第225号 未来の宝 ビジネスパーク!

2019-09-30
第225号 未来の宝 ビジネスパーク!

writer: 新 妻 吾 郎

 さて、10月である。消費税が8%から10%へ引き上げられる10月!厄介なのは『軽減税率』である。まぁ~家計負担が消費税増税で強まるのを和らげる為に、生活必需品などの税率は8%のまま据え置こうという政策だが~実に中身がややこしい。どこまでの商品が軽減税率の対象で、どこからが対象外か?制度の仕組みが『複雑怪奇』で・・・全国のスーパーやコンビニで~お客さん「なんでコレ10%で、アレは8%やねん!」店員さん「すんません!解りまへんがな!」的なやり取りが繰り広げられ『日本全国大パニック状態』に陥るのではないかと?・・・斯様(かよう)に思う次第である。で、急いで制度を簡素化して~「間をとって一律9%にしましょっか?」ってなコトにならんかなぁ~とも思いつつ『人間慣れだ!精神』で、人様は慣れていくのだろうか・・・・・

 さて、話しはガラリと変わり~商工会議所 青年部を卒業した事は前回の新聞でお伝えしたと思うが、その事業の取り組みのひとつに『ビジネスパーク』なるモノがある。コレは中学校や高校や聾唖学校(ろうあ=聴覚障害者の一区分)の、教壇に立って「ウチの会社はこういう会社で~世の中のこういう役割を担っているんですよぉ~♪」と生徒さんに約1時間!直接授業を行うというモノである。実はワタクシ将来~なりたかった職業のひとつに『学校の先生』があり、水谷豊さんの『熱中時代』や武田鉄矢さんの『金八先生』世代の私にとって、こりゃあ~打って付けだわ♪とパッと手を挙げ~確か5回ほど参加した時のお話しをしたいと思ふふふ♪

 『ものづくり』は『ひとづくり』・・・では『ひとづくり』とは?・・・というテーマを掲げ、このテーマを受講したいな!という生徒さんが集まってくる。初めは三和機工についての概略を説明。そして、授業テーマである~『ひとづくり』とは?・・・実は『自分づくり』なんだよ♪と・・・そこそこ製造業の本質とは!って、事を聞きたかった生徒さんにはチョット的外れな授業を選んじゃったなと思われるかも知れないが、私は人間の本質に迫る・・・これから、どんな仕事を選ぶにせよ共通な・・・何にでも通じるコア(物事の中心部・核心)な話しを未来ある子供達に聞いて頂きたいと、ほぼオブラートに包むことなく、どストレートに話しをする。ここからは、その話をザックリ箇条書きに表します。書き切れないので読んで膨らませて頂きたい。これをたった1時間の授業で収まるのか?というと・・・はい、収まりません(汗)

 一連の会社説明後・・・①三和は『人がいるから仕事がある』をモットーに日々、躍進。『仕事があるから人がいる』の関係性はダメ。仕事がなくなると繋がりが切れるから。②あなた達の一番の繋がりはお母さん。なんてったってお母さんのお腹の中で生まれ育ち、尋常ではない痛みに耐え、あなた方を産んだのです。あなたの誕生日は、お母さんが一番頑張った日~感謝しましょう。そして、御両親を大切に。私の両親は他界しています。いつ何が起こるか人生は分かりません。『孝行したい時に親はなし』③自分もいつ死ぬか分かりません。私は一度、死に掛けました。後悔しない毎日を送ることが大切。④自ら命を絶ってはいけません。イジメなどツラい時は武道を習い肉体と精神を鍛えましょう。自分の身は自分自身で守るしかない。⑤自分の道も自分で切り拓くしかない。本当に自分が将来に渡って興味あるモノ、大好きなモノをとにかく早く見つけて、一歩踏み出したヤツが勝ち。経験値がモノをいう。⑥仕事トコトン遊びトコトン!中途半端はダメって事!⑦人生は自分が選んだ(決めた)ように導かれて行く。人に決められているようで~嫌だけど『納得』するという選択を自分で決めている。嫌なら止めればイイ。人生は決断の連続。何が起こっても自分が決めたのだと思う事が大切。⑧人には『○○力』っていうのがあって『決断力』や『忍耐力』『分析力』『想像力』・・・他にも色々ある『○○力』を総合した【人間力】を高めていく事が大切!と・・・もう書き切れんな(汗)世界規模・宇宙規模で君達が真剣に望めば何にでもなれる可能性を秘めているのだから1日1日を大切に生きて下さい・・・と。

 屈託のないキラキラと輝く瞳でジーっと見つめられていると邪悪な?心を見透かされてしまいそうで妙に教壇でドキドキである。後に送られてくるアンケートに「道を見つけます!」「何か心に来ました!」という言葉を頂くと胸が熱くなる。そんな授業中、ずーっと寝ている生徒さんがいる。チョークでも投げたろか!と思うが、ハーレーの話しでムクッと起きだし「このダービーカバーには漢字が隠されているんだ!」と言うと「稲妻!情熱!」と、その寝ていた生徒さんが一番大きな声で叫んでくれる。イソップ寓話(ぐうわ)の『北風と太陽』のようで、思わず心の中で「YES!」と叫び、右腕を思いっ切り引く気分♪

 また、聾唖学校ではアルミパーツパズルなるモノを製作し、分割されたパーツを組立ていくと文字が出来、ハッと気づいた生徒が並び替えると『ありがとう!』という言葉になり、生徒さん達の目が輝く♪もう感動で、こちらは目から水滴が流れそうだ。そして、「ありがとう」という【感謝】の言葉と「ごめんなさい」という【謝罪】の言葉をいつも言える大人になって下さい!この言葉は大人になればなる程、言えなくなる言葉だから~と、締め括る・・・・・う~む、なんてイイ授業だ♪←自画自賛(汗)・・・また、やろっかなぁ~♪ 

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