【三和新聞】19号

2002-06-01
第19号 GOLF2

最近、【イップス】という病に自分がかかっている事に気付いた。振り上げたクラブをどう振り下ろして良いのかが分からなくなり、スイングの途中で止まってしまうという、ゴルフの病である。一般的にはパッティング時になるケースが多いそうなのだが、私の場合はアプローチである。この【イップス】心の病と言われ、人からどう言われても治らないという厄介なモノらしい。私は、それほどデリケートとは思っていなかったし、ちょっと情け無い。が、しかし私は今!ゴルフに限り本当に病気持ちなのである。苦痛なのである。それ以外は健康・健全である!(ホントかよぉ~!)ホントである。

6月【第43号】 GOLF2

絶不調ドハマリ中の私のゴルフ道。<向いてないから辞めよッかな>と思ったことは、まだ無い・・・と言ったら嘘になる。しかし、少しの時間を置くと<ボール、打ちたいな>という衝動に駆られるのは何故だろうと自分に問う。多分、【自分への挑戦】なんだろうな・・・と勝手に答えを出す。少し掘り下げれば、ゴルフは初めから終わりまでPLAYERは己1人である。キャディーというアドバイスをくれる助っ人さんも時にはいるが、途中でのタッチ交代や、タラレバSHOTはなく、監督もまた自分自身、自己管理である。(ゴルフ以外にも、まぁ~色々ありますが~今回はゴルフ!と以前にも言ったような・・・。)そこで、まず駆り立てられるのは、何よりも「挑戦して来いよ!」と云わんばかりにそびえ立つ、目に見えるハッキリと明確なピン!【目標】があるということである。その目標に近づく為、各ホールによって異なる様々なコンディションや、次々起こりうるトラブルを如何に読み取り、戦略を立て、攻め込むかという【判断力】が必要である。更に、自分(ボール)の位置はどういうライ(状況)にあるのか?傾斜はどうだ?取り囲む環境はどうだ?と現状況を見極める【判断力】も要求される。そして目標までの距離を読む判断。グリーン上の芝目、傾斜、落とし所を読む判断。それに伴うクラブ(武器)選択の判断。グリップを握り、スタンス(方向性)を決め、スイングする判断。まさに、1打を打つだけでも【判断の連続】である。そしてこの【判断】が全て自分に任されているので、その判断によって実行した結果は、如実に【明確な数値】となって自分自身に跳ね返ってくる。だから現時点の自分の腕前がハッキリと理解でき、次なるステップに進むため、自分に足りない技術や、目の前にある障害をどう克服し、どう進もうかという【向上心】が湧く。目標に目標数値以上で到達できた時の充実感や達成感は実に爽快である。したがって、その快感を得る為の【自分への挑戦】が自分をゴルフに駆り立てる要因なのである。

さてここでゴルフに、もし明確なピンが無かったらどうなるか。OBも池もバンカーもなく、全てがフラット、持つべき武器たるクラブは1本! PARという【基準】も無ければINもOUTもない!さて、どうだろうか?高いお金や貴重な時間をかけて、にわとりの如く早起きして、遠路はるばるゴルフ場を求めて、大の大人が行くだろうか?・・・絶対行かないだろうと思うのである。

ゴルフは【人生の縮図】とよく聞くが、私は【仕事の縮図】とも、思っているのである。みなさんは、仕事で明確な自分のピンが今、見えているだろうか。自分の位置をハッキリと現状把握しているだろうか。こうあるべき!という姿は描けても、どのような判断・方法でアプローチをしていけば良いのだろうと迷ってはいないだろうか。何かが心の中でくすぶってはいないだろうか・・・と思い悩んで、試行錯誤ながら様々な手を私自身、振り下ろしてきたつもりだが、まだジャストミートとはいかない感がしてならない。これではゴルフ以外でも【イップス】である。世の中全体が【イップス】のような状態に陥っているようである。しかし、そこから一光の矢を放ち、確固たる方向性を示し、構築していくのが私の仕事である。【ピン】である。よって数ヶ月前から練ってきた【戦略】を近々、実践することをここに発表する。おっと!発表しちゃったよ!いいのかしら!という迷いや、振り上げたクラブをどう振り下ろして良いモノかという【イップス】は、コレこの事に関して今の私には存在しない。しかし、これ以上の詳細は三和新聞では言えない。明確な話は7月の上旬!上期業績発表時にみなさんにお伝えすることにする。さて今回、かなり本気モードである。したがって、多少の後ろ髪は引かれるが、今回の笑いは挿絵だけにさせていただくのである。

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