第231号 判断

2020-03-28
第231号 判断

writer: 小 谷 野 一 彦

 世界中で新型コロナウィルスが流行しWHO(世界保健機関)からはパンデミック(広範囲に及ぶ流行病)状態の発言がありました、経済では株価が大暴落したりと見通しの立たない状態が続いています。三和もこの影響を受け海外への技術支援業務が延期になるという実害も出ています。お客様もいつ支援業務の再開が出来るのか見通せず、今は感染予防としてテレワーク推進や訪問時の体温測定、マスク着用、手洗い等を我々メーカーにも協力を求め自社の感染予防に努力されています。個人的にはマラソン大会、ゴルフコンペが中止になったりライブ出演を中止したりと新型コロナは私の趣味まで浸食し影響を与えています。発生源や感染拡大理由、予防方法など色々調べて記事にしようかと思いましたが、今出ている情報が正しいものなのかどうか自分自身で判断がつかないため、自身で判断したライブ自粛について少しお話しします。

 まだ「コロナ、コロナ」とならない時に会社の同僚と出演が決まっていましたが「お客様の状況」「家庭環境」そして「会社の立場」を考えた場合の最善は『自粛すべき』と同僚と判断し最終的に会社判断をしていただきました。人それぞれの立場、考え方があるので会社関係では正しい判断であっても、ライブ側の関係者では理解が出来ても良い判断とは感じないでしょう。また、この判断に影響を受ける人は数十人レベルですが、これが市・県・国・世界レベルとなるとその判断によって大きく世の中に影響を与えます。このレベルで判断をする人の重圧たるや相当なものと思います。多方面からの情報を基に様々な判断をしていただき、とにかく早く終息に向かうことを願うばかりです。


 こんな世界中が混乱している時期ですが、この新聞が発行される2020年4月1日三和機工には4名の新入社員が入社します、ここ最近人材確保に頭を痛めてきていましたので、三和にとって大変うれしいニュースです。このタイミングの新聞担当なのでここからは新入社員に向け祝辞(ファースト説教)として書き進めます。お題目は【判断】です!判断というと難しく考えてしまうかも知れませんが、身近なところで言えば出掛けるときに傘を持って出掛けるか、持たずに出掛けるかどうしようかと迷ったことありますよね?その時には家族に聞いてみたり天気予報を見たり雲の様子をみたりと情報を集め判断し、当たれば「ヨシッ!俺の判断は間違ってなかった!」外れたときは「クソッ!あいつがいらないって言ったのに!」と人のせいにしたりもします。自分だけの事であれば「ヨシッ!」「クソッ!」の独り言で終わるのですがこれが友達から「傘いる?いらない?」って聞かれたりすると自分以外の影響もあるので、より多くの情報を求めてネットで調べたりして当たる確率を上げ「傘を持つか、持たないか」の判断をして友達に伝えますよね、社会に出るとそういった判断機会が増え「年を重ねるごと」「役職が上がるごと」に判断する責任の重さも重くなっていきます。時には直感というのも否定はしませんが重くなればなるほど正確な情報からの判断が必要になっていきます。


 では情報はどのように集めるかですが、これは人に頼ることではありません、人にばかり頼ると「話聞いてません」「連絡ありません」挙句の果てには「傘がいらないって言ったのあんたじゃん!そのせいで雨に濡れたじゃんどうしてくれるのっ!」こうなってしまいます。まずは素直に先輩の話を聞き「同じことをやってみる」作業に慣れたら自分の仕事はどうなのか聞いてみる、ダメ出しをもらったらこれが一番の情報収集のチャンス!なぜなら「ここがこうで、こうだから、こうするんだ」と三和機工の先輩ならきちんと教えてくれるでしょう!そしてこの繰り返しでより多くの経験を積み、会社・社会の傘に成れる様頑張って下さい。
話は変わりますが先日我が家ではこんなことがありました。体調を崩した父が治療の点滴のお陰で熱も下がったのでやめていた晩酌をし、気分よく床に入りウトウトしたころに寒気がしたそうです。熱を測ると40度近くになっていたため、病院に行って診てもらっているのにまたこんなに熱が上がったから「俺はついに死ぬんだ」と判断し母にお別れの挨拶をしたようです。「アホっ!!病人が酒飲むからだっ!」って一蹴され、酔いがさめるほどに熱も下がったようです!酔っぱらいの判断はだめですね(笑)

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