【三和新聞】102号

2009-06-01
第102号 釣果のほどは・・・
writer:小林 清

三和新聞担当も今回で4回目となり、いよいよ書くネタも尽きかけている。前の3回はボランティアの少年野球と趣味のひとつを書いた。今回はもうひとつの趣味である釣りについて書いてみようと思う。釣りと言っても川釣りや海釣りなどがあり、海釣りにも堤防釣りから船釣りと巾が広い。自分の場合は主に春から晩秋にかけてのシロギスを狙う投げ釣りである。船釣りはすぐに酔ってしまうためどうも苦手だ。

6月【第138号】 釣果のほどは・・・

20年程前に東京から豊橋に転勤した。東京から一緒に転勤した同僚に釣り好きだった人がいたのがきっかけで、その同僚に誘われて釣りの世界に飛び込んだ。最初のうちは投げ釣りの投げもわからず、同僚の予備竿を借り、仕掛けもえさもお任せで、ただただ付いて行っただけだったが、何回か同行するうちにどんどんと釣りの魅力に惹かれていき自分のペースで行きたくなった。当時は、今思えば面白いくらいに釣れたし、夜のおかずくらいの魚をテーブルに乗せるにも苦労はしなかった。そうすると自分の竿やリールが欲しくなり、釣り道具専門の店に通いだした。その頃は上州屋とかタックルベリーみたいな気軽に入れる店はなく、安い品物もあまりなかったように記憶している。趣味の上での金額は誰しも盲目になる人が多いように、自分も出来れば良いものという気持ちで奮発したが、高価だったその道具も今では壊れて倉庫に眠っている。だが、なかなか捨てられないで残っていると言うのもおもしろいものである。

今回、久しぶりに5月の連休に投げ釣りに行く予定を立てた。釣りは釣果を考えながらの準備も楽しみと言う人も多い。釣りは竿と針があれば何でも釣れると言うわけではなく、魚の特性に合せて道具を選ぶ必要がある。まずは何を釣るかに始まり、潮どきと釣どきと言われるように潮と時間はいつころが良いかなど準備が必要である。今回はシロギス狙い。投げ竿とリールにミチイト(テーパライン付き3号)は今付いているものでOK、針は流線型で時期的にちょっと早い為、6号から7号あたりか。ミキイトとハリスは久しぶりなので作らないと無い。釣れる時間帯と潮は「潮時表」を参考にする。潮にも大潮、中潮、小潮、若潮、長潮などがある。投げ釣りなどでは潮の動きが大きすぎず、流れも速すぎずの中潮が釣り易いと言われる。時間帯も満潮からの下げ始めからとか、干潮からの上げ始めからの3~4時間がよく釣れるらしい。エサはイソメとかアオムシの環中類を用意するが、今は前もって買っておく必要がなく、釣具店の自動販売機で朝早くでも買える様になったので便利である。明日の釣り場所は遠州灘の表浜だ。以前によく行った場所だが最近はなかなか釣果に恵まれていない。4時には着きたいので3時起きで3時半には出発したい。明日の天候は晴れで、釣りには最適かというと実はそうでもない。魚にとっては曇りや小雨程度のほうが好ましく、時間的にも昼日中よりは朝方や夕方の方が条件的には良いからだ。

さて翌日の朝早く出発、4時前には目的地に着いた。竿にリールをつけミチイトを通す。ミチイトの先に、昨日作った3本針の仕掛けとエサのイソメをつけ第一投を海に向かって投げ込んだ。距離は3色がせいぜいで(1色=25mで4色以上はいかないと・・・)情けない距離だが・・・まぁ年のせいか。シロギスの釣り方にもいろいろあるが、自分は仕掛けを静かに引きながら向こう合わせの釣り方だ。仕掛けを引きながら砂浜のかけ上がりやヨブ(砂浜のコブのようなところ)をさがし、ちょっと止めてシロギスが掛かるのを待つ。数分待って掛からなければ次のかけ上がりを引きながらさがす。投げては引き、引いてはさがしの繰返しを行う。やはり短気な人には難しいのかもしれない。最後に釣果の方だが・・・酒の肴にするには程遠いものであった。

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