【三和新聞】133号

2012-01-01
第133号 がんばろう俺
writer: 太田 敏浩

全国の中日ドラゴンズファンとその他の皆さん!あけましておめでとうございます!2012年の干支は辰年!ドラゴンズイヤーの幕開けです。昨年のドラゴンズは首位から最大10ゲーム差をひっくり返しての優勝!球団初のリーグ連覇を成し遂げました。ホント優勝なんて諦めていたのに・・・ファンなのに信じなくて御免なさい!って感じで、あ~~~去年のペナントは盛り上がったなぁ~♪

1月【第133号】 がんばろう俺

9月の名古屋ドームでのヤクルト戦を応援団席で観戦して、9回裏の攻撃は『狙い撃ち』の大合唱♪そして見事、谷繁選手のヒットでサヨナラ勝ち!ホント痺れました!信じて応援するのってサイコー♪いつもはチャンスでもどうせゲッツーかな?とかネガな展開を気持ちの片隅においてショックを和らげる【保険】を掛けたりしちゃうけど、そんなのはもうヤメよう!って思って迎えた日本シリーズ。やっぱりホークスには、どうか4タテ(4連敗)されませんようにって祈っていました。しかしホークス有利と言われる中、ドラゴンズは頑張りました。結果は3勝4敗で負けちゃったけど、胃が痛くて呑まなきゃ(実際は呑むと寝るので素面)観てられないくらい痺れる試合展開はドラゴンズの真骨頂!毎日ドキドキだったからシリーズが終わったあとの虚脱感は相当だったなぁ~。

こんな感じで僕は昨年のドラゴンズの優勝にかなり浮かれました。浮かれた理由は驚異的な追い上げからの優勝だったり、落合前監督の集大成の戦いだったり、いろいろあるけど、一番の理由は震災で落ち込んだ気分を忘れたかったからだと思います。震災の被害状況はテレビの映像としてしか観ていないから未だに現実として受け止め切れない感覚があります。それでも震災当日は愛知県でも不安になるくらい長く揺れたし、僕の住む太平洋沿岸は急激に潮が引いて津波も観測されました。子供の頃から聞かされた東海地震は今まで漠然としたものだったけれど、震災の津波の映像を観てからはリアルに想像するようになり、電信柱の海抜何メートルの標示をよく目にするようにもなりました。あの標示は震災後増えたのか、それとも今まで気にしていなかったのか・・・。もし東海地震が先だったら、僕はその時どうしただろう。津波を考えて高い所へとは思っても、より高い所へと考えただろうか。そんないろんな『もし』を考えると東北の出来事はパラレルワールドのような出来事に思えてきます。もう1つの自分の世界のような感覚です・・・。

『諦めが肝心』・・・ドラゴンズの負けゲームを観ている時、僕はそんな心境だ。生活のいろんな場面で、僕にその言葉は顔を出す。しかし、「あきらめたらそこで試合終了だよ・・・」我が愛読書『スラムダンク』の安西先生もまた顔を出す。被災地の復興事業で栽培した綿花が収穫間近の豪雨で全滅したニュースを観た。それでも今年は作付面積を更に増やすらしい。震災遺児の特番の中で弟を失った小学生の兄は、弟の育った故郷に残り、町を復興すると言って町を離れることに反対した。観ていて胸が熱くなった。福島原発の安定の為に働く作業員の皆さん、除染活動に従事する自衛隊の皆さん。そして、シーズン後半の巻き返しで見事優勝したドラゴンズを見ていると、僕も『諦めが肝心』の出番をもう少し減らしてみようと思う。

昨年後半は『ギリシャ問題』『タイ洪水』『TPP』『放射能』『消費税』そんな言葉が飛び交った。不安に不安を塗り重ねるような言葉のオンパレード。そんな年の瀬、東名高速を走っていると『2012年夏第2東名開通予定 がんばろう日本』と書かれた看板が頭上を通過した。なんかジーンとした。ズタズタにされた日本に新しい道が出来る高揚感と、そして【がんばろう日本】・・・このフレーズだ。僕は【がんばろう日本=俺】ってことだと思う。落合前監督は就任当初、選手に「自分の為に野球をやれ!」と言った。だから選手達の【がんばろう俺】が集まって常勝軍団になったのだ。ならば日本だって!

さて2012年ドラゴンズイヤーは始まったばかり、高木ドラゴンズはどんな試合を見せてくれるだろうか?日本は龍の如く昇り始めるだろうか?僕は・・・今年も旅をしたい。2年前のGW「寒そう」を理由に東北のツーリングを止めて九州へ。だから今度こそ猪苗代湖から会津磐梯山を、出来るなら松島を、バイクで走りたい。その為には『とことん』仕事をしなきゃな・・・ふ~~~【がんばろう俺】

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