【三和新聞】26号

2003-01-01
第26号 一流になろう!

謹んで新春をお慶び申し上げます。さて皆さん!【イチロー】と言われて、古館一郎を思い浮かべる人はまず!いないだろうと思われるほど【イチロー】と言えばシアトルマリナーズのイチロー外野手である。(正月早々~スベッたか?)大リーグ1年目にしてアメリカンリーグのMVP・新人王・首位打者・盗塁王・ゴールドグローブ等々、賞という賞を総ナメにした我らニッポンが誇る天才打者である。今年はヤンキース入りした【ゴジラ松井】との直接対決もあり得り、また双方の活躍は如何に!と思うと~野球に余り関心のない私でさえ、胸躍るものがある。しかし今回、野球の話をするつもりはない。ただ【イチロー】について~ひとつ!お話ししたいのである・・・決して【ゴロー】の話でもない。(またも~スベッたか?)

1月【第50号】 一流になろう!

さて、今回のお話し。とある方から、こんな話を伺ったのである。それは鈴木一朗(イチロー)さんが、小学校6年生の時に書いた『僕の夢』という作文のことである。みなさんも小学校時代に『僕の(私の)夢』というテーマで作文を書いたことがある筈である。私もモチロン書いた記憶はある。が、何を書いたかは~記憶がない?アホである。・・・だが彼は、まず『僕の夢』という作文をこう書き出している。「僕の夢は、一流のプロ野球選手になることです。」・・・これを聞いて、私は凄い!と思った。普通の小学生ならば【一流】までは付けないと思ったからである。【プロ=一流】したがって「僕の夢は、プロ野球選手になることです。」多分、普通はココ止まりである。しかし彼は【プロ中のプロになる】と小学6年生で明確に断言している。ココに驚いたのである。文面は続く。「その為には中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるようになる為には練習が必要です。」・・・目的意識をハッキリ持ち、順序立てているのである。そして、「僕は3歳から野球を始め、7歳までは一年間で半年程の練習量でしたが、3年生から6年生の今日までは365日中、360日は激しい練習をしています。」・・・と、自分の力量、自己分析をした上で、更に続く。「これだけ練習をしているので、僕は必ず一流のプロ野球選手になれると思います。この間の県大会も5割8分3厘という成績を残せて、満足しています。」・・・確信と自己評価である。「入りたい球団は中日か西武です。(当時、オリックスはない。)ドラフト入団で、契約金は1億円以上が目標です。」・・・ホントに小学生の文章か!と思いつつ作文は、こう締めくくられる。「一流の選手として試合に出れるようになったら、お世話になった方々に招待券を配って応援をしてもらうのも、僕の夢のひとつです。」・・・阪神大震災時、実際に彼は被災者の方々を招待しているのである。そう!つまりは文面だけなら、ただの生意気小僧のようだが、瞠目そして尊敬に値するのは、その全てを実現させているという事実である。・・・こうなりたい!こうあるべきだ!という己の姿を明確に小さい頃から細かく想定し、そのひとつひとつを現実に繋げていった【イチロー】そして、私は【ゴロー】・・・名前はカスっているようだが、ソコには雲泥の差がある。悔しい~あ~悔しい!負けらんねぇ~負けているけど~負けらんねぇ~!と、年頭に当たって思う次第なのである。

今現在、私は1年後、3年後、5年後、10年後、それ以上とし、自分(男)として、経営者として、会社全体として、捉えられる範囲内の出来得る限りを捉え、その確定事実を元に目標を掲げ、その目標達成の為の計画を練り、試行錯誤ながらも邁進している・・・つもりである。(なんだ!頼りねぇ~ぞ!)と、ひとりツッコミを入れている場合ではないが、皆さんもコレを読んで何かを感じ取って欲しい。さて今回、私の言いたかったこと・・・例えば、「一流のプロの重役」になる!と目標を定めた時、その為には主任、係長時代に活躍しなければなりません。その為には成果が必要です。成果を上げる為には、入社以来、猛勉強(経験)を365日中・・・と、ずっと上記文面を追って、考えて頂きたいのである。「一流のプロの重役」というのがピンと来なかったら、「一流の職人」と置き換えて頂けたら~どうだろう?「職人」という響きだけでも「プロ」である。それに「一流」と付け加えると・・・。

年の初めなので~お堅く、また偉そうに書き綴ってしまった。しかし、敢えて伝えたい。あなたはこの一年間という時間を、どのように使う計画を立て、実行に移していくのだろうか。ボンヤリしていると、またアッ!という間に一年間は過ぎてしまうのである。前年も似たような事を書いた記憶があるが、年の初めとしてこの言葉で結びたいと思う。それは、「我ら三和の一年間は、既に11月から始まっているのである。」

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