【三和新聞】93号

2008-08-01
第93号 私の健康管理法

今から9年程前に「買ってはいけない」という本が出版された。市販されている実商品名を挙げ、その原材料や添加物などを記述して、安全性を問う、というような、かなり辛口の内容の本である。一例を挙げると、アレルギーをよぶカップ麺「らおう」、原材料10品目のうち6品目が添加物。保存料、タール色素づけの漬物「○○のしんしょうが」抜け毛の素となるヘアトニック。毛が育たない育毛剤。強い副作用の危険性がある胃薬「がすたーてん」・・・など結構おもしろい。実商品名を挙げ批判することなど、タブーとされているはずなのだが、この本はベストセラーとなり普通に本屋の店頭に売られていたことを覚えている。

8月【第93号】 私の健康管理法

当時の私は、食や健康に対する興味があまりなかったので、「インスタント食品を食べ続けることは、あまり身体によくないことなのかなあ」程度にしか思わなかった。その後年齢を重ねるにしたがって、体重が増えると同時に、健康診断の血液検査の項目に異常値がでるようになってきた。医者からは「そろそろ薬を飲んだ方がいいんじゃないですかね~」などと言われる。いわゆるメタボな身体になっていた。ただはっきりとした自覚症状がなかったので、医師の忠告など忘れて、相も変わらずの生活を続けていたのだが・・・。そうしているうちに、原因不明の頭痛に悩まされることになる。特に休日にカップ麺など偏った食事をとり、テレビを見ながら横になっていると頭痛が止まらない。頭痛薬が手放せなくなってしまった。さすがにこのままじゃヤバイと思い、生活習慣を見直す必要性を強く感じたのである。

今思うと当時の生活はひどかった。まず運動はほとんどしない。近くのコンビニに行くときも車を利用。食事は朝食は食べたり食べなかったり、昼食は少々。その分、夜はドカ喰い。休日になると朝から好きなものを食べ放題。食べるものは肉、ハム、インスタント物、ポテトチップス、甘い物・・・など自分の好み中心。これでは病気になるはずだ。そしてとった対策は。まず体重を減らすこと。そのためには運動をすること。なのでスポーツクラブの会員になった。しかしスポーツクラブは数回通っただけで断念。わざわざ時間を割いて運動することは自分には向かないと悟る。結局歩く機会を多くとることにした。通勤時はできるだけ歩く距離を多くすること。休日は車を利用しないで、徒歩で出かけること。運動は無理をせず継続することが大事である。食事に関しては、朝食を必ずとることにした。そして夜の食事は控えめに。食事内容は今まで洋食、中華などが多かったのだが、和食中心に変えた。インスタント食品やスナック菓子はできるだけ避けるようにした。このような生活を続けて一年弱。体重は5kg程減少。原因不明の頭痛もピタッと治まった。頭痛の原因が何だったのかはわからないが(単なる太りすぎが原因であることも否定できないが)、運動と食事が良い効果を出したのは間違いないと思っている。この徒歩による軽い運動と、和食を中心とした食事は今も続けている。最近では安全な食を意識するようになり、スーパーの有機食品コーナーで買い物する機会が多くなってきた。値段は多少高いのだが、安心して食べることができる。
このところ中国生産の食品によるトラブルが多く報道されるようになった。かなり有害な添加物を使用している例もあるようである。一方日本国内においても牛肉の偽装事件、消費期限の改ざんなど社会問題になることが多い。よほど注意をしない限り、知らず知らずのうちに有害な食品を口に入れてしまうという環境に我々は生きている。

最後に・・・。体調が思わしくない場合は、規則的な食事を心がけると復調する場合があります。僕の場合、乱れた食事を続けていると体調が悪くなります。食事を元に戻すと体調が良くなり、仕事の集中力も増してきます。歳をとると(まだ40代なのですが)身体が正直になってくるもんだなあ、と実感します。皆さんも健康に気をつけて下さい。

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