Archive for the ‘三和新聞’ Category

第249号 夢のマイホーム

2021-09-30
第248号 夢のマイホーム

writer:岩 本 祐 亮

 ついこの間まで連日の様に『猛暑日』だの『熱中症』だのとニュースで耳にしていたと思っていましたが、気が付けばもう10月…。『暑さ寒さも彼岸まで』とは、よく言ったもので大分過ごしやすい気候になってきました。汗かきでもある私は夏の暑い日は苦手で、近年問題になっている『地球温暖化』というワードに少しだけ敏感になっていたりします。諸説ありますが一説によると、今世紀末には地球の平均気温が最大で5℃近く上昇するという予測を立てる研究者の方もいるそうです。えっ、5℃!?って事は日本でも最高気温が45℃なんて日もアリエールでしょ!(寒い?)もし、そんな事になったら私は家から一歩も外に出なくなってしまいそうです。冬眠?夏眠…いや家眠。(←そんな言葉は無ぁ~い!)

 さて、話は全く変わりますが『人生最大の買い物』と言えば皆さんはどんな物を思い浮かべるでしょうか。車?家電?楽器?人それぞれだと思いますが、何といっても『家』ではないでしょうか。そんな人生最大の買い物を私はつい最近しました。イェーイ♪時をさかのぼる事、約11か月。昨年の12月頃から真剣に家探しを始めたのですが…家探し・家造りがこんなにも大変で、時間と労力が掛かるとは思ってもみませんでした!最初の難題はハウスメーカー選びでした。全く知識の無い状態で某ハウジングセンターへ乗り込んだ私達夫婦は、聞いたことがある!有名だ!との理由だけで何社かのハウスメーカーに入って説明を聞くのですが、各メーカーでコンセプトが違うのは当たり前。そもそも木造か鉄筋かという大きな違いがある事をこの段階で改めて認識しました。それから私は『家』について調べまくりました。木造と鉄筋のメリット・デメリットや耐震性・免振性・断熱性や家自体の隙間指数を示す気密性などなど…。いろいろな事をトータル的に判断し最終的にI社、P社、S社の3社に絞り込んだのですが、この先がまぁ大変。ネット検索はもちろんの事、各メーカーで実際に施工された一般の方のお宅にお邪魔したり、耐震性などを体感できるメーカーの施設に見学に行ったり。何回も打ち合わせや見積もりを繰り返し最終的にS社に決めたのは今年の3月末。ハウスメーカーを決めるだけで約4カ月もの時間を費やしました。

 いよいよハウスメーカーが決定すると、ここからが本格的な家造りの始まりです。幸いにも私の実家に土地があり家の大きさは概ね決定していて、間取りも比較的スムーズに決まっていきました。間取りが決まると次は家の中の様々な事を決めていきます。キッチンの種類やお風呂にトイレ、照明の種類や位置関係。各部屋の壁紙にカーテンから家具まで。決めなければいけない事があり過ぎなのですが、困った事に私と妻の趣味や思考、好みがこんなにも違っていたのか!と、ショックになるくらい意見が合わず…多くの事柄が妻の意見を採用するハメに…。こういう時の女性は驚く程に譲らないんですね…。(←ウチだけ?!)

 この頃になると車を運転していても一般の住宅に目がいったり、“YouTube”や専門誌でお洒落な家を見つけるとつい真似したくなり、いろいろなオプションをどんどん追加していきました。S社の方からの素敵な追加提案などもあり打ち合わせをする度に金額が跳ね上がり、気がつけばカナリの予算オーバー!(泣)…でも、いいんです!『家』は人生最大にして最高の買い物!S社の方がこんな事を言っていました。「今までで、やりたい事をして後悔した人は見たことないです。やらずに後悔した人はたくさん見てきました。やりたい事!付けたい物!多少予算をオーバーしても叶えたい事!してみたい事は全てした方がいいですよ。後は一生懸命働いて下さい!」とても納得し、とてもいい言葉だなぁと思いました…。ん?俺、騙されてないよね?と一瞬だけ思いましたが、そんな言葉に誘導された結果!私達夫婦の夢がたくさん詰まった家の設計図が完成しました♪完成予定は、今年の12月頃。今から完成がとても楽しみです。家眠にならない様に気を付けなきゃ(笑)

 この先、仕事でも人生においても悩んだり何かに挑戦しなければならなかったり壁にぶつかったりといろいろな困難な事にぶつかる事があるかと思います。そんな時はS社の方の言葉を思い出し、やらない【逃避】ではなく自分のしたい事【信念】を貫き行動したいと思います。 あとは『一生懸命働くのみ!』

第248号 草刈りから学ぶ

2021-08-31
第247号 草刈りから学ぶ

writer:小 林 照 宜

 昨年の春から町内での自治会の仕事をさせて頂いており、その中で地域の草刈りをしています。私たちの自治会が使っているのはエンジン式の草刈り機で『刈払機(かりはらいき)』とも言われるそうです。WEBで検索すると『刈払機』とは草や小径木を刈り払う為の機械とあります。私たちが作業する場所は畑や山の中の林道で、草の中に小さな木があったりして正に刈払機が適しています。4月から10月まで、ほぼ毎週末に2時間ほど作業をしています。安全のために真夏でも長袖長ズボンで手袋をはめゴーグルを付けて作業をしているので汗だくになってしまいます。

