、そして我慢(何年も経つが慣れません)。タバコを吸う人が肩身の狭い思いをしていますが、体に害があると承知しながら税金に協力している?・・・冷房はエネルギーの消費、地球温暖化などの原因で何か良いことあるのかな?と偏見的な見方をしてしまいます。反対意見の方も大勢いると思いますが、戯言だと聞き流して下さい。本人はかなり本気で思い書いているんですけど・・・。

昔は水打ち、風鈴などで目や耳からの<涼>を求め工夫していたのに、あまりにも文明の利器に頼りすぎて、有効に使っているようで、逆に使われているんじゃないかなと思うのは小生だけかな?新しい物も良いが、最近では古い物も見直されてきています。昭和村や田舎暮らしへの移行、東京や札幌にも昔風の物が建設された?らしいですね。おばあちゃんの知恵袋や、道具(蚊帳、釜やかまど、風呂敷、臼と杵、おんぶ紐・・・)、ポップ広告(手書きだから)などいろんな昔の物が、癒されるとか、温かみがあるとか、美味しく出来るとか、いろんな面で見直され、最新の物とミックスしてより使い勝手が良くなってきています。

自分の職場に置き換えて考えた場合、NC設備全盛の今、経験者なら誰でも大概の物は加工できてしまい、1回の材料セットでほぼ全ての加工が完了する。そんな設備だけに頼りすぎては職人さんレベルに近づく加工技術が向上しないのでは?(NC設備を使用した加工技術は当然向上しているが・・・)と最近つくづく思う。汎用設備を使いハンドルに伝わってくる振動を感じ、切粉の形状を見て刃物の切れ味、切削条件の良否など五感で判断していた(素人の小生はそう思っている)職人といわれる人材が少なくなってきています。これもNC設備という文明の利器に頼りすぎた結果、職人と呼ばれる人材の育成に力を注がなかった、注げなかった???ための答えだと思う。今現在に対応するだけのことを考え、NC設備であれば職人でなくても職人レベル、それ以上の精度の高い製品加工が早く安く出来ると思う(全てではないが)。容易に早くという魅力にとらわれ過ぎた為、育成・教育が置き去りになってしまった。<急がば回れ>を遂行していれば?こう思うこともなかったかもしれない。職人さんが少なくなったり居なくなった今、直に教わることが難しいが、短い期間でも一緒に仕事をした小生の経験を生かし、昔の<いいもの>と現代設備の<いいもの>を複合させて、現代版の職人さんが育てられる環境作り心掛けたい。

ここまでいろいろと、小生の偏見かもしれないことを書いてきましたが・・・業種や地位(経営者・管理職・一般社員・パート・アルバイト・・・)などの違いで、モノの見る目、見方、考え方が違ってきます。その時々の状況の立場に基づいた見方、考え方は当然ながら、もうひとつ上の立場になった場合の見方や考え方をしたら、もっとバリエーションのある行動が出来る!出来るよう常に心掛けたい!そうなりたい!と、小生は思って止まないのであります。それでは、締めに、もう一言「地球も佐藤もかわいそう!」・・・『冷房は控えめに』

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