【三和新聞】119号

2010-11-01
第119号  THE 富士登山part2
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・・・たまには続編もイイかな?と思い、先月号の『H専務♪御年70歳!富士登頂あっぱれ♪』の記事に乗っかってみようと思う。しかし、もう~かれこれ登ったのは8月のお話・・・なので、お笑いトークならとっくに突っ込むタイミングを逸した感もあるが、毎週~新幹線で東京-豊橋間を行き来する私にとって、車窓から見える富士山は・・・やはり感慨深いものがあるのである。

11月【第143号】 THE 富士登山part2

環境省関東地方事務所の調べによると今年の富士登山者数は約32万人だったそうだ。5年前の2005年だと約20万人・・・会社なら驚くべき右肩上がりの業績だ。更に富士登山シーズンは7月頭から8月末までの2ヶ月間しかないので~その間に32万人というのは~本当にビックラこき捲る数字である。何故、それほどまでに登るのか?←既に人生4回富士山に登った男が言うのも何だが、ソコには人を取り憑かせる・・・『何か』があるので・・・あろう・・・と、思う。←しっかりしろよ。さて、何故に皆~登るのか?・・・それは~パワースポット(霊山)だから♪とか、みんなが行くから♪←という流行に乗るタイプの方々やら~自分も行けそう♪←意外とこの要素が大切!やら、人生の記念や節目にしたくて♪等々~人それぞれ思いは微妙に違えども【日本一の山だから♪】←このフレーズに弱い人は多いようである。なので、一度は登ってみたい!挑戦してみたい!・・・と、なるんじゃないのかなぁ~?←だから、しっかりしろよ。さらに、近年~驚くべきは登山者の3割以上が外国人登山客と言われており、中国・韓国・欧米など各国からの富士登山パッケージツアーが増えている・・・らしい。←頑張れ!ニッポン♪←頑張れ~俺か?・・・こぞって人が登るので、8合目にある~日本一高い診療所は昼夜問わずフル稼働!高山病やケガをした登山者でごった返すようだ。高山病は老若男女問わず、襲い掛かられると下山しなくては治らない厄介な病気。今回の登山は天候にも恵まれたのでラッキーだったが、大雨で高山病なんてなった日にゃ・・・「富士山は逃げない!」と【途中下山】の勇気と決断を下さなければならないコトもあったかも・・・?

話しは少し変わるが~富士吉田の近くにある保育園が、園児と保護者と先生方で毎年!夏のイベントとして富士登山を敢行しているという特集をTVで観た。15名ほどの園児達は皆~5歳!保護者と先生と合わせて30名ほどの団体になる。やはり高山病にならない様に、初日は朝から7合目まで登って1泊。2日目は早朝から頂上に向けてアタック。元気だったハズの園児達は富士の急勾配な頂きに「もう登れないよぉー!」「もう歩けないよぉー!」と泣き叫びながら必死に登る。先生達は「君達なら出来る!負けないで!」と叱咤激励しながら登る。また保護者達も相当キツそうだが、子供が気掛かりなので涙ながらになんとか登る。正に心を裸にされるような『辛さ』があり『達成感』がソコにある。園長先生は言う。『それぞれの富士山がココにある、毎年違う富士山がココにある』と。その園長先生は今年で30年間~園児と富士山に登り続けて・・・御年70歳。

さて、ウチの園長先生ならぬ~H専務は今年人生初の登頂アタックであった。なので、毎年登っている園長先生よりも体力的にしんどいのは『火を見るよりも御来光を見るよりも明らか』だった。なので、先月号で書かれていた内容よりも実はもっと~本当に辛そうであり、また感動的であり、H専務の【男気】を見た。←おっと!ココからは暴露本状態か?と思いきや、ここは一挙に端折らせて頂き~H専務は日本一の山を登り切られた。富士山頂を目指した三和7人の侍達は皆~相当しんどい思いを乗り越え、日本一の山を登り切った。そして、H専務を除く6人の男達は皆~自分が70歳になった時、果たしてこの山を登り切れるだろうかとも思った・・・。やはり『それぞれの富士山がソコにはあった。』だから簡単には語れない『何か』がソコに確かにあるのである。登った者でしか解らない『何か』・・・それをまた味わうために~最後はアホか?ドMか?と言われようとも~この言葉で結びたい。
―――――――――また行きたい。

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