  草刈りをする場所の条件は様々です。平らな所も有れば急な斜面も有ります。斜面では転ばない様に体勢を考えながら作業をします。地面がデコボコしている所があったり草の下に石などの障害物が隠れている時も有り、回転する刈刃が障害物や地面に当たって跳ね返る(キックバック)に注意をしながら作業を行ないます。生えている草の種類やその生え方も様々です。地面にぴったりとくっついて生えている草には刃の角度を水平から少し起こして刈ります。まっすぐ上に向かって生えている草には水平に近い角度で刈ります。生えている草に合わせて刃の角度を考えて作業します。草の深く生い茂った場所では草刈り機の歯の回転を高めに上げて、草がまばらに生えている所では回転を低めにします。回転が高ければ刈れる訳ではありません。その場その場に合わせた効率的な作業を考えなければならないのです。私が去年、自治会で使用していた刈払機の刃には殆どチップが残っていたので1年間は刃を変えずにいました。今年になって刈払機が替わり刃のチップがかなり減っていたので刃を新品に交換しました。そして使用してみると今までは少し深い茂みを刈る時は力を入れて刈払機を振らないと草が刈れませんでしたが、驚くことに横に軽く振るだけで草が刈れて行きます。自分がいかに非効率的な事をしていたのかを痛感しました。今年の4月に刃を交換して使っていましたが先月の草刈りで腰の高さほどまで成長した草を刈ることになりいざ草を刈っていくと力を入れて刈払い機を振らないと草が刈れませんでした。草刈りを何回も行って刃が丸くなっていたのです。刃を交換すると以前のようにスムーズに刈ることが出来ました。状態を見た目だけで判断せず実際に確認することが大事だと思いました。草刈り作業をしている時はエンジンがうるさくて周りの音がほとんど聞こえません。ゴーグルを掛けて視野が狭くなっている事もあり周囲への確認がおろそかになってしまいがちですが体調の悪くなっている人はいないか熱中症にならない様に水分補給を取っているかをお互いに確認し合い作業を行います。

 自治会の仕事を始めた頃、時期を合わせたかのように私の父が家の畑の草刈り中に、ろっ骨を疲労骨折してしまいました。お医者さんから激しい作業はしない様に言われて私が実家の草刈りもする事になってしまいました。父が使っていたのは電動の刈払機でした。バッテリー式の良い所はスロットルレバーを戻すとブレーキが掛かり直ぐに刈刃の回転が止まる事です。エンジン式の物はブレーキが無く惰性である程度の時間は刈刃が回っていて、いざという時には危険なため注意が必要です。草刈り作業には沢山の危険がひそんでいます。ちょっとした油断で事故になりかねません。自治会のメンバーの知り合いで草刈り作業中に小石が目に入り視力が低下した人がいると聞きました。その人はゴーグルを付けて作業をしていたのですがゴーグルがくもってしまい丁度その時だけ外していたそうです。草刈りは安全の確認と色々な危険を予測しながら作業をしなければなりません。会社の仕事でも同じです。安全な作業は安全の確認から始まります。

 草刈りをする時には複数人が最初にある程度の間隔を空けて作業を開始し、途中お互いの作業の進み具合を確認して自分の刈る範囲を調整していきます。会社の仕事でも同じ事が言えると思います。まず初めに『誰が』『何からやるのか?』を決め、途中で『確認』して『軌道修正』を掛ける。【作業する場所の状況を確認してそれに合わせた方法で作業をする。】【使用している機器の特性を把握して効率の良い使用方法を考えながら作業する。】【使用している機器の状態を確認し悪い所は修正をして最良の状態で使用する。】時折、周囲と【コミュニケーションを取りながらみんなで確認し、情報を共有し合う。】・・・この様な日々の作業の中での【総合的な判断力】を付けて、伸びていく事が大切だと思います。

第247号 オンギャ~~~♪

2021-07-31
第246号 オンギャ~~~♪

writer:新 妻 吾 郎

 『東京VICTORY』からの『SMILE〜晴れ渡る空のように〜』…私が愛して止まない桑田佳祐さんの楽曲と共に【東京オリンピック2020】が今現在、開催中である!コロナ禍が一番の懸念ではあったが1年間の延期と今もコロナは猛威を振るってはいるが『無観客』という形でなんとか開催となった。開催直前にも色々とドタバタ騒動が相次いだが…この開催に至る迄の人の思い、世界各国のコロナ状況やIOC・各国の政治経済の絡み…色々あり過ぎて〜しかも、どれも…根深い(汗)色々な意味で冷めかけていた気持ちも〜始まってしまえば熱は上がるもので、今もチャンネルをアッチャコッチャと変えながら観戦し、様々な競技の超人たちに興奮しながら〜この新聞を書いている。←新聞に集中せぇ〜や!しかし日々、熱戦が繰り広げられるTVに釘付け状態ではあるが…私は今、独りぼっち。実は私以外の家族は皆、帰省しているからである。それは何故か?私は現在53ちゃい…53ちゃいにして~なんと!0ちゃいの愛娘が誕生したからであ~る♪やったぜ!BABY♪

