【三和新聞】20号

2002-07-01
第20号 愛しの坊主ヘッド

6年前、私はNEWYORKに住んでいた・・・とも言えない3ヶ月半程の中途半端な時間である。真夏の猛暑、私はコンビニでアイスクリームを片手にレジの列に並んでいた。私の前のアメリカ人もアイスクリームを片手に並んでいる。いつも空いているはずのストアが、その日はヤケに混んでいた。遅いなぁ~と思っていたら、私の前のアメリカ人が私の想像を超える行為に出たのだ。それは、アイスクリームをその場で食べ始めたのである。そして、そのアイスクリームをほとんど食べ終わる頃、支払いの順番が回ってきて、ごく自然にアイスクリームを包んでいた包装紙のバーコード部分だけをレジの人に渡し、支払いを済ませ、店を出て行ったのだ。私も支払いを済ませ、さて冷たいアイスクリームを!と思ったところで・・・中身はドロドロである。

7月【第44号】 愛しの坊主ヘッド

私はその時、何かに弾かれた思いがした。私が今までコレが当たり前だと思っていたことが覆されたのである。それは何か?長年に渡り、お金を払わないと自分のモノ、つまりは所有物にはならないという【固定観念】である。だが、彼の考えは違った。買う気はモチロンある。しかし、溶けかけたアイスクリームを買うつもりは更々無い。お行儀良く馬鹿を見た私。多少、強引なれど道理にかなっていて合理的かつシンプルだったアメリカ人。滑稽なまでに浮き彫りとされたこの出来事に、私はドロドロアイスクリームをゴミ箱に投げ捨てた事を今でも憶えている。さて、あれから6年・・・アメリカナイズされたつもりはないが、ただ柔軟に我が身に受け入れたいとは思ってきた。今欲すべき事柄を如何に合理的に自分サイドに持ち込めるかをである。そこには戦略を練らねばならない。頭をひとつ捻らねばならないのである。ところがどっこい!コレがなかなか難しい。何故ならば時にこの固定観念なるモノが邪魔をするからである。しかし、この固定観念という枠を一歩踏み出さない限り、新しい考え方・アイデア・道は無いのである。

さてここで、話をガラリとすり替えるが~【企業形態】というものはこの世の中、大きく分けて2つしかない。それは「受注形態」か「見込み形態」である。あえて言うならば、この2つの形態を併せ持つ会社はあるが、三和機工はドップリ前者の「受注形態企業」である。したがって仕事の数量も値段もお得意先が決定し、支配されるパターンが殆どである。なので残念な事だが、ドカァ~ンと大儲けが出来る企業形態ではないが、その代わり安定がある・・・と言えたのはバブルがはじける前である。近年、まさに【差別化】が問われ、乱暴ではあるが、勝てば生きるが負ければ死ぬという、命を懸けた【勝負の時代】である。だから今我々は、ひとつの枠を外して【考え攻め込む受注形態企業】をもっと目指さねばならないのである!それは、根深く習慣づけられたマイナス思考の【固定観念】を打ち破るということである!考え方までが受注形態に、指示待ち形態に陥っては決していけないのである!したがって、自らが創造していく三和独自の会社経営形態を構築していくことが今!私の最大の目標である!それを今、現実に【あるべき姿】にする為に、上層部から秘策を持って【一丸】となって、開始していることを御報告するのである!みなさんも心して待っていて欲しいと願う今日この頃である。

さて、最後に~頭を刈ってみた。去年の冬から計画していたことである。なので、別に新聞ネタが無かった訳ではない!イケナイことをして罰を喰らった訳でもない!ベッカムヘアーを失敗した訳でもない!ただチョット雑念を取り払い【気合い】を入れたかっただけである!と、本当なのに言い訳がましい。されど、愛しの坊主ヘッドは経済的で気分爽快!ただ、スーツを着ると松本人志にソックリなのが誤算ではあったが・・・ロナウドヘアーにチェンジするつもりはない。

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