【三和新聞】134号

2012-02-01
わかっちゃいるけど・・・♪
writer: 新妻 吾郎

「わかっちゃいるけど~♪」と、くりゃ~「やめられねぇ~♪」である。時は1960年代~高度経済成長期に一世を風靡したエンターテイナー!植木等さんの『スーダラ節』である。「チョイト一杯のつもりで飲んで~いつの間にやらハシゴ酒♪気がつきゃホームのベンチでGORO寝(!)これじゃ身体にいいわきゃないよ!わかっちゃいるけど~やめられねぇ~♪ア ホレ スイスイ スーダララッタ スラスラ スイスイスイ~♪」と、続く・・・読むだけで曲が流れ~歌ってしまうほどの名曲である♪更に2番では『競馬』をテーマに『博打』の歌詞となり~3番は永遠のテーマ『女性』で締め括られる。まさに『呑む・打つ・買う』の「わかっちゃいるけど~♪」のオンパレード・・・人の世は~トラップ(罠)という【スパイス】がテンコ盛りである。

2月【第134号】 わかっちゃいるけど・・・♪

私自身、この『呑む・打つ・買う』に関しての失敗談ときたら~夜通し話しても話足りないトコロであり~またココでは話せないことばかりでもあり、ソコを膨らますつもりもない。ただ私のイメージ、イメージとして『呑む』は、やはり『お酒』であり~腹を割って話せるコミュニケーションツールである。お酒とは、酌み交わすことによって一気に信頼を深めることも、一気に木っ端微塵にすることもある~言わば『両刃の剣の狂い水』である。「よく命があったね♪」ということもしばしばであり【イイ距離感】で付き合わないと~ホント痛い目に遭う代物である。次に『打つ』は、確かにサイコロから始まり~競輪・競馬・競艇・パチンコというギャンブル色を強く感じるが、そもそも人生はギャンブルのようなモノで、生きていく過程での~ひとつひとつの【判断(賭け)】によって学校を決めたり仕事を決めたり結婚を決めたりと~確率と経験値で挑む大博打である。最後に『買う』とは・・・少々乱暴であるが~遊郭的に、ただ買う?(←いいのか?)こともあるだろうが~大まかに言って命を張った『色恋沙汰』である。尊敬して止まない桑田氏曰く~「キャバクラの姉ちゃんをお持ち帰りして~♪出くわした猪木にビンタされた♪」的な、色んな『修羅場』をくぐり抜けてナンボだと私は思うのである。

さて、私なりの解釈を織り交ぜて好き勝手に語らせて頂いたが~『呑む・打つ・買う』とは『道楽の限りを尽くす』ことであり・・・やっぱり悪いイメージが先に立つか?ただ古来~江戸の時代から【芸の極み】としてこの言葉は使われており、落語家の亭号である『三遊亭』は落語話しの三原則『呑む・打つ・買う』の三道楽から付けたという説もある。また俳優さん然り、芸人さん然り~喜怒哀楽からなる起承転結を表現する【表現者】として『とことん!道楽の限りを尽くす』ということが表面的で嘘っぽいモノではなく、人間の内側から滲み出る~失敗や成功という【経験】を積んだ【本物】のオーラを纏った者が演じてこそ!人の心を揺さぶり、また奮い立たせるという・・・・・ちょっと話しが行き過ぎたか?・・・ただ最近の時代が悪いのか?何もしない無気力な方が増えたような・・・。U35(35歳以下の男子)と呼ばれる【草食系男子】や【素面男子】という言葉が飛び交うのは~些か淋しくなかろうか。車にも興味を持たず、かの国際的映画俳優のジャン・レノがドラえもんとなって「免許、持ってないじゃーん!」という御時世である。「俺、俳優や芸人じゃねぇーし!」とか言われそうだが、人は皆~自分の人生の【表現者】ですから!と、私は思う。デジタルに囲まれながらも~人はアナログですからと・・・
・・・え?そんな野暮なこという奴ぁ~お呼びでない?・・・お呼びでないね。こりゃまた失礼いたしました!と、底抜けの明るさが欲しい~ここ最近を取り巻く世知辛い環境下。わかっちゃいるけど~やめられねぇ♪なら、まだしも・・・わかっちゃいるけど~『動かない』また『動けない』は、許されない。様々な【判断】を迫られる本当に厳しい年だ・・・そんな中、フンドシを締め直しつつ!敢えてこの言葉で結びたい・・・あ~こりゃ!みなさん元気に行きましょう~♪♪

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