 話しは変わるが、HARLEYを乗り換えた。以前にもお話したが2021年の『21』は私のラッキーナンバーであり、2021年モデルのカラーリングは簡単にご説明すると茶色か紫色だった。結果、紫を選んだのだが少しだけ引っ掛かることが…それは今までに『紫』という色を、自分が選んだ事がなく「紫…かぁ…」と。話はまたコロッと変わって~まだお腹の中で男の子か女の子か分からない時、妻が「名前どうする?」と。続けざまに「男の子だったら~また、〇吾って付けるの?」と。「う~ん、そうだなぁ~そうなるかなぁ~」と。「もう2人『吾』がいるんだから次の子は『ひまり』と関連する名前がいいなぁ~♪」と。『ひまり』は、ヒマワリとか陽だまりから取っているので…私は「男の子だったら『太陽』にしよっか!ヒマワリはSunflowerって言うし♪」と。じゃあ~女の子だったら…って考えているうちに胎児は『女の子』で確定!と診断され、太陽君ではなくなってしまった!すると妻が「色々考えたけど~お花の名前がイイなぁ~♪」と。で、ライラックという花が好きだと言うのである。「ライラック…それじゃぁ~ライ子か?」「ンなアホな!」と夫婦漫才のようなやり取りを繰り返し…ライラックは原産地のヨーロッパでは『リラ(Lilas)』と呼ばれているらしく、色は白もあるが大半のイメージカラーは『紫色』なのだ。…あらっ!HARLEYと一緒やん♪と。その一瞬にして紫色が好きになった♪←至って単純。そして、名前は『りら』となり漢字で【莉來】と名付けた。すると、ひまりが「ヒマちゃんも漢字が欲しい!」と。『ひまり』という漢字の当て字は結構あり…調べていくと『陽莉』という当て字が見つかった!「これで~ヒマリラや♪」と思っていると…ん?【太陽莉來】という四文字熟語のような名前が繋がって~語呂合わせが好きなゴローも流石にゾワッとしたのである。運命やわぁ~♪…次は『太陽』か?←ンなアホな♪

 7月8日が出産予定日だったのだが7月1日に結構な前駆陣痛が来て、これは早いぞ!と、妻のご両親も前倒しで豊橋入りして頂いたら~落ち着いちゃって…これは7月7日の結婚記念日かしら…スルー。じゃあ~7月11日(セブンイレブン)で私と一緒の誕生日!…スルー。と、ジラしにジラされてたら翌日の12日に妻が「あ!来たカモ!」と。急いで病院へ行き、即!分娩室へ入ったら「あれ?落ち着いたカモ?」って、ここまで来てもジラすんかぁーい!と。この日、病院は出産ラッシュのようで次から次へと隣の部屋から悲鳴のような~断末魔の叫びのような声からの~「オンギャ~!」と元気な産声が聞こえて来て…とても、途轍もなく…感動!『生命の力』をリアルに感じた。「おめでとうございます!」と隣の部屋に駆け込みたい気分だった。←それは流石にアカンやろ。

 陣痛が始まって産まれるまでを『分娩所要時間』というらしいが、ひまりはナント!58時間半!将吾は11時間半!と、どちらも難産だったので長丁場は覚悟していた。そして陣痛の感覚が徐々に短くなっていき、3人目ともなれば慣れたもので~妻が「来た!」と言えば、すかさず背中や腰をさすり圧迫させながら2人で『痛み』を逃していくという繰り返しが続いた。そして「あ!破水したかも?押して!」と言われたので、すかさずナースコールを押すと「違う!腰!」「えぇ~!押しちゃったよ!」と。先生方がドドーッと入って来られて「お父さん!退室して下さい!」と。そして、そこからナント!約5分後に「オンギャ~~~!」…と♪歓喜の産声と共に3508gの天使が←既に親バカ♪陣痛から4時間チョット(祝!安産♪)で、莉來が誕生である♪上の2人は安産祈願へ行って難産。3人目は安産祈願へ行っても難産なんだからと行かなかったら安産って、ナンザンしょ?と、このクソ暑い真夏を寒くする事を言う~おじぃパパ…ジジパパは、いくつまで働かねばならんのでしょう?ただ、またひとつ守らねばならぬ【宝】を得たジジパパは…強いでっせぇ~♪”LILA” IS A TOKYO OLYMPIC-BABY!

第246号 指導力

2021-06-30
第245号 指導力
writer:

 先月、男子陸上100mで山縣選手が9秒95の【日本新記録】を出しました!この記録は2019年にサニブラウン選手が記録した9秒97の記録を0.02秒縮める記録となります。この記録であれば、オリンピックでも決勝進出レベルで、世界トップクラスの選手たちとのレースがとても楽しみです。日本人としては4人目の9秒台となりますが、100mのオリンピック代表枠は3人ですので、誰が日本代表になるのか!大変興味深々です。この新聞が発行される時には日本代表が決まっていますが、私の予想としてはサニブラウン選手・山縣選手・桐生選手の3名ではないかと予想しています。日本の得意としているリレーでも9秒台のメンバーが増えてきている事により、金メダルを取れる確率が上がってきているので、是非!頑張ってほしいです!!

