【三和新聞】128号

2011-08-01
第128号 昔の仲間とぶらり旅
writer:土谷 良雄

最近は、草木も眠る丑三つ時(午前2時~2時半)になるとゴソゴソと起きトイレに行く様になってしまいました。また、定健康診断を受けると色々と出てくる様になり、健康の為に何かしないといけないと思いつつ、一日一日延ばしになっています。転勤etcで50歳の頃に横浜の地元に戻り、昔からの仲間と毎年新年会・忘年会やら何回か飲み会をしていましたが、最近では還暦も過ぎ会社を定年退職した仲間もおり、中には1人で生活をしている人もいる為、定期的な安否確認会を行っています。既に2人の仲間が他界し、飲み会では健康の話しが出る度に、何か簡単に出来る事はないかということで、なかなか決まらなかったのですが、去年から皆でウォーキングを兼ね東京を散策することになりました。

8月【第140号】 昔の仲間とぶらり旅

第一弾は『おばあちゃんの原宿』で有名な癒し空間~巣鴨の『とげぬき地蔵』へ行きました。巣鴨商店街で女性達は有名な塩大福を買い、日本一の赤パンツ屋では還暦パンツを買い・・・お目当てのとげぬき地蔵尊へお参りをしました。とげぬき地蔵は昔、毛利家の女中があやまって口にくわえた針を飲んでしまい医者も手の施しようもなかったところ、僧がやってきて『地蔵尊の尊影がある御札』を1枚飲ませました。すると飲んだ物を吐き出し、その中に御札を貫いて針が出てきたと言われています。その地蔵尊が祭ってあり、地蔵尊の尊影がある御札は、縦4センチ横1.5センチの和紙の中央に尊影が描かれていて、痛いところに貼ったり、喉に骨が刺さったりした時に飲むと治ると言われています。私も買って持っていますが、まだ使用した事は有りません。また、江戸の大火で檀家の一人が『聖観世音菩薩』を寄進し、この菩薩に水を掛け自分の悪いところを洗うと治ると言う信仰がうまれ『洗い観音』としても有名で、大勢の人が並んでいました。私も自分の悪いところに水を掛け布で良く洗ってきましたので効果を期待しています!さて、今回の散策は、約15,000歩の成果でした。

第二弾は、今年の4月に桜の花見に行きました。東京駅から歩き皇居東御苑へ入り、旧江戸城の本丸・二の丸跡地には、東京のど真ん中なのにゆったりとした異空間が拡がり、広い芝生の周りには、ソメイヨシノ・ヤマザクラ・オオカンザクラが咲いて大勢の人が花見をしています。皇居沿いの千鳥が淵にも桜並木の花が咲きお堀の水面に映る桜もとても綺麗です。少し寒かったのですが、お堀にはボートに乗り花見を楽しんでいるカップルもいました。千鳥が淵から、靖国神社に向かい靖国神社の境内には600本の桜があり、多くはソメイヨシノ・ヤマザクラで中には、東京の桜の開花を決めるソメイヨシノの木もありました。沢山の桜を観た後は、飯田橋駅からほど近い、粋なお江戸の坂道『神楽坂』をぶらり。ここは小さなお店が多く細い路地を入ると石畳の綺麗な花街特有の空間が感じられ、また坂の上には毘沙門天の『善國寺』が有り、山の手七福神の一つと言われています。毘沙門天を参拝し、豚まんを食べながら坂を下り本日の散策は終了。約18,000歩と前回より更に歩数を延ばしましたが、飯田橋から反省会場の川崎の飲み屋さんへ直行!本日歩いた分より多くのカロリーをお酒で補給してしまいました。

昔の仲間とは、いつの時代の事を話してもタイムマシンの中にでもいるかのようにその時のことを思い出します。我々団塊の世代は、戦後から高度成長していく世の中で、色々な事を経験してきました。中でも電化製品の変化は、その象徴ではないでしょうか。『かかあ天下』を文字った『かかあ電化』ということで最初に白黒テレビが出始めた頃は、プロレスの中継が始まると近所のたい焼き屋さんへ仲間と一緒に行き1つのたい焼きで、プロレスが終わるまで粘ったものです。白黒テレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫を称して『三種の神器』と言われ、当時、冷蔵庫などは氷を入れて冷やす物が多く電気で冷やす物には電気冷蔵庫と、わざわざ『電気』という文字が付いていました。オリンピック開催以降は『3C』の時代となり、カラーテレビ・クーラー・自動車(CAR)と高度成長と共に便利な電化製品が増え電気が水と同じ様にひねれば出る・押せば点くという感覚になってしまっていますが、今回の東日本大震災で昔の生活を思い出し、要らない照明は消し、クーラーから扇風機(自然の風を取り込み)へと、少しでも節電に協力できる様工夫をして、暑い夏を乗り切りたいと考えています。

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