【三和新聞】79号

2007-06-01
第79号 懐かしきゴヤーオバー

ドッピューンの神谷ことトシちゃんです。皆様お元気でしょうか。今ハマっている本のことを紹介したいと思います。著者の島田洋七の『がばいばぁちゃん』去年『がばいばぁちゃん』のことは耳にして一度本を読もうと思っていた矢先、我が家のテーブルに『佐賀のがばいばぁちゃん』の本が置いて有るではないか!早速読んでみると山本リンダ(もうどうにも止まらない)である。

立て続けに『笑顔で生きんしゃい』『幸せのトランク』『かあちゃんに会いたい』を購入し完読♪昭和三十年代、食べるものにも事欠く超貧乏生活を楽しみながら、笑顔で孫を育て、大反響を呼んだ『がばい(すごい)ばぁちゃん』この話を読んで本当にすごいおばあさんだったんだなと思いました。「がばい」とは「すごい」という意味の方言らしい。その中の、おばあちゃんの言葉!を紹介いたします。
「嫌われているということは、目立っているということや。」「 悲しい話は夜するな。つらい話も昼にすれば何ということもない。」「通知表は、0じゃなければええ。1とか2を足していけば5になる!人生総合力や」「葬式は悲しむな。丁度よかった、潮時だった 」「人がコケたら笑え。自分がコケたらもっと笑え。人はみんなこっけいだから。」「生きていることが面白い。なりふり構うより、工夫してみろ。」「人に気づかれないのが本当の優しさ、本当の親切。」「ケチは最低!節約は天才!」「暑い、寒いと、うるさく言うな。夏は冬に感謝し、冬は夏に感謝しんしゃい。」「時計が左に回ったら、壊れたと思って捨てられる。人間も昔を振り返らず、前へ前へと進め!」「世の中には、病気で死にたくない人がいっぱいおるのに、自殺なんて贅沢だ。」「今のうちに貧乏しておけ!金持ちになったら、旅行へ行ったり、寿司食ったり、着物を仕立てたり、忙しか。」・・・などなど。すべてに前向き。明るいほうに明るいほうにと物事を捕らえいつも笑顔を絶やさず素晴らしいばあさんだったんだなと思いました。そんなおばあさんと大事な時期を一緒に過ごしてその素晴らしい考え方を頭だけでなく、心と体に体得できたことは著者にとってとても大きな財産で、そして、その財産を自分にも分けてくれてとてもとても感謝です。これからは一人でも多くの人がどんな時にでも笑顔で 明るく 前向きにこのような考え方、受け止め方をして行く世の中でないといけない様な気がします。いつも明るく明るく笑顔を絶やさずに、自分も回りも輝いて生きていく人が一人でも増えるように・・・と願って止みません。

ちなみに自分のばーちゃんのあだな名は、「ゴヤーオバー」と親しまれていた。駄菓子屋のオーナーである。(飲み屋で言えばママさん!)近所の子供たちにそう呼ばれていた。ある日の出来事、庭先に生っているバナナを悪がきが盗んで食べた。それを見ていたオバーが「どうしてだまって盗むのか?こそこそすうな!欲しいなら声をかけたら問題ない!」と説教をしていたのを思い出す。今思えば、悪がきの話を親身に聞き、悪い事をしたら真剣に説教をし、良いことをしたら褒めてやり、笑い有りの駄菓子屋、悪がきのより所であった様な気がする。それとオバーが口癖のように言っていたことが、「ワライラー!ナンクルナイサ!」(笑顔でいれば、困難なことがあっても何とかなるよ。)とよく言っていた亡きゴヤーオバーと、がばいばぁちゃんがダブって見え、昔を懐かしく思いださせてくれた。

Copyright(c) 2009 SANWA KIKO CO.LTD All Rights Reserved. Design by 三和機工株式会社