 私の息子も陸上短距離をやっています。小学、中学と陸上部に所属し、そして今年の4月には晴れて希望する高校に入学することができ、高校でも陸上部に入部して頑張っています。今までは大会に何度も足を運び、観戦するのが楽しみでしょうがなかったのですが、今はコロナで無観客となり観戦出来ないのがとても残念です。息子が陸上を始めてからは、日本選手権や世界陸上、オリンピックなどの大会を録画して観戦するほど~どハマっています!

 さかのぼれば、1998年に伊東浩司選手が10秒00(当時日本記録)を出してから、2017年の桐生選手が日本人初めての9秒台(9秒98)を出すまでに『19年間』かかりました。9秒台を出すことの難しさというのは計りしれないものがあります。3人の9秒台を出した選手も1度記録が出たからといってその次からも出るかといえば、なかなか9秒台が出せず苦しんでいる状況です。山縣選手が自己ベスト10秒00を出したのは2017年で約4年かかり10秒の壁を打ち破りました。学生時代から特定のコーチをつけず一人で試行錯誤しながら自分の走りを追求していましたが、状況を打破するためにアドバイスを求める存在が必要だと考えコーチに指導を依頼したそうです。

 コーチの視点からの意見をもらい、それに対して考え意見を出す。自分より多くの引き出しを持っているし、自分が思ってもみない部分に課題を見出してくれると信頼関係を醸成(じょうせい)していったそうです。一人ですべてを考え、走りを追求していると、気持ちがどんどん自分の中に入り込んでいき、そこには笑顔が出る余裕もなかったそうです。今は仲間やコーチがいることで心が安らぎ、いろいろな視点から自分を見ることが出来る余裕も出て『日本記録』という結果に繋がったようです。

 まず前提としては、自分の【やる気】がなければ前には進めませんが、やる気だけではどこかで行き詰まってしまいます。そんな時は参考になる本や、今の時代であれば、WEBやYouTubeなどで検索すれば、いくらでも自分が行き詰った部分を見出してくれる【情報】をもらえますが、見るのとやるのとでは違いがあり、うまく出来る時もありますが、中々思い通りにならない時もあります。一人でやっていくには【限界】があり、そこに指導者である先輩や同僚、仲間がいて『目標達成』したり『技術向上』に繋がっていくのだと思います。

 三和機工も若い仲間が入社しています。いくつもの経験を積み、自分の【やる気】(仕事を習得する為の努力)、それに加えて先輩方の【指導力】により、個々の能力を最大限に引き出し成長していきます。私も量産製造部に所属していた時にライン責任者として毎週行われた改善会議でT顧問に指導を受け、かなり鍛えられた経験があり、今でもその経験が私の中で自信となり私の引き出しとなっています。すぐには結果がついてこなくても頑張っていれば、必ず結果がついてきます。指導される先輩方は仲間を故障させないように、信頼関係を築き!個々の能力を引き出して成長させてください。若い世代もミドル世代もスタートラインについた時に誰が先に一つ前にでるのか!!!三和五輪(将来)のメダルに向かってみんなで邁進していきましょう!

第245号 幸せの青い鳥

2021-05-31
第245号 幸せの青い鳥
writer:杉 浦 秀 幸

 『咬まれてもノーリアクションを徹底しましょう!』こんな文章が綴られている飼育本があります。【インコドリル】というタイトルのインコの飼育本に書かれている咬まれた時の対応の仕方です。『咬んでもいいことがない』と教えることが大事で、手を出しても咬まなかった時はたくさん褒めると良いそうです。生後1か月ぐらいのセキセイインコのひなをペットショップで見つけて青色と黄色のかわいい小鳥ちゃん2羽が我が家に来たのは昨年9月の事でした・・・。

 以前、猫を飼っていたのですが一昨年に老衰のため14年の生涯を終えて天国へ旅立ちました。毎日お世話をしていた長女は最愛の猫が亡くなり【ペットロス】になり少し気落ちしていました。娘は「アレルギーがあるため猫はもう飼えないけど他の動物なら飼えないのか?」との思いから通院をしている病院の先生に相談したところ「カメ、ヘビ、トカゲなど体毛が飛ばない動物なら問題ありません。」とのことでした。さすがに、爬虫類系は・・・。期待していた答えが返ってこなかった為、娘は「他の動物は?」とスグ聞き返したそうで、その反応を見て先生は「小鳥なら大丈夫かもしれませんね(笑)」と言ってくれたそうです。初めはセキセイインコを1羽だけ飼う予定でペットショップへ行きました。店員さんに相談しながら探していると、ひな鳥が2羽だけ別のかごに入れられていて仲良く寄り添っていました。「生後1か月ぐらいなので今から育てれば手乗りインコになるし、おしゃべりもするかも!」と勧めてくれました。その仲良く遊んでいる姿をみたら可愛くなり「2羽を引き離したらかわいそう!」という気持ちが湧いてきて、2羽とも我が家の仲間入りすることになりました。青色の方を『エナ』黄色の方を『ノン』と名付けてインコの飼育を開始しました。

