【三和新聞】109号

2010-01-01
第109号 これでいいのだ♪
writer:新妻 吾郎

謹んで新春のお慶びを申し上げます。さて、昨年は100年に1度という『世界的大不況』に見舞われ、更に輪を掛けて41歳という働き盛りの『本厄年』が見事にハマった2009年・・・如何に50年に1度のボジョレーが美味しかった当たり年といえども~辛く、本当に大変な1年だった・・・。しかし!正月早々、暗ぁーいお話しもナンですからカラ元気?全開でぶっ飛ばしていく所存である・・・つまり心の中は~早くこの極寒の『冬』の時代から暖かな『春』への【V字回復】を必ず成し遂げる思いで燃ゆる!である♪

1月【第133号】 これでいいのだ♪

さて『41歳の春だから』といえば~浮かぶは『天才バカボン』である。赤塚不二夫先生の代表作で「西から昇ったお日様が♪東に沈む~♪」の逆!と太陽の出る方角を覚えた輩も多いのでは?←俺だけか?・・・最近、このバカボンのパパに似てる!と2連チャンで違う方に言われてショック・・・これで3回目に言われたら~ホントにハチマキ&腹巻きに鼻毛でも伸ばしてやろうかと思う今日この頃である。・・・まぁ~思えば本当にこの春~41歳の春なので、バカボンのパパと並んでしまったのか!そんなに俺は年を取ったのか!と、感慨深いものがある・・・これでいいのか?

話は変わるが~年末、家の大そうじの後、1年のアカも落とそうと近くの銭湯に行った時のことである。脱衣所で風呂に入る準備をしていると~風呂場のドアーが勢いよくガラガラァ~♪と開いた。「遅いやないかぁー!熊さん!」と気合いの入った大きい声・・・振り返ると80歳近いジイさんがフルチンで仁王立ちしている。どうも私の隣でお風呂の用意をしていた、これまた80歳近いジイさんに叫んだようで「おっ!どぉーしたんだい!八っつあん!そのなりは?!」的な返しが脱衣所内に響いた。見ると八っつあんは口元が腫れ上がり、少々の血とアザが顔、身体に点々と・・・何よりも目を惹いたのは左目が超~青タンなのである。まさに漫画のような~しかしリアルな超~青タンが出来上がっている。「何があったんだい!八っつあん!」と熊さんの問いかけに「いやぁ~よそモンのヤー公みてぇのが4人ばかしよぉ!でけぇ面して歩いてくっからよぉ!どかねぇーで真っ直ぐ行ったらぶつかって~このザマだ!ガッハッハァ~♪」「それは災難だったなぁ!」「いやぁ~でもなんとか1人はヨロかしたったわぁ!」「もう歳なんだから!無茶はいけねぇ~よ!」と熊さんの忠告に八っつあんはバン!と胸を張ってこう言い放ったのである。「当年取って77歳!まだまだ50そこそこの若いモンに負けてたまるかってんだぁ!」・・・もうこの単純に男のロマンの馬鹿さ加減がタマラナイ♪脱衣所内は「おぉぉ!!」という歓声と共にフルチン達の拍手喝采で包まれた。・・・何か熱い【魂】を注入されたようで~私は湯船に浸かった。そして先ほどの出来事を思い出しつつ、ふと思う。「当年取って77歳ってことは・・・俺と36歳の年の差だ・・・ってことは先代が生きていれば~77歳・・・八っつあんと同じ年だ!」・・・熱い湯船に更に熱い想いが噴き上がった。

100年に1度という『世界的大不況』に『本厄』が見事にハマった2009年・・・2010年は『後厄』があれども~社長就任をしてから10年目の節目の年である。よく年配の方が言われる『昔は良かった』という決め台詞。今の時代の方々は果たして『昔は良かった』という台詞を吐くことが出来るのだろうか?『後始末世代』と謳われ~地球規模で自然や政治や経済が衰退している昨今・・・希望と挫折が交錯していく毎日に『生きて行く』ことの難しさをしみじみ感じる41歳の春だから~不透明感漂う荒波の舵取りは命を削る決断の連続である。「これでいいのだ♪」と信じて歩み続けたい。

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