【三和新聞】98号

2009-01-01
第98号 早朝練習

明けましておめでとうございます。輝ける2009年を向え、新たな決意と希望をもって未来に向って・・・と書き出したいところですが、昨年8月に始まったアメリカ発の金融危機とそれに起因する世界同時不況の影響で、とても明るい正月気分とはいかない企業や人が大半ではないでしょうか。各国のトップや専門家達が皆「100年に1度の危機」とか「これまでに経験したことがない危機」とか「アメリカビジネスモデルの崩壊」など、様々に言われているように一瞬にして天国から地獄へ転落の様相です。自動車も家電も工作機械も「過去最高の利益を上げた」と我が世の春を謳歌していたのに、一転して「大幅な下方修正」「利益半減」「赤字転落」果ては「大量のリストラ」「新卒学生の内定取り消し」等々厳しく暗いニユースばかりです。世界一の自動車メーカーさえ倒産の危機に直面している程厳しい状況です。そんな中での新年です。なかなか希望もって明るくとはいきません。

・・・が「されど新年、丑年」です。牛の如くどっしりと構えて行きたいものです。そんな新年を迎え、それぞれ「今年の目標」とか「今年やること、やりたいこと」があるのではないでしょうか。年賀状に「目標」や「決意」を書いた人もいると思います。ちなみに私の「今年もやり続けること」は・・・会社や仕事のことではなく、遊びのこと。それもゴルフをやらない人には全く関心も興味もないことだと思いますので、ここに書くのもいささか気が引けますが敢えて書けば、それは「早朝練習を続けること」です。以前、この三和新聞で「素振り100回」を書いたことがあります。ゴルフもシニアになると、一年ごとに飛距離は落ちる、スコアは悪くなりどんどん下手になります。何とかこれを食い止めたいと「素振り100回」を6年間続けました。それなりの効果があったと思っています。

ところがです。それにも限界がありました。ここにきて効果よりも、衰える方が早くなってきたのです。これはいかん!なんとかしなければ、と一念発起、素振り100回はやめて「打ちっ放し100球」を考えました。しかし、「打ちっ放し」は練習場に行かないと出来ません。練習場に行くにも、退社後の夜練習では結構お金がかかるし(練習場は夜間の料金が高い)時間的にも無理です。そこで考えたのが早朝練習です。私ぐらいの年齢になると、朝の目覚めが早く5時には目がさめます。5時から6時の間の早朝練習ならばお金は安いし時間的にも都合よい。よし、これでやってみよう!と決めてスタートしたのが1年程前でした。こんな朝早くから練習場に来る人なんかいないだろう、そう思ったのは大間違いでした。特に、土日の人出は想像以上に早くて多い。5時に練習場に行ったのではもう遅い。50ほど有る1階の打席は殆ど埋まっている。いつもの顔見知りの人達から「遅いよ、もっと早く来ないとダメだよ!」と声を掛けられることが度々あります。午前4時には練習場が開くのでそれを待っていて入る常連がいると聞きましたが、どうゆう人なんでしょうか。タイガーウッズか石川遼君でも夢に描いているのでしょうか?本当に熱心な人達が多いと感心させられます。

みんな、少しでも上手くなりたいと一生懸命クラブを振り回しているんです。ですが元々運動神経の乏しい我々にとって、練習回数や打った球の数と、ゴルフの上達が比例しないところが辛いところです。土日以外の平日はこれほどのことはないが、それでもいつも同じ時間帯に来る人は10人~20人位います。真夏の早朝はすこぶる快適ですが、真冬の早朝は身を切る寒さです。ところで本当に「打ちっ放し100球」で効果はあるのでしょうか。ゴルフ雑誌によれば、一度に沢山ボールを打つよりも、少ないボールでも毎日打つことが大事、と書いてあります。じゃあ私はどうだったかといえば早朝練習を始めて1年経った昨年の成績は、我ながら結構優秀な成績だったと思っています。ゴルフ場が行う競技会で初めて優勝出来たし、プライベートコンペでもそこそこ満足出来る成績でした。年間平均スコアはゴルフを始めて以来25年間でベストに近いスコアになっています。右肩下がりに落ちてきた成績を食い止めて、横ばいかあわよくば右肩上がりにチェンジできるかもと淡い期待が出てきました。練習やめたら又、右肩下がりになってしまうので、今年も「打ちっ放し100球」を続けて若い人達とも対等に遊べるように頑張ろうと思っています。

仕事でも遊びでも目標を決めて、それに向って続けることが大事です。特に、会社を取り巻く状況がこれまでになく厳しい今年こそは、全員が目標に向ってベクトル合わせ頑張り続けることが大事です。そうです、「継続は力なり」です。面白いこと、やりたいことがあって、やろうと決めたら一生懸命つづける。これで決まりですね。

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