 ペットショップにいた時には仲良く寄り添っていたのですが暫くするとエサの取り合いで喧嘩をし、体の小さな『ノン(黄)』がエサを食べようとすると『エナ(青)』が突っついて攻撃をするようになりました。セキセイインコの飼育は初めてなのでこのような時の対策をネットで検索をしてみたところ『攻撃する方を他のゲージに移すと良い』と書かれていました。しかし、元々1羽だけ飼う予定だったのでゲージは1つしか用意してありませんでした。また、ゲージを2つ置くスペースもなく1つのゲージで何とかしたいと思い考えた結果、とりあえずエサ箱を2つに増やしてみることにしました。そのエサ箱をゲージの中の離れた場所にそれぞれ設置してみたところ2羽が一緒にエサを食べるようになり再び仲良く遊ぶようになりました。こんな感じで飼育を始めてから1か月ほど経った朝、いつものように娘がゲージを覗きに行くと『ノン』がゲージの下の方で横たわっていたようで・・・冷たくなって、既に亡くなっていました。前日まで何も様子がおかしいこともなく元気にしていたのに「病気だったのか?エナと喧嘩して傷を負ったのか?」などと考えましたが原因はわかりませんでした。お世話をしていた娘はショックを受けていましたが、残った『エナ』を今まで以上に大事に育てるようになりました。

 毎日、朝と夕方にゲージから出して話しかけて遊んであげると手に乗るようになり、そして肩にも乗るようになりました。ゲージが汚れたら掃除をして、エサを散らかした後の片づけなど毎日お世話をすることで『エナ』は娘を信頼して警戒しなくなっていきました。『エナ』も娘のことが大好きになり、洋服の中に潜り込んだりしてとても仲良くなりました。そんなある日、娘がいつものように遊んでいた時に袖の中に違和感があったようで服を脱いでみたところ袖からなんと!卵が出てきたそうです。娘から聞いた時は「なぜ1羽なのに卵を産む?」と驚きましたが、発情するとメスは1羽でも卵を産むようになるようです。いわゆる無精卵でした。娘のことが好きすぎて発情して卵を産んだようでした。卵を産むほど愛している娘には何をされても『エナ』は怒りません。咬みつかれるのは長女以外の家族で、自分は手や唇など咬まれまくりです。

 しかし、よく考えたら当然のことです。自分はエサをやったり水を替えることをしたことがありませんし、もちろんゲージの掃除など一度もしたことがないからです。ノーリアクションに徹する前に『エナ』のして欲しいことをしてあげて信頼関係を深めないと改善されないようです。仕事においてもお客様や相手のことを一番に考えて行動すればきっと信頼して頂けるようになり、自分たちのことを好きになってくれるはずです。大切な心構えを身近にいる小さな小鳥に教えてもらいました。

第244号 カーボンゼロ

2021-04-30
第244号 カーボンゼロ

writer:太 田 敏 浩



 大河ドラマの【晴天を衝け】にハマっています。渋沢栄一をモデルにした作品ですが、最初に名前を聞いた時には何処かで聞いた名前だけど誰だっけ?でした。そういえば皆さん大好き一万円札の新しい顔の人でしたね。新紙幣について調べてみると2019年の4月に発表になり、発行は2024年の上半期の予定だそうです。そんな渋沢栄一についてですが、よく知りません。番組の紹介によれば近代日本の株式会社やインフラの礎を築いた大実業家のようですが、詳しい事は調べずにドラマを楽しむ事にしました。

 ドラマは江戸幕府の15代将軍徳川慶喜と農家の渋沢栄一の生活が時代背景を交えながら同時進行で進んでいきます。徳川慶喜と渋沢栄一はどういう経緯で出会い、どのように関わり合うのか?徳川慶喜とはどんな人物だったのか?農家出身の渋沢栄一はどのように大実業家へ大成していくのか?といった興味が尽きません。また、江戸では外国から持ち込まれたコレラが蔓延したり鎖国時代から開国に向かう中で開国派と鎖国派、攘夷(じょうい)派と幕府派などに国が二分されたりしていきます。そんな幕末の日本と現在の終息しないコロナ禍と【カーボンゼロ】に本格的に取り組むこれからの日本。この正解の分からない混沌とした未知への取り組みが幕末とよく似てる様に感じて、時代劇でありながら現代劇の様に感じています。ドラマではこれから困難を乗り越えて明治維新を成し遂げていきますが、これからの日本の希望に繋がると信じてドラマを楽しんでいきたいと思います。

 さてカーボンゼロについて4月22日に行われた気候変動サミットで菅首相は2030年までに『46%温室効果ガス削減』の目標を発表しました。4月22日は70年代にアメリカで発祥した『アースデー』です。『アースデー』は何もない日に地球のことを考えましょうという事から始まったそうです。もしかしたら2021年4月22日が将来カーボンゼロの記念日になるかもしれません。最近は再生可能エネルギーやEVシフトに加えて二酸化炭素を燃料に変える技術や植物由来のバイオ燃料、人工光合成で二酸化炭素から酸素を作る技術などカーボンゼロに関連するニュースが多くなりました。私は旧世代の人なので内燃機関が無くなる事が残念で堪りません。個人的な願望としてバイオ燃料と二酸化炭素の内燃機関とか出来ませんかね?車はともかくバイクは内燃機関を続けてもらえませんかね?内燃機関の味わいが消えていくことに未練タラタラです。明治維新の為に戦った武士が武士を捨てられず西南戦争で散った思いがほんの少し分かる気がします。

