【三和新聞】70号

2006-09-01
第70号 五反田part2

「お待っとさんでした!」地域密着系都市型エンターテイメント【出没!ゴロ街ック天国♪】私があなたの街の宣伝部長!愛川ゴロ也です!ということで5ヶ月ぶりの三和新聞登場である!皆様~前回の話しネタを覚えていてくれただろうか?と不安も過ぎるが、まぁ~しゃぁ~ないっ!今回も勢いと根性で押し進めていこうと思ふ。さて!今回も「ゴロ街~勝手にスポットタウン」は【THE五反田】第4位からのスタートである♪

9月【第70号】 五反田part2

【4位】『映画館跡地』 目黒川沿いに、今はチェーン店の居酒屋さんが居を構えるが~昔、ソコは映画館であった。思い出すのは~家族揃っての娯楽。観た映画は「柳生一族の陰謀」←重いだろ。今は亡き、深作欣二監督が初めて時代劇に挑んだ意欲作であり、出演者も柳生十兵衛役の千葉真一をはじめ、萬屋錦之介・松方弘樹・西郷輝彦と、とにかく蒼々たるメンバーであり、時代権力下に生きる柳生の存続をかけた壮大なドラマを巨大なスケールで描いているのだが、まぁ~そんな事はどうでもええ!←なんやそれ。要はラストシーンで、お殿様の生首を十兵衛が持ってきて、床に叩きつけるシーンがある。ゴロゴロと転がる生首を見て~当時、感受性の高い?私は、どう見ても人形だろ!と思われる生首ゴロゴロの気持ち悪さに耐え切れず、思いっきりその場で吐いてしまったのである。それを見た先代が私に一言~「チッ!男のくせに情けねぇ!もっと強くなれ!」と言い残し、怒って映画館を出て行ってしまった。慌てて、妹を抱きかかえ父の後を追う母。独り映画館の前で、まだ込み上げる酸味と涙の先に見たものは~次回上映作品!ジャッキー・チェン「ドランクモンキー酔拳」のポスターであった!<強くならなきゃ・・・>と本気で思った~当時9歳の夏である。

【3位】『東郷跡地』 「東郷」とは、お店の名前で~先代が通い詰めた綺麗なママがいた飲み屋さんである。・・・私が中学生の頃だろうか?一緒に飲みに連れて行かされ、知る人ゾ知る!ブランデーグラスにクラッシュアイス!ナプキンを花のように飾り付けて飲む先代独特の飲み方で~いやぁ飲んだわ!飲んだ13杯♪ほぼ記憶が無いが、帰りのタクシーでまたもや吐きまくり、先代が私に一言~「バカ野郎!飲み過ぎだ!自分の限界を知れ!」<強くならなきゃ・・・>と思いつつ、今では毎日が「ドランクモンキー酔拳」状態だが、飲ますアンタもアンタだろ!とグラスを傾ける折、思い出しては~笑えてくる。・・・今は~あの世で東郷のママとお袋に囲まれ、楽しく飲んだくれていると思ふ。

【2位】『ビアガーデン跡地』 桜田通り沿いに~今もビル自体はあるのだが、夏の風物詩・ビアガーデンは開催されていないようで・・・近年はバドガールだ!モルツガールだ!とレースコスチュームが一般的だが、昔はもっと刺激的であった。鮮明に覚えているのが、当時~やはり私は10歳にも満たない頃だったと思う。三和機工の何か?の打ち上げで、私はそのビルの屋上に駆り出されていた。大人達は大ジョッキをガンガンと飲み干し、盛り上がりは絶頂に達していた。ふと、眼をやるとステージ上でショーが行われている。よく見ると~2人の女性が全裸で、1人の女性が椅子に括り付けられ、その女性をもう1人の女性がムチで叩いているという・・・?!幼心に思った事は<女の人が女の人にイジメられている・・・助けねば!>である。急いで父を呼びに行き、「助けてあげてよぉー!」と叫んだ私に、ホロ酔い加減の先代が一言~「吾郎!アレは男だから大丈夫だ!背中をよく見てみろ!チャックが付いてるハズだ!」・・・と。その後~いくら見てもチャックは付いていなかったような・・・今思えば、シャレ心が利いている♪・・・つーか、普通は連れて行かねぇ~だろ!である。

【1位】『三和機工跡地』 山手通りのかむろ坂に我ら三和機工株式会社の『始まり』がある。今では当時の面影は無く、14階建てのマンションがソコには建っている。今回、なんとか当時の写真だけでも!と探したが~残念ながら1枚も残っていない。しかし、目を閉じると浮かんでくる。木の引き戸をガラガラと開けると、プゥ~ンとした油の匂いにガァー!と、けたたましく鳴る切削音が。奥からは東条のオジキや平塚のオジキがニコニコ顔で「おう!吾郎よく来たな!まぁ~遊んで行け♪」って、機械だらけで危ないだろ!・・・灰色のデスクには山のように図面が重ねて置いてあり・・・決してキレイな工場とは言えなかったが~とにかく活気に満ち溢れていた。・・・負けねぇ~ぞ!って、思う。<みんなで強く生きなきゃ!>って、心から思う~38歳の秋である。

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