【三和新聞】120号

2010-12-01
第120号  一年を振り返って・・・頑張りましょう!
writer:山崎 行雄

早い、月日が経つのは本当に早い・・・皆さんは早いと感じませんか?それとも私が還暦を過ぎている為そういう風に感じるのですかねぇー?世の中、明るい話題が少なく先が見えない状況の中、私の寿命は先が見えて?一日一日がとても早く感じるのでしょうかねぇー?

12月【第144号】 一年を振り返って・・・頑張りましょう!

昨年はリーマンショックの影響で世界大不況となり、景気の急激な落ち込みにより仕事が激減し大変な思いを致しました。本当に苦しい1年でした。年が変わり今年は昨年より少しは良くなるだろうと思いつつ、正月には神社で神頼み『景気回復、景気回復、景気回復』と心の中で連呼致しましたが景気回復の兆しはなかなか見えず、自動車メーカーや家電業界は補助金制度やエコポイント制度で対象メーカーは恩恵を受けましたが、我々中小企業への恩恵は皆無でした。政治の世界では、期待された政権交替もゴタゴタ続きで足の引っ張り合い、首相が簡単に職務を投げ出す始末。我々民間企業として仕事が嫌に成ったからと投げ出したら『信用』を失います。政治家に声を大にして言いたい「しっかりせんかい!」と。景気回復の兆しが見えてきたかと思うと、為替レートは円高推移で景気の2番底がくるのではと心配され大企業や中企業は円高対策として海外での現地生産や現地部品調達へのシフトを打ち出しております。我々、設備・部品の受注メーカーとしては生き残りを賭けて『ものづくり』の根本的な見直しや改革を行い、特徴のあるメーカーへと変貌を遂げねば明日はありません!・・・頑張りましょう!
天候も今年は不安定な1年でした。春に桜が咲いたと思ったら突然の雪、雨が降ればゲリラ豪雨の集中豪雨による崖崩れや川の氾濫による被害が各地で発生しました。被害に遭われた方々は天災とはいえ大変な思いをされたのではと思います。我々、仕事を進めるに当り様々な予期せぬトラブルが発生しますが予測可能な事案は事前に検討をし尽し、問題発生時にはスムーズに対応出来るようにしたいものです。また喜ばしい事も有りました。ノーベル化学賞の日本人2名の受賞発表です。『北海道名誉教授鈴木章さん』80歳と『米パデュー大特別教授根岸英一さん』75歳の、お二人です。お二人共高齢ですが今でも現役で研究をされ、後輩の教育にも尽力を尽くされておられる事に熱い感動を覚えます。日本人として世界に誇れる出来事で、日本の化学技術レベルの高さを示した出来事だったと思います。我々も諸先輩方を見習い、取り組む目の前の仕事に全力を尽くし、より良い結果が導かれる様に努めたいものです。

次は不死鳥のように奇跡の生還を果たしたチリの33名の鉱山作業者です。8月5日、銅採掘鉱山にて落盤事故が有り33名が坑内に閉じ込められました。消息不明、安否さえ危ぶまれる状態でした。生存判明は8月22日、通信用の細い穴を掘削したドリルの先端に『33人は無事!』の紙切れが発見され・・・落盤事故発生より、なんと17日後の事でした。生存が確認されてからは地中の様子が徐々に解ってきました。驚いたのは落盤事故直後、現場責任者の取った行動で、冷静沈着にまず『規律を保ちながら救援を待たなければならない事』を第一に掲げ、全員を自分一人でコントロールするのは困難と考え『責任分担』をし、各班長を任命し『統率』した事です。班は3班に分けられ班長が1日24時間を3分割し『仕事班』『睡眠班』『休憩班』に分け、交代で過ごすように仕事を与えました。食料は通常で2日分のツナ缶と牛乳しかなく、食事は24時間毎一人当たりツナはスプーン2さじ、牛乳はコップ半分と制限し、救出まで全員が必ず助かるという『希望』を捨てずに実践して待った事でした。そして地下700mから33人が69日振りに全員無事救出されました。まさに『奇跡』です。現場責任者の最後まで『希望』を捨てない強靭な意思と強いリーダーシップに深く感銘致しました。

さて、突然『希望』繋がりで私、20歳より吸い続けている煙草が『HOOP』です。最近『頑張る貴方を応援します!』と数量限定で熱いメッセージが箱に書かれています。煙草を吸いながら並べて見ると熱い文章になります。『思いを言葉に、意思を形に!』『諦めない!それが自分の価値だ!』『待つんじゃない!掴み取りにいけ!』『挑戦こそが人を強くする!』・・・来年も厳しい環境が続くと予想されますが、我々も組織の中で勝手な行動は慎み、与えられた職務の中で自分が何を為すべきかを考え、人との繋がり大事にし一生懸命に頑張りましょう!来年は皆さんにとって今年より、もっと良い年になりますように。

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