 我が田原市は今年の1月に『たはらゼロカーボンシティ』を表明しました。(今さっき検索にヒットして知りました。)我が家の前の海はワカメが取れるのでブルーカーボンで貢献出来そうです。(ブルーカーボンとは海で吸収される炭素のことです。沿岸の海藻が吸収した二酸化炭素は地中に蓄えられます。)そんなワカメも昨年は全く取れず、地球温暖化を実感しています。温暖化を自分自身に例えるなら太り始めたなと感じて食事制限しても『時既に遅し』で体重の増加は、そう簡単には止まりません。正に『今そこにある危機』だと思います。既に地球もその段階に来ているのかも知れません。

 今年の新入社員のレポートにカーボンゼロについてのディスカッションの内容がありました。結果は実現可能でまとまったようで心強く思いました。あの日皆さんのディスカッションでまとまった【出来る】という気持ちを忘れずに、これから立ち塞がる様々な課題に取り組んでもらいたいと思います。これから先は会社の仕事内容も変化していくかもしれません。【出来るという気持ちの先】に色々なアイデアが浮かんできます。そのイノベーションを楽しんでください。来たる【カーボンゼロ】の目標を掲げた2050年は29年後です。新入社員の皆さんは、これからの新しい社会を作り上げる世代です。2050年、皆さんが中心になって社会を動かして行くことでしょう。渋沢栄一の様に【晴天を衝く】勢いで未来を見据えて頑張ってください。   

第243号 自分でやろう!

2021-03-31
第243号 自分でやろう
writer: 菅 沼 稔

 陽気も良くなりこの新聞が掲載される頃には桜も満開になっていると思いますが、残念ながらこのコロナ禍では今年も花見で宴会とはいきそうに有りません。緊急事態宣言とリバウンドの繰り返しで終わりの見えない状況下、ようやくワクチン接種が始まりました。1日でも早い終息と『当たり前の日常』が戻る事を切に願います。さて今回は、このコロナ禍で外出を制限され家時間が多くなったことで最近チャレンジした【DIY】について書こうと思います。

 この【DIY】ですが「ディ-・アイ・ワイ」と読み、いつの間にか一般化していましたが最初は読み方すら解らず何となく日曜大工の事かなと思っていました。“Do it yourself”の略で直訳すると『自分自身でやる』であり、由来は第二次世界大戦後のロンドンで、廃墟に立った元軍人たちが「何でも自分でやろう!」を合い言葉に町の再建に取り組んだのが始まりだそうです。趣味の物作りぐらいに思っていましたが “Make”ではなく“Do”と言っているところがミソで『行動をおこす』事を促している本来の意味を知りすごく良い言葉だと思いました。

 さて、何を【DIY】したかというと『カべ』です。我が家には3人の息子がいるのですが時に激しい兄弟喧嘩や叱られた後の怒りが壁にぶつけられ、その成長と共に部屋の内壁にはあちこちに穴があいているのです。それぞれの穴には歴史と思い出があり塞ぐのは寂しい気持ちも有りましたが、最近はすきま風がひどく、足が入るくらいの大きな穴も有り生き物が出て来そうな気がするので塞ぐことにしました。さて何から手を付けようか、困った時の『You Tube』です。調べると色々なパタ-ンが紹介されおり、足がすっぽり入るくらい大きな穴の補修動画も有りました。動画再生を繰り返し、必要な物をメモして、いざホ-ムセンタ-に部材調達です。巣ごもり需要によりホ-ムセンタ-が売上を伸ばしているとは聞いていましたが、なるほど結構賑わっているし、【DIY】コーナ-が凄く充実していて専用工具や部材を見ていると楽しくなり『製作意欲が湧く売り場作り』をしているなぁ~と感じます。

 コロナ禍により需要を伸ばしている物といえば色々あると思いますが、私の趣味である『釣り』もそうです。ソーシャルディスタンスを保ちながら楽しめる趣味としてブ-ムとなっている様です。私がメインでやっているのがサ-フ(砂浜)からの『ヒラメ』釣り、シーズンの9~11月ともなれば砂浜は賑わっているのですが、最近では1~2月の殆んど釣れない時期にもそれなりの人が居ます。例年だとこんなくそ寒い時期にサ-フで釣りをしている物好きは自分含め数人しか居ませんでした。そして釣具店では以前より初心者コ-ナ-が充実し『新規客獲得の工夫』がされている様に思います。コロナ禍で大変な中にも色々な所にビジネスチャンスは有るのだと感じます。

