【三和新聞】87号

2008-02-01
第87号  本屋さん

皆さんは本屋さんには良く行かれますか?私は週4~5日は会社の帰りに立ち寄ります。いつも行く本屋さんには椅子やテーブルが並べてありそこで立ち読み?出来るようになっていますが、ほとんど満席であまり使ったことはないです。雑誌類から新刊本まで本当の立ち読みを1~2時間してから帰宅します。最近では購入するのは雑誌程度で本は通販での購入がメインです。本屋で立ち読みをして気に入った本のタイトルを控えてAmazonでクリック。悪い客です。

2月【第87号】 本屋さん

昨年のベストセラー第1位は『女性の品格 装いから生き方まで』でしたが一昨年の1位『国家の品格』以来『~の品格』ブームで『親の品格』『父親の品格』『男の品格』『子供の品格』『会社の品格』『企業の品格』『上司の品格』『社長の品格』『ヤマダ電機の品格』等々数十冊の品格本が出ていました。読んだ方も多いと思いますが『国家の品格』は武士道の再評価みたいな本で国家でなくとも企業にも個人にも当てはまるところが多いと思いますが、あまり「品格」という言葉には当てはまらないと思います。決して上品な内容ではないと思います。おもしろかったけど。上品ということであれば『女性の品格』。こちらは大和撫子の倫理・道徳に沿ったマナーの常識を述べてあるが現代の一般人からは反感を買う内容も多いのではないかと思います。『会社の品格』この本は内容的には品格ブームへの便乗ではなく経営者、社員の立場別に分析や批評をするようなありがちな本でもなく組織で働く人全ての立場で偏り無く受け入れられるように書かれており、タイトルに「品格」をつけない方が良かったのではないかと思えるほどいい本でした。『ヤマダ電機の品格』も、今までならSONYや松下(今年からパナソニック)などメーカ側の本ばかりが出ていたのですが、エンドユーザー向け量販店の激安販売の功罪が指摘されており面白いです。それからもう一つの流行が『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』から始まった、一連の『なぜ・・・のか?』シリーズです。『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』『なぜ社員はやる気をなくしているのか』『なぜ会社は変われないのか』『なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?』など非常に多く毎週のように新刊が出ていました。内容的にはいろんなジャンルの本だけどタイトルからは想像がつきません。またタイトル的には同じ流れなんだけど『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』も大変話題になった本です。世間一般の人々がいかに情報操作されているか、利権のために真実が隠されているのかを問題提起した本で、数字や統計による証明が弱いのでいまいち説得力に欠けますが半分以上は真実でしょう。マスコミの偏向報道にだまされないようにということで『これでも朝日新聞を読みますか?』『「反日マスコミ」の真実』などという本も目立ち始めました。また、最近のジャンルであるケータイ小説『恋空』『赤い糸』『君空』『もしもキミが。』とかタレント本の『佐賀のがばいばあちゃん』『陰日向に咲く』『ホームレス中学生』などが売れているようで、作家と呼ばれている人でランキング20に入っているのは『鈍感力』と『一瞬の風になれ』の2冊だけ。これはトーハン(日本最大手の出版物専門商社)のランキングで全国の書店の販売ランキング。オンライン書店のAmazonのランキングではトーハンのベスト10は一冊も入っていません。なぜだろうと考えてみると、本屋さんへは目的もなくふらっと入って平積みになっている本や新刊のコーナーなどで話題の本を買う人が多く、普段から自分には品格がないから本屋さんで探そうと思う人はそうそういないと思うけど店頭で見るとつい手に取ってしまう、「話題の本!」などポップが付いているとつい買ってしまう。オンライン書店では先に買いたい本が決まっていてアクセスする事が多いからだと思います。私もそう。Amazonのトップは『造顔マッサージ』。ダイエット・美容・悩み・漫画などが強いところを見ると店頭で購入するのを見られたくない女性が多いのかもしれません。私の場合は高額の本は定価販売の書店よりもオンライン書店で買った方が安いからという理由ですが、出張の前日などに本屋さんへ寄るとついつい買いすぎてしまいます。移動の列車内や機内で読む分と現地で夜に読む本などと思って購入したのに、未だに読めずに積まれている本が何十冊もあるのを見ると「これらを読み終わってから次のを買おう」と思うのですが出版されるペースが速すぎる、毎週何百冊もの新刊が出るのでつい手が出てしまって、立ち読みに専念しようと思うのですがつい買ってしまって、また我が家に本の山が高くなってしまいます。

いままであまり行かなかった人も本屋さんに行って見てはどうですか。最近の本屋さんは楽しいですよ。

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