【三和新聞】196号

2017-04-29
第196号 『ガッツ三男坊!』
writer: 菅沼 稔
 我が家には2才違いで3人の息子がいます。容姿はよく似ていると言われますが性格から行動まで全く異なる3人で、クールでマイペ-スであり口が達者でちょっと生意気な長男。手先が器用で家事を一番手伝ってくれる、妻の信頼度ナンバ-1の次男。甘え上手で2人の兄に鍛えられてなのか?一番やんちゃで学校からの呼び出しナンバ-1の三男。そしてこの春、三男坊が小学校を卒業し中学校へと入学しました。長男から数えて10年間お世話になった小学校、面白エピソードや感動エピソ-ドは数知れません。今回は負けず嫌いでガッツ!が取り柄の、三男坊について語りたいと思います。

 さて、この三男坊・・・スポ-ツと遊びに関しては自分の限界をしょっちゅう超えて頑張ってしまい、ケガは日常茶飯事!小学校3年生の時だったと思いますが、妻から私の携帯に「学校の運動場で倒れて、救急車で運ばれたらしいわ!」との連絡があり急いで病院へ。到着して妻と保健の先生に事情を聞くと、放課後に鬼ごっこをしている途中に突然倒れたとの事。診断結果は熱中症・・・水分補給もせず、遊びに夢中だったようです。その後も骨折や2回目の熱中症で、これまでに3回も救急車のお世話になっています・・・。学校からの電話にすっかり慣れてしまった妻は、卒業間際の学校からの電話には開口一番「骨折ですか?熱中症ですか?」と聞いてしまったそうです。回答は「ガラスを割ったから弁償して下さい。」との事・・・笑えません。

 そんな息子ですが運動会やマラソン大会になると、そのガッツを遺憾なく発揮し家族を巻き込んでは練習に付き合わせ、そして「一番になったら何か買ってくれ♪」と要求してきます。因みに「テストで100点!取ったら何か買ってくれ♪」というのは聞いたことがありません。小学校最後のマラソン大会では、いつになく練習にも気合が入っており珍しく観に来てほしいと言う息子。意外にも一度も行ったことがないマラソン大会を観に行きました。結果は惜しくも2位・・・余程自信があったのかゴ-ル後に遠くから見ても分かるほど号泣しており・・・思わずもらい泣きしそうになるのをグッと堪えました。

 3人の子供たちには日ごろから、遊びやスポ-ツや勉強など何事にも全力で頑張るよう話しているのですが、一生懸命なのはゲームくらいで学問にはさっぱり力を入れてくれません。「今のうちに勉強しときなさい!大人になったら後悔するよ!」なんて子供のころ両親に言われた様なことをつい自分も口走ってしまいますが、興味のないことに聞く耳持たず・・・自身の経験から学問の大切さを説くのですが一向に子供たちの心には響いてくれません・・・。しかし!自らが興味をもって知りたいと思ったことは、放っておいても勝手に調べるものです。我が家では子供たちの『調べモノ用』に家族共用のタブレットがあるのですが、思春期の男の子たちですので導入当初は大体エッチな単語の検索履歴ばかりがあり・・・。(私のころは辞書でした。)最近はさらに知恵をつけて、その履歴すら消されています・・・。

 仕事においても、いくら上司や周りから~やれ「スキルを上げろ!」「効率を上げろ!」「売上を上げろ!」と言ったところで当人にその気が無ければ一向に心に響きませんし、長続きもしません。自らの『欲求』すなわち欲し求めること【もっと仕事を覚えたい】【もっと給料を増やしたい】【出世したい】【ライバルに勝ちたい】等、自らの内面から『なりたい!』と思うことが行動を起こさせるのだと思います。動機は不純でも何でも構いません!色んなことに貪欲に精進していきましょう!

 

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