 話はだいぶ逸れましたが、部品調達を終えて早速作業開始です。穴の回りの石膏を綺麗にくり抜いて、新たな石膏ボードを貼るための下地板を取付け、そこにボードを固定する。簡単に説明するとこんな感じですがYou Tube動画のようにスムーズには出来るはずもなく、「石膏に水入れすぎた〜!」だの、作業がもたついて「あ〜!石膏が固まってしまった!」だの多くのアクシデントに見舞われながら、最終的には息子達にも手伝ってもらい(←息子があけた穴だし!)何とか補修することが出来ました。見た目は少しいびつなところも有りますが、妻は「逆に味が有って良いよ!」と言ってくれましたし大満足の仕上がりでした。妻の優しさから出た言葉なのかも知れませんが、アレンジを加えれば自分オリジナルの遊び心のある内壁が出来そうだなあと思い【DIY】の良さを改めて感じました。そして何より補修後は息子達の壁に対する当たりも優しくなった様に感じます。やはり苦労して直したものには愛着が湧くのでしょうか。色々なものが簡単に手に入る便利な昨今ですが、「専門外だから」とか「担当じゃないから」と理由を付けて何でも人任せにするのではなく、まずは自分の出来る事から行動に移し【DIYの精神】で明るい未来を築いて行きたいと思います。                             

第242号 ルールとマナー

2021-02-28
第242号 ルールとマナー
writer: 彦 坂 訓 克

 ある日の朝、父から「すぐにみんなで、来られるか?」といつもと同じで遠慮がちな電話が有りました。私はこの連絡を受けた時には、急を要する『みんなですぐに来い!』ではなかった意味を知る由もなく・・・。妻と子供と急いで支度して向かった先の病室には静かに横になっている母のベッドの横で1人、父がパイプ椅子に座っているだけだった。私が「もう!?」と聞いても、ただ無言で私達の方に向けた父の目からは(私も間に合わなかったんだよ・・・)と言っていた。だから「すぐに来い!」という気持ちを抑え「すぐに来られるか?」と父はきっとそう言ったのだろう。風邪も滅多にひかない、いつも丈夫で元気だと思っていた母が原因不明?の肝臓病を患い入院生活を送っていました・・・。

 そんな母が入院していた時の事ですが、私はなかなか時間も取れず(言い訳ですが・・・)あまり見舞いに行く事もしなかった親不孝者だったのです。見舞い行った帰りには母が必ず言ってくれていた、少し元気がない【ありがとね】の【声】だけが何故か思い出されます。昨年には十七回忌の法要を済ませ、先月(2月)でちょうど他界してから17年も経ちました。父親も母が他界してからは一人で生活(またも親不孝・・・)をしてきていましたが、最近では悲しいことですが老いも進み、ぼちぼち1人での生活が難しく、心配な状況になってきてしまっています。本当に時の経つのは・・・早いですね。

 話は変わりますが、私は知り合いの方に紹介して頂き、三和機工に無事入社してからあっという間?で、もう33年目となってしまいます。(後悔している訳ではないですよ♪)入社当初から部署名こそ変わった時期は有りましたが【量産製造部】に所属。社内での量産加工品の仕事にずっと携わってきましたが、そんな私に大きな転機が・・・。三和機工社内の職場を離れ、違う環境での職務の命を受けました・・・(後悔している訳ではないですよ♪)先に云ったように私は他の企業での経験が無く、30年以上続いた環境がこの歳で変化する事に私には何をどこまで出来るのだろう?と正直、不安でしか有りませんでした。

 もう少しで早2ヶ月になろうとしています。少しずつ慣れてはきましたがその中で、新しい環境に対応していく事で今までとは違う?忙しさ(今まで暇って事ではないですよ!)を日々感じています。この忙しいと感じる事や、楽しいと感じる事、怒りを感じる事・・・この【感じる】って事が出来るのは良いことではないのでしょうか?常日頃、慣れ親しんだ環境ではこの『感じる』という気持ちが慢性化してしまいがちです。私達は常に感じるという気持ちを高めていくことが必要な事だと思います。毎日忙しくその日を振り返える余裕もない。しかし、その日を振り返る『感じる』事で自分をブラッシュアップ出来るのではないでしょうか?

 また【ルールとマナー】に関しても考えさせられる事となりました。製造業のルールとしては『安全・品質・生産性・コスト』などに関する項目が主体となると思います。職場、業種により多種多様では有りますが、ルールを厳守・徹底していく事がとても大事な事だと恥ずかしながら再認識させられました。ルールにより『業務レベルの統一・モチベーション向上・業績アップ』などがメリットとされています(受け売りですが・・・)。ルールを守る事とはグループや組織の【責務】で有り、最も大切なのは何故するのか?何の為に守らなければならないのか?目的や目標をメンバーが【共通認識】して行動する事だと痛感しております。

 マナーとは『ひとり』の空間では求められない事で有り、守る事で『お互い』が気持ちよく過ごす為の【心遣い】で、思いやりや配慮を体現する行動。相手との信頼関係を築くには非常に重要とされています。(毎度?受け売りですが・・・)相手が何を求めているのか?何が必要なのか?何に困っているのか?などに【気付ける感受性】を高めていくことだと思います。スローガンでもある『相手のことを思いやれる人になろう!』思いやりがある人とは?と調べてみると『掛け値なく優しく、損得を天秤にかけない』と有ります。あの母の少し元気のない【ありがとね】の声が聞こえてきます・・・。私は母に思いやりや配慮、思いやれる人になれていたのでしょうか?父のようにあの状況で「来られるか?」と言えるのだろうか・・・?人生は『一生涯勉強』という言葉も有ります。ですので、相手のことを思いやれる人になろう!

