【三和新聞】57号

2005-08-01
第57号 Oh My タバ子

7月11日(セブンイレブン)は私の誕生日である。したがって~今年もメデタク?1つ歳を取り~当年とって37歳となった。まぁ~歳を取ること自体は大したことではないのだが~今年は誕生日のほかに、私にとってもう1つの【記念日】でもあった。それは【21年間】という長い歳月を共に過ごしてきた女性と別れてから、【1年間】という月日が流れた記念日だったのである・・・。

8月【第69号】 Oh My タバ子

彼女の名前は~タバ子。法に触れるので余り大きい声では言えないが~私が15歳の時から付き合ってきた最愛なる女性(ひと)である。あ~それはそれは♪雨の日も風の日も、病める時も健やかなる時も~いつ何時(なんどき)でも、片時も離れることなく私の傍に居てくれたタバ子・・・。そんな彼女と去年のセブンイレブン(7月11日)に『干支が三廻りするから♪』という単純な理由だけでスパッ!と、別れを告げてみた・・・。スパッ!と言えば聞こえは良いが、実はココまでの気持ちになるには~ソレ相当の覚悟がいった。なんせ、ある時期なんぞは1日に5発!~失礼!1日に5箱も愛し合っていた仲である。まさに酸素の次に大事でヘビィーな【お吸いモノ】として私の中で位置付けられてきたタバ子ちゃん・・・別れるには命懸けであった。まずは三日三晩・・・ハッキリ言って~のたうち回るほど苦しんだ。もう何を見ても、何をしていても、寝ても覚めても頭の中はタバ子でイッパイである。イライラのし放題で、「あ~別れる!」「あ~別れられない!」と自問自答を繰り返し、奥歯までギリリと歯を噛み締めながらの深呼吸で誤魔化し続け、身体的依存と精神的依存の双方から襲い掛かってくる【タバ子依存の禁断症状】に真っ向から立ち向かい、耐え抜くしかなかった三日三晩・・・オーバーな様だが、本当に苦しかった・・・今だから話せる話しである。

さて、「何故に、そこまでして?」と聞かれると~先程の『干支が三廻り♪』の理由以外~実に、本当に、理由が~無い。ただ、強いて挙げれば、何か~【自分が決めた!】という以外の理由で止めたくはなかった。多分、それでは自分は止められない。別れられないと思ったのである。つまりは何事につけても~【自らの強い意志】で立ち向かわねば成し得ないと思い・・・まぁ~それを試してみたかったのである。結果~地獄の三日三晩・1週間・10日間・2週間とクリアしていくと、嬉しいかな~哀しいかな~【欲望】という愛は少しずつ薄れてゆき「あ~何とか忘れられたかなぁ~!」と気を緩めると、妙にリアルな夢の中に突如としてタバ子は現れ「ヤバイ!吸っちゃったぁ~!」などと寝惚けながらも焦って飛び起きたりなんかを繰り返したりして、気付けば~1ヶ月・2ヶ月と時間は流れてゆき、3ヶ月も過ぎる頃には、また1つの【変化】が起こったのである。

ほのかに匂う女はタマラナイ♪←何言うとんの!~大変失礼御免!つまりは~付き合っていた当初はタバ子の香りを嗅ぐと~とても落ち着き【心の拠(よ)り所】としていた筈なのに、3ヶ月を過ぎた辺りから~ほのかでタマラナイどころの騒ぎではなく、クサくてタマラナイと感じるようになったのである!こうなってくれば~こっちのモン?である。「タバ子!もう君とはお別れだ!」となる筈なのだが~クサイなりにも、一緒に過ごした【想い出】が眩しすぎて~タマラナイ♪←どっちやねん!そして、何故に君と出逢ってしまったのだろうと、過去を振り返る。思い起こせば~父親専属?のタバ子さんを盗み抱き?~盗み吸いした事からイケナイ関係は始まった。それは~タバ子を連れて歩けば「カッコイイ♪」とか「大人じゃん♪」とか見られるのではないかという自己顕示欲からの行動が【キッカケ】であり、そして【常習性の高いタバ子の魅力】にまんまとハマりにハマった21年間!・・・終止符を打つには何よりも【自らの強い意志】が必要不可欠なのである。

そんな彼女と別れて~先日、1年間という年月が流れた。正直、まだタバ子に逢いたいという衝動に駆られる事は~無い事は無い。隙あらば~と、スグ縒(よ)りを戻すような誘惑やトラップ(罠)は日常生活の中にゴロゴロと転がっているのである・・・が~しかし!焼け木杭(ぼっくい)に火が付いて煙を吸っちゃったら~負けである。なので、私はここに宣言する!Oh My タバ子よ・・・僕はもう君に逢うことはないだろう。何故ならば僕はもう・・・ケン子(健康)と出逢ってしまったのだから・・・。

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