【三和新聞】73号

2006-12-01
第73号 チャンスを逃がすな!

何の因果か、厄年の始まりと終わりに新聞記事の順番が回ってきました。さて、KUGIカルテットはどうなったでしょうか?厄満連発大フィーバーで最も優勝に近い人は、皆さんもご存知のようにU氏です!ご愁傷様でございます・・・?でもまだ残すところ1ヶ月!大逆転がありませんように・・・神様お願いします!

12月【第73号】 チャンスを逃がすな!

さて、話は変わり、皆さんは浅田次郎と言う作家をご存知でしょうか?映画化もよくされているので、皆さんも聞き覚えがあるかとは思いますが、私の心に残った浅田作品の中で、最長編の『蒼穹の昴』から、少しお話させてもらいます。

中国の西太后が統治する時代に生まれた二人の男が、一人は学者、一人は西太后の側近となり、それぞれ最高の地位を手に入れるまでと、その後、自分の力ではどうにもならない事由や、激動の時代の波に飲み込まれて行く人間模様が描かれています。まず、学者ですが、彼の意に反して学者としての昇格試験を受けることになり、偶然にも昇格試験会場で隣り合わせた、同じ試験に数十年間挑み続けている老人と出会い、その老人の心を引き付けたことで、何ものかの力に導かれるように、老人の魂が彼に乗り移り、見事主席で昇格試験に合格、エリート街道に入りますが、その後、自分の理想と違う時代の流れに思い悩み、やがて志を持って国を出て行く事になります。一方、側近の方は、夢も希望も無い貧乏な幼少の頃に出会った占い師のお情けで「いつしかお前は宝玉を得る事となるであろう」と言う言葉を信じ込み、側近になるために、男の証である○棒○玉を、自身で切り落とし都に上る途中で、こちらもまた偶然に元役者で、かつて西太后にも認められた老人に出会います。その老人から、役者としての技の全てを伝授され、再び都に上り、西太后の前で演じる突然めぐって来たチャンスを掴み活かし、もっとも信頼される側近まで成長します。そして、どんな状況においても自身の立場を忘れる事なく西太后を支え続ける事で信頼を獲得し、西太后の持つ宝玉に次第に近づき、やがて宝玉を・・・。

長ったらしい解説になってしまいましたが、この本を読み感じたことは、「人生は突然、後々影響を受ける人物に出会い、そのチャンスをものにする事は最も重要なことの一つだ」という事です。このことは、小説の中の二人からも出会いからチャンスをものにしていくことでわかるように、私たちにも必ず訪れるものであり!しかも誰にも平等に与えられるものと感じます。但し、それをチャンスと言えるのは、それを活かしてこそ言えるものです。ぼ~っとしていると、せっかく舞い降りたチャンスに気づけずに、結果的に「俺には運も無い、チャンスも無い、どうせ誰も与えてくれないし・・・。」ってな具合にマイナスに感じるのです。また、「自分ではどうにもならないこと」これも同様に起こる事です、「運が無い」からではなくて、一人じゃどうにもならない事なんて、いくらでも当たり前にあることで、その事実を受け止め「時々の、また、場面ごとの立場をわきまえた行動・考え方をする。」これがチャンスを活かし、チャンスを掴む最大のポイントだと思います。これらを理解できていないと、背伸びしすぎて、チャンスを掴んだゾ!と思って後ろを振り返ると、一人ぼっちで誰もおらず、結果的にチャンスをものに出来ず、そのうちチャンスに気づけなくなり、俺には運も無いし・・・どうせ俺なんて・・・のブルーちゃんになるのではないのでしょうか?要は自身がどう気づき、それをものにし、どう活かすのかをプラスで考えることです!マイナスチャンスなんてあり得ないことです!あらら、また、だんだん熱くなってきちゃいました・・・語りだすと止まらなくなる悪い癖が出そうなので、このぐらいにしておきます。

ともあれ、これらの事を新たな組織に移った11月。再び心に期し!専用機の時代に、本当に色々なタイプの人に出会い、鍛えられ、このチャンスを物に出来たのだと振り返られるように、今の立場で考え、やらなければならない事を行動していきます。

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