【三和新聞】214号

2018-10-31
第214号 備えあれば憂いなし♪
writer: 菅 沼 稔

 朝夕すっかり涼しくなり収穫の秋を迎え、食べ物の美味しい季節となりました。秋と言えば私の趣味である釣りのベストシ-ズンなのですが、今年は何故か台風が週末に向けて日本にやってくる事が多く、私のホ-ムである『遠州灘』はいつも荒れており、なかなか釣りに行く事ができずにフラストレ-ションが溜まっております。『遠州灘』とは静岡の御前崎から愛知の伊良湖岬までの海域で、ウミガメが産卵に訪れる浜辺としても有名ですし、サーフィンの国際大会なども開催しているマリンスポ-ツのメッカでも有ります。とても綺麗な砂浜ですので、ぜひ訪れてみて下さい♪

 ここ最近は毎年のように異常気象だの猛暑などと騒がれており、何処かしらで最高気温を更新したというニュ-スをよく耳にしました。そして今年は台風の当り年!8月だけで8個も発生しており、実に14年ぶりの事だそうです。この9月にも大きな台風が2個、東海地方に上陸しました。どちらも日本列島を縦断し各地に多大な被害をもたらしましたが、私の住む『愛知県豊橋市』では9月末に発生した台風24号により10万戸以上が停電となり復旧に4日以上かかる所も有りました。突然の停電に懐中電灯すら準備していない我が家は大慌て!数年前に用意したはずの防災グッズが何処にあるか分からない・・・。スマホの明かりを頼りにやっと見つけた防災リュックの中では懐中電灯・サイレン・自家発電機能を備えた多機能ラジオも電池の液漏れを起こしている有様・・・。そんな中、懐中電灯も不足しており暗かった室内を長男がおもむろに空のペットボトルに水を入れて懐中電灯で照らし簡易ランタンを自作、部屋全体が明るくなり重宝しました。その役は私がやって家族から「お父さん!頼りになる~♪」なんて言われたかったなと思いつつ、成長した息子を頼もしく思いました。幸いにも我が家ではガス・水道が使えましたので、トイレと食事は事なきを得ましたが、電気が使えない事がこんなに不便なのかと痛感するとともに、防災時の【備えの大切さ】・・・身をもって感じました。

 さて、台風もさることながら災害で怖いのは【地震】と【津波】です。発生から進路・規模を天気予報で知る事が出来きる台風と違い、これだけ科学が発達した現在においても地震の発生予測は難しく事前に備える事ができません。ご存知の様に日本は地震大国。ここで少し地震のメカニズムをご紹介すると地球表面は厚さ100kmほどの巨大な岩盤プレ-ト10数枚に覆われており、このプレ-トは地表を覆っているだけではなく、プレ-ト自身が少しずつ動いています。折り重なるプレ-トが少しずつ動くことによって生じた歪(ひずみ)が限界を迎えた時、元に戻ろうとして反発する力が陸地に伝わり地震が起こるのだそうです。そして世界に10数枚しかないプレ-トのうち4枚が周りを覆っている日本は、いつ地震が起こってもおかしくない場所なのです。記憶に新しい所で言えば今年9月に起こった『北海道胆振東部地震』(ほっかいどういぶりとうぶじしん)、2016年の『熊本地震』、少しさかのぼって2011年の『東日本大震災』での地震による津波被害の映像は、まるで映画でも見ているかのようで・・・現実とは、とても思えませんでした。

 この東海地方では100~150年周期で起こると云われている『東海大地震』や『南海トラフ大地震』がすでに100年以上発生していないとの事で、30年以内に巨大地震が来る確率が70%以上とも云われています。各地で発生している大地震を【対岸の火事】と思わずに、そして自然災害のみならず、目まぐるしく変わる社会の中でいつか起こるかも知れない『リーマンショック』の様な経済の大地震にも耐えられるような準備と備えをして、大事な会社と何よりも大切な家族を守って行きたいと思います。

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