【三和新聞】5号

2001-04-01
第5号 当たり前のこと

今回は、ちょっと小ウルサイ話をします。私はここ4年ぐらいの間で、両親を亡くし、また結婚を致しました。そのお陰(?!)というのもなんですが、冠婚葬祭についてちょっとだけ詳しくなったのです。葬式はやるわ、結婚式はやるわ、一周忌はやるわ、三回忌はやるわ・・・。そして、その冠婚葬祭にまつわる、様々なしきたりや礼儀作法の中で、とっても引っ掛かることがあったので今回お話しします。それは返信葉書についてです。冠婚葬祭・・・なにかと人をお呼びする際に、案内書を出し、出欠席を伺う返信葉書を添えて出すのですが、その返し方が皆さん、バラバラなのです。来て頂いてこう言うのも何ですが「えっ?!」と感じることがあるのです。なかなかこういう話は切り出しにくいし、迷いましたが、書いてしまうことに決めました。本当に小ウルサイ事ですが、大切な事と私は思います。最後までお読み頂けたら幸いです。

色々な冠婚葬祭に関する書物を読みましたが、図(写真)のような返信の礼儀作法が一般的なようです。【ご出席】は【ご】を【//(斜め二斜線)】で消し、【出席】に丸。その下に、「致します。」と書くのが、常識のようです。もっと上級になると「(出席)させていただきます。」と、へりくだった書き方をします・・・つまりは謙譲語ですね。結婚式の場合は、【出席】の前に「慶んで」と付けるのが作法です。私は今日までで、結婚式には23回ほど出席しました。大抵の結婚式で私はなんらかの【芸】をやっていましたので、今更、返信葉書もないだろうと、昔は私も礼儀知らずで、電話で済ませたり、返信葉書すら出さずに過ごしていました。ところが、自分が呼ぶ側になって初めて知ったのです。出欠席は分かり切っているときでも出す。誰よりも早く出す。そして、手渡しではなく、ちゃんと郵便として出す。

わかりやすくするために
で消してあります

期日に遅れても、謝り、出す。そんなことがないように、案内書が届いたら、即、出す。礼儀をわきまえている人、必ず一番初めに返事をくれる人・・・皆さんのお付き合いする方々の中でも、決まっていませんか?その人は本当に【気がきく人】なのです。したがって私は、気の知れた仲間には「おめでとう!慶んで【出席】するに決まってんじゃねぇ~かっ!!」と即出しするようにしています。また、【欠席】の際には、【出席】のときと同様、【ご欠席】の【ご】を【//(斜め二斜線)】で消し、【欠席】に丸。そして下には「(欠席)させていただきます。」と・・・更に、「やむを得ず欠席するのが残念」といった調子のコメントや、行けないことへの理由を添えると、その人は礼儀作法を心得ている方です。そして、出席なら欠席を、欠席なら出席を、一目で見て分かるように【縦二本線】で消しておくのが、作法です。また【ご住所】の【ご】も【//(斜め二斜線)】で消し、住所を。そして意外に多いのが、最後の【ご芳名】です。【ご】を消される方はいらっしゃるのですが、【芳】を消し忘れる方が意外に多いのです。【芳】は【ご】と同様、【敬称】ですので、消すのが常識です。勿論、宛先の面も【宛】や【行】などを【//(斜め二斜線)】で消し、【様】と書くのが常識、【当たり前のこと】です。

4月【第29号】 当たり前のこと

わかりやすくするために
で消してあります

今回、私は4冊の冠婚葬祭に関するマナー本を参照しながら書きましたが、【//(斜め二斜線)】や【縦二本線】の使い方は本によって様々で、ある意味【曖昧】でしたが、消すポイントは一致しておりましたのでご報告致します。今までを振り返って「あら!」と思われた方や、これからそういう場面に出くわした時、思い出して頂けたら、私はそれでHAPPYです。【ご出席】や【ご欠席】に大きな丸を打って、【ご住所】も【ご芳名】もそのまま、そして宛名のところも【行】のまま・・・これでは人間性を疑われかねません!こんな、こういう小さいところで、細かいところで、人間性を疑われてしまうのはとってももったいないことです。だからといって、細かいことは気にしないという方は、救いようがありません。ルールというものを無視しては、試合にならないのと同じ事です。会社同士の案内の時もそう、セミナーなどの参加する時もそう、FAXで送信するときもそう、ルールを犯してはいないでしょうか。

こんな小さいことが人をあらわし、会社をあらわす事があるのです。非常に怖いものです。が、マイナス面ばかりを考えずに逆手に取れば、こんな小さなことでも大きなプラスに変えていくことが出来るのです。覚えていて損はありません。【知らない】ということはとても怖いものです。でも、【知っていれば】こんな武器はありません。お節介の小ウルサイ爺のようで嫌だったのですが、今回、皆さんにこんな気持ちを汲んで頂けたら・・・・・。

最後に小ウルサついでにもう一言・・・仕事でも同様、当たり前の事が出来て、当たり前なのですが、当たり前の事をすることは、とても難しいです。しかし、当たり前の事が出来ない人に当たり前以上のことは出来ないと私は思うのです。

追伸:3月18日に行われた【中日豊橋ハーフマラソン大会】は2時間10分の制限時間の3分前!ヘロヘロになりながらも、なんとか【完走】致しました!!風が強く、キツかったぁ~っ!!(完走の感想)。それと、4月21日に【将軍(犬)】が新妻家にやって来ます!楽しみ楽しみ!!

Copyright(c) 2009 SANWA KIKO CO.LTD All Rights Reserved. Design by 三和機工株式会社