【三和新聞】25号

2002-12-01
第25号 大そうじ

【整理整頓】・・・段ボールに押し入れた本や小物や写真など、ひとつ手に取っては眺め、思い出に浸り、捨てることを迷う代物は「いつかは」使えるだろうと自分自身を納得させて、元に戻す。しかし、その「いつか」はなかなか訪れず、やっとその時が来たかと思えばドコに置いたか記憶が無い。また保管したこと自体~遙か遠い記憶の彼方・・・。さてここで「クイズ100人に聞きました」のパネラーのように<ある!あるぅ~!>と思ったあなた!・・・コレは大変に危険な状態である。以前、この三和新聞の今年初めの号で「すぐやる習慣をつけよう!」と私は書いた。今回はその続編である。先月号も二部構成だった。最近、私は【続・好き】である・・・ネタが無いのか?・・・いえいえ。

12月【第49号】 大そうじ

「すぐやる習慣」を身に付けるには、まず身の回りの整理から。最大の効果が上がる様に自己の仕事場を整理するだけで、どれだけの時間や手間を節約できるか。この細部に気を配ることに関しては兵士がいい見本になると私は思う。いつも生死の危険と隣り合わせの職務に就く新入り兵士たちが、軍隊基礎訓練のキャンプで繰り返し教え込まれることは【基本中の基本となる技術】である。それはこの上なく効率的な方法での、戦うための、身を守るための、生活をしていくための、身の回りの整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)、つまりは【5S】である。戦時下では敵はモチロン「銃が掃除不足で故障中です!どこにあるのかもわかりません!」などと言っても待ってはくれない。その瞬間にズドン!である。喩えは多少、乱暴ではあるが、飛躍しすぎるとは思わない。それは仕事の前にどれだけの準備をし、心構えをしているかということは重大かつ重要なことだからである。乱雑さは命取りなのである。さて、この件に関しては組立のG課長に伺えば、懇々と教えてくれると思うのでバトンは渡そう。G課長の机や工具箱や身の回りはいつも綺麗(?)の筈である。さて、あなたの机の上や机の中、工具箱に工具棚、最も記憶容量の多いパソコンetc・・・つまりは仕事上の身の回りで「すぐやろう」とすることを妨げる【ムダ】はないか?【ガラクタ】はないか?そういうモノがあったなら是非!この【大そうじ】を機会に処理してしまおう。ムダ?ガラクタ?それは何?と問われたら~例えば、あなたの机の上に於いて<一週間以内に手を触れた事のないモノ、見ようとした事の無いモノである。>ソレを使用頻度・用途に従って、保管するモノ・処理するモノ・処分するモノと片付けてしまおう。ただ、やみくもに机の中に押し込むのではなく、机の中には机の中なりの使用頻度・用途に合わせた片付け方があるのである。勝手ではあるが、片付けが苦手な方は多分~仕事の片付けも苦手だと私は思うのである。したがって「勿体ない病」「いつかは使える、必要になる病」とはオサラバ!的確なムダ取りをし、【すぐやれる状態】にしておいて、効率良く目の前の仕事をさばいて頂きたいと切願する次第である。当たり前じゃん!と思ったあなた!もう一度、自分の身の回りを見直して欲しい。灯台もと暗し・・・見えすぎていて見えないムダがあるかも知れない。

カテゴリー分けをし、フォルダ分けをし、ファイル分けすることは、パソコンの中も机の中も頭の中も一緒である。窓を拭くのもモチロンのことだが、今回はこの内部からの効率良い整理・整頓を念頭に置き、大そうじに挑んで頂きたい!さぁ~て今回も自分のことを棚に上げまくって【うんちく】を垂れてしまった・・・なので、脇腹を突っつかれる前に、私も早く【大そうじ】に取りかかろう。どっこいしょっと!(重たい腰を上げた音)

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