【三和新聞】85号

2007-12-01
第85号  ピースサイン

学生の頃は・・・<時間>はあるけど<金>が無い。社会人となった今では、学生の時よりはチト金は持っているが~時間が無い。そんな中で数年前から、ずぅ~っと心に想い描いていた旅に・・・私は出た。大きい声では言えないが、実は今年~お盆時期を狙って行っちゃった♪それは【北の大地☆バイクソロツーリング】の旅である!・・・札幌を皮切りに小樽でウニいくら丼を平らげ、ラベンダーに彩られた富良野から、この旅で大好きになった美瑛町のパッチワークカラーの丘を駆け上り、日本最北端の宗谷岬で万歳三唱!入っちゃイケナイ網走刑務所を横目に世界遺産となった知床岬に酔いしれトコ・・・(寒)。阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖~新じゃがバターを頬ばった十勝・帯広から直角に南下して襟裳岬を走り抜け、苫小牧からフェリーに乗って青森県は八戸へと上陸!20年前~ママチャリで帰京した道をトレースするが如くリアス式海岸の上下左右するブラインドコーナーを攻めまくり、難所『笹谷峠』を走り抜けたら山形では母方の御先祖様にシッカリと墓参り~仙台で牛タン食べながら一気に東京まで帰って来た!全走行距離3300km(内:道内2300km・本州1000km)バイク走りまくりの旅である。え?期間は・・・って?え~と、あの~その~・・・10日間ほど。(冷汗)

12月【第97号】 ピースサイン

北の大地に降り立つと、その圧倒的なスケール感に底知れないパワーがみなぎってくるようだ。大学の初めを札幌で過ごしていた私には~チョットした里帰り気分。私はホントに北海道が大好きである♪大学時分は仲間とツーリングによく出掛けモンだが~今回は1人。孤独な旅・・・かと、思いきや~行く先々で独り者ライダーは数多く、観光箇所は勿論の事~ガソリンスタンドからコンビニまでもバイクの停め場所にはいつも「こんにちは!」「どこから来たの?」と互いのナンバープレートを見ては見知らぬ者同士~会話が弾む。人は皆~淋しん坊なのだろか?しかし何度も同じような会話から始まるので少々~うざったい時もある。人は皆~孤独好きなのだろうか?←勝手なんだろ。

バイク同士が道ですれ違う際【ピースサイン】をよく送り合う。まぁ~バイクならではの挨拶なのだが「こんにちはぁ!」「元気ですかぁ!」「頑張ってねぇ!」etc・・・そのピースサインに込められる思いは様々である。またカーブの途中ではよく『ピースサイン禁止!』の看板も見る。反射的に片手運転となるので事故る人も多いのだろう。しかし、ピースサインはやっぱりバイクならではの醍醐味!ドカンとデカイ♪ピースサインを送りたい。因みに私は両手放しで、高々とサインを送るタイプである♪

さて、山本コウタロー&ウィークエンドじゃないが~稚内市のノシャップ岬から宗谷岬へと『岬めぐり』をしている途中、信号待ちでハーレーに乗ったオッさんと出会う。横に並んだ瞬間!私に親指を立ててニカーッと笑ってきた。私も親指を立ててニカーッと笑い返した。不思議なモノで、たったそんな一瞬だけで「このオッさんはイイ人だな!」と直感した。年の頃は五十ぐらいか?半キャップメットにサングラスに髭。タンクトップから日焼けした太い腕がガッシリと私好みにカスタマイズされたハーレーダビッドソンのハンドルを握り締め、格好良く乗りこなしている。正にチョイ悪オヤジだ。暫くオホーツク海を横目にオッさんが前、私が後ろという~軽いテール・トゥー・ノーズで走っていた。オッさんは反対車線のすれ違うバイカー達にドカンとデカイ♪ピースサインを送っていた。私も負けじとオーバーアクションでサインを繰り出していた。端から見たら~やたらとアクションの派手なツーリングチーム?に見えたことだろう。バックミラー越しに私を見たのか、背中越しにオッさんはまた親指を立ててきた。ソレを見た私もオッさんに高々と親指を立てた。言葉は要らなかった。楽しくそのオッさんとのツーリングを楽しんでいた・・・。暫くして右に滑り込むようなブラインドコーナーを走り抜けた時、目の前に広がる景色が余りにも雄大で~思わず私はその光景を写真に納めたくてバイクを止めた。横浜ナンバーのハーレーのオッさんはバイクを止めた私に気付き、一瞬スピードを落としたが~大きく手を振って走り去って行った・・・。
あれ?またもや文字数オーバーで書き切れない!今回は連チャンでお送りしますので~次月まで暫しお待ちを!

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