【三和新聞】132号

2011-12-01
第132号 2度目の成人式
writer: 菅沼 稔

私の誕生日は12月24日のクリスマス☆イブ・・・何を隠そう!聖なる男である。当年取って40歳。そこそこのオヤジ年。そして、来年はとうとう本厄の年である。そんな『節目』という事で同窓会を盛大にやろうと中学の同級生で盛り上がっている。ある日、久しぶりの同級生からの電話「第2の成人式を盛大にやりたいからちょっと手伝ってくれ!」軽い気持ちで「いいよ♪」と答えたのが1年前、聞けば2年前から会場を抑えてあるとのこと。その後、何度かプチ同窓会のような打ち合わせなのか?飲み会なのか?判らない会合に参加していると、いつの間にやら実行委員の仲間入り。皆が集まると決まって中学時代の話題で盛り上がってしまい打合せは一向に進まないのだが、家族や仕事の話しで時に真剣な人生相談のような展開になることもあり「お前は“み○もんた”か!」と突っ込み、突っ込まれながらも仲間の有難みをしみじみと感じる今日この頃である。

12月【第144号】 2度目の成人式

ここ中部地方は中京工業地帯であり機械工業関係の企業が多いこともあり、私と同じ様な製造業に携わっているメンバ-が多く、リ-マンショックを発端に起こった世界的な大不況の打撃をもろに受けた人も多い。それぞれの苦労話を聞くと“みんな大変だったんだねぇ~”と妙に共感してしまうし、今現在もこれからの見通しについても景気のいい話は出てこない・・・。そうは言っても働き盛りの40才、ちょうど人生の折り返し地点!自分の為、家族の為、不景気だろうがなんだろうが~生きていかなくちゃいけないワケで。将来の不安、悩みは尽きないかも知れないがクヨクヨしても仕方が無いので、せめて気持ちだけは明るく前向きにこの不況を乗りきりたい・・・。

さて、話を同窓会に戻すと今回は40歳の節目ということで、200人すべての同級生を呼ぶぞ!と意気込んで準備を進めてきた。卒業して25年も経つと音信不通の同級生が多くいるのだが、兄弟や姉妹、そして先輩から後輩への聞き込み捜査により何とかほとんどの連絡先を入手することが出来た。地元ネットワ-ク恐るべし!そして人集めもさる事ながら一番悩むのが、イベントである。今回のメインイベントは嬉し恥ずかし『フォ-クダンス♪』に決定!“次は憧れのあの娘と手を繋げる!”と思い、手が汗ばんできたところで音楽が終わってしまう、あの【オクラホマミキサ-】である。一部の実行委員の強い要望により決定した。25年越しにどぉーしても『お手手』を繋ぎたいらしい。誰と繋ぎたいのかは教えてくれないので当日のお楽しみにする。実は俺もあの娘と・・・!

卒業してから今年ほど同級生と顔を合わせた年は無かった。同い年で集まると「変わらないな!」とか「進歩ねえな!」というフレーズがよく出てくる。自分が20歳の頃、40歳といえば凄く立派な大人に見えた気がするが・・・いざ自分がその年齢を迎えるとたいして成長してないように思えてしまう。振り返ると20歳の頃にも同じようなことを思った気がする。息子達には立派な父ちゃんに見えているのだろうか?と、ふと考え込んでしまう。人からどう見えているか判らないが、せめて息子達の手本となるような大人になりたいものである。

話は少しそれたが、同窓会は年明けの3日。卒業してから3、4回ほど開催されてはいるが今回ほどの規模は初めてだ、なんてったって『2度目の成人式』意見の食い違いからつかみ合いのケンカになった事もあったが(もちろん私は仲裁役)上下関係も無く、なんでも言いたい事を言えるのは同級生だけだと思う。団塊の世代ジュニアとして生まれ、受験戦争や就職氷河期さらには世界不況を共に経験してきた“貧乏くじ世代”とも呼ばれているこの同級生達と年明けからのバカ騒ぎで本厄と不況を乗り切りたい。

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