【三和新聞】67号

2006-06-01
第67号 思えば遠くへ来たもんだ

昨年の4月より町内の軟式草野球チームに入り、校区の野球大会に参加しています。チーム数は6チームあり、春のトーナメント戦から始まり、リーグ戦そして秋のトーナメント戦で終了します。試合数は年間で14試合実施されます。学生時代に野球部だった訳ではないので特別私が上手い訳ではありません。ただ三和機工の本社勤務時に一時、三和野球チームに所属した程度ですので技術のほどは高が知れています。その自分が野球チームに入るキッカケになったのは、2年前に自分が町内の組長で体育委員を担当している時のことでした・・・。

6月【第67号】 思えば遠くへ来たもんだ

年間行事の最初のイベントであるソフトボール大会が実施されました。大会終了後は、出場選手の労をねぎらう為に反省会と称する飲み会が在り、次はお決まりの2次会と流れて行きます。2次会に向かう途中、私の腕を掴みソフトボールの監督が「おいアンタ!次の店は俺の行きつけの店に行こう!俺は歌ウマいよ♪アンタはどうなの?」と。私はとっさに「いや、俺はもっとウマいよ♪』と返答。2人で大笑いしながら2次会会場へ行き、お互い身の上話をして行くうちに、家がスグ近所で直線距離にて20mも離れておらず、お互いこの土地に20数年住んでいる事も解り、親しく付き合うキッカケに成りました。この遊び仲間と付き合う内に、また町内の知人も増えてきた頃「おい!町内の野球チームに入ってくれないか?人数がギリギリで試合が成立しなくなる恐れがあるんだ!」とのお誘いが・・・まぁ何のことは無い私は人数合わせの予備軍でしたが、50代後半になった自分が打って、捕って、走ってと、激しい運動が何処まで出来るか不安でしたが、20数年この土地に住んできて町内に親しい友達もいなかったし、野球をやることでもっと友達が出来るかな?と思い、参加する事にしたのです。

チーム編成は、監督、マネージャー含め14名、年齢層は30代4名、40代2名、50代後半4名、60代半ば4名の老トルチーム。いつもフルメンバーが揃うとは限りません。10人で戦うときも有ります。試合は日曜日のみで朝6時試合開始ですので、試合の日はいつも5時起きで前日準備しておいたユニホームに着替え、マウンテンバイクに乗ってグランドに直行します。普段チーム全員集まって練習する事が全く無い為に試合前30分の練習でボールに対する感覚を呼び戻します。バッテング練習はマグレで当る内に段々と慣れて来ますが、打たれたボールを捕る事には慣れてない為になかなか上手く捕れません。すると若手から「ボールに対する反応が遅い!最初の一歩が遅い!」と突っ込みが入ります。自分ではカッコ良く、素早く動いたつもりですが、思う様には行かないものです。試合は勿論、実績の有る人が優先ですから、私が常に先発で出られるとは限りません。先発で出ても、守備はボールの飛んで来る確率の少ないライト。打順は8番か9番。バッターボックスに立てば相手投手もかなり速いボールを投げます。優しいボールは投げてくれません。見逃し三振でベンチに戻ると、即監督に「何もしないで帰って来るな!」と苦言が飛びます。草野球とはいえ、チーム全員が<勝つ事を目標>に試合をしているからです。

仕事も同じ事が言えます。社員全員が目的を持って常に目標に向かって戦う。大事なことです。試合は、やはりエラーの多かったチームが負けてしまいます。エラーは仕事に例えると、ミスと同じです。一度ミスを犯すと不思議に繰り返します。最初のミスを引きずり、気持ちの切り替えが出来ていないからです。ミスをチャンスと捕らえ、原因を素早く突き止め、過ちを繰り返さない!その練習や訓練が『大事なこと』です。草野球は個人の技量に差が有ります。だからと言って自分のポジションだけを守れば良い訳では有りません、力の不足している所にはフォローに廻ります。会社も同じで一人善がりは、許されません。チームワークを第一に、皆同じ意思を持って、皆同じ方向を向いて仕事をする事が本当に大事なことなのです。

さて、チームの成績はというと、昨年は2勝しか出来ず最下位。今年は皆、思いは同じ!『優勝するぞ!』と心に決めスタートし、今シーズンは未だ勝ち星無し。意に反して苦戦しております。今年は4月後半から5月にかけて雨が多く試合が流れており、流れた試合はシーズン後半に順延されますので終盤はかなりきつく成ってきますが、後半勝負と心をひとつにして優勝目指して頑張っております。

遠いよその土地から、この豊橋に住み着き、幼馴染、同級生もいない中で暮らしてきましたが、チームに合流する事で幼馴染、同級生、ガキ大将と遊んだ昔のことが今、自分の心を呼び覚まし、思い出させてくれています。2年程の付き合いですが、私にとってはとても中身の濃い貴重な体験です。<人との出会い>に感謝しています。 私の年齢も50後半、何時まで出来るかわかりませんが、出来る限り長く、このチームに所属するつもりです。

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