■先日、また首の筋を痛めた。単なる寝違いである。これも癖になっているようで~私はよくやる。そんな状態で新宿に行った・・・とっても怖いのである。公衆便所では大体、真ん中の便器で用を足す。端っこは余り好きじゃない。しかし、自分の後ろを人が通ると・・・とっても怖いのである。全神経を背中に集中させ、その人が自分に危害を加えないかを見極めるのである。異常だろうか?・・・多分、異常である。つまり私は、自分が100%動ける状態でないと、とっても怖いのである。何故このようなトラウマ的感覚があるのだろうかと考えた。そして最近ひとつ、思い当たる節が・・・。私は昔、よく先代に引っぱたかれた。それも後ろからスゥーと忍び寄られて後頭部をである。それは決まって私がポケェ~と考え事をしている時…いや、なぁ~んも考えていないことの方が多かったかも知れない。つまりは<心ここに在らず>状態である。そんな時を狙い澄ましたかのように、私の頭を後ろからパコォ~ン!と引っぱたいて【親父】が一言。「眼(ガン)のくばり!身のこなし!体(タイ)のさばき!・・・おぬし今、隙がある!」・・・次の台詞も決まっている。「武士たる者、一歩外へ出たら七人の敵がいると思え!如何なる時でも、一瞬も隙を見せてはならん!戦国時代ならば、お前は死んでおったぞ!」と言い放ち「ガッハッハァ~!」と去るのである。・・・あのぉ~武士って?戦国時代って?~おいおい!と思った。・・・当時は思ったが、今はとても先代の云わんとした事が理解できる・・・気がする。それは【危機感】だと思うのである。危機感を如何に敏感に感じ取り、そして【危機管理】を出来るかという事だと思うのである。今の御時世~成長経済から成熟経済に移り変わり、企業は極小差で生きるか死ぬかの勝負が決まる、いわば戦国時代のようなモノである。<何が起こるか解らない、ボケッとすんな!>そういう思いで、パコォ~ンとやっていたのではなかろうかと・・・全ては勝手な推測である。しかし最近、私が特に感じていることは【トップの役割とは、全社で建設的な危機感を共有し、その危機感をエネルギーに変えること】ということである・・・キマったか?などと言ってると、また「おぬし!隙が~」という声が!・・・
■浪曲のような独特な節回しで、先代にはキメ台詞が数多くあった。最近よく思い出すひとつに、こんなのもある。「屁をたれて、恥ずかしいとは思うなよ!心が晴れて、気が晴れて、お尻のゴミも取れてサッパリ!」・・・小さいこと(失敗)でクヨクヨすんな!と云いたかったのだろうか?・・・今では、その言葉の真意を知る術はない。
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