第241号 チームでアタック

2021-01-31
第241号 チームでアタック

writer: 岩 本 祐 亮

 昨年の11月中旬頃だったかと思います。三和新聞のメイン記事を書いてみないかと社長に声を掛けて頂きました。この『スポット記者』の話を頂いて率直に思ったことは「何をお題目にしようかなぁ~?」でした。それからというものお題目についてぼんやりと考えながら過ごしていましたが、折角こんな大役を任せて頂いたので、今回は私の入社時から今に至るまでを振り返ってみたいと思います。

 私が某工業高校を何とか卒業し、縁あって三和機工に入社したのは2002年の3月でした。そんな記念すべき2002年がどんな年だったかと思い返してみると、ソルトレイクシティ冬季五輪やサッカーW杯が日本と韓国で共同開催されたりと特にスポーツが話題になった年でした。では私はというと高校生気分が抜けず、仕事に対する姿勢も心構えもなっておらず先輩方や上司によく叱られていました。今でも覚えているのは『腰パン』です。最近は『腰パン』なんて言葉も聞かなくなりましたが当時は大流行しており高校生はみんなそれをしていました。一応説明しますと、パンツ(ズボン)を腰の“上”ではなく“下”で穿くファッションスタイルです。なんなら尻部で穿くぐらいの勢いだった私は当然上司に注意されました。見た目の悪さは勿論、何より【安全作業】に対して著しく反している服装なので当たり前です。いやぁ~今思えば恥ずかしい・・・。

 一方、私生活では中学・高校と続けてきたバレーボールを社会人になった後も地元のクラブチームに入り、週に2~3日は体育館で汗を流すという爽やかな時間を過ごしていました。【チームスポーツ】であるバレーボールが私は大好きです。今はもうやめてしまいましたが、それでも腕前は相当ですよ!←自分で言う。そう!信じるか信じないかはスポーツ大会次第♪という事で。折角なので学生時代のバレーボール生活を少しだけ話しますと、中学生の頃からそんなに身長が高くなかった私はアタッカーにはなれなかったのですが、余りある才能とセンスのおかげで←また自分で言う。セッターというポジションを与えられました。簡単にいうと【トス】を上げる『役割』のポジションです。バレーの醍醐味は迫力のある【アタック】だと思っていませんか?いつも勝負を決めるのはアタッカーですし、目立つのも~そして女子にモテるのも!決まってアタッカー。私も最初はそう思っていましたしアタッカーに嫉妬していたのも事実です。でも、これが違うんです。セッターがいいトスを上げないとアタッカーは点を取る事が出来ない。セッターの出来が勝負を左右する。つまり試合を支配しているのは常にセッターである私♥なのです!←自分で言いまくる。とはいえそこまで性格がひねくれているわけでもないので何とかアタッカーに気持ちよくアタックを打ってもらいたい!点を決めてもらいたい!トスワークでアタッカーを楽にさせてあげたい!という一心で必死にトスを上げていました。他にもセッターの大事な仕事として【ブロックフォロー】があります。セッターに限らずチーム全員ですが、アタッカーの打ったボールが相手のブロックに跳ね返される事を想定しボールを拾えるポジションに入って構えるのです。そうする事で仮にアタックが跳ね返されても拾って繋げて次の攻撃に移れるのです。まさに【チームプレー】です。忘れがちな事ですが私は必ずブロックフォローに入っていました。そんな優秀なセッターのいたチームは中学時に東三河大会で準優勝し、県大会にも出場する事が出来ました。ホントにいい思い出です。

 さて、仕事の話に戻しますと高校生気分も抜け組立作業にも慣れ頭角を現してきた私←もう自分で言うな!は、ひとつの仕事を任せて頂ける【担当者】として働く事が多くなっていきました。機械の組立から調整・立合い、そしてお客様の工場への搬入と最終調整、時には打ち合わせまで・・・。本当に大変です。2008年から2009年にかけては入社以来の大きな出来事として『リーマンショック』がありました。若い人達でも誰もが名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。そのくらい大変な不況でもう二度とあのような事態にはなってほしくないと切に願います。リーマンショックを乗り越えて一段と成長した私は←まだ言う。海外出張も何度か経験しました。これは【会社の看板を背負い=会社の代表者】として行くわけで、周りに仲間も居なく誰も助けてくれない状況の中でしっかりと自分の考えと自信を持ってお客様と接し、無事にやり遂げて帰ってくる事が出来た時は本当に「ほっ」としますし・・・凄く【充実感】を得られます。

 時は経ち2021年・・・入社して19年になろうとしています。今では統括係長の役職を頂き働いています。今まで同様に担当者として作業もしていますが、立場上実務以外の仕事も増えてきました。例えば、スケジュール管理や部署内の仕事の割り振りや人選などです。バレーボールに例えるなら【トス】を上げる『役割』に近いかと思います。【アタッカー(担当者)】に誰かを任命し、あとは知らん顔という訳にはいきません。いつでも【ブロックフォロー】に入れる体制をとるのがセッターの役割です。ですから【アタッカー(担当者)】には自信を持って思い切り【アタック(仕事)】して欲しいと思います。私も責任を持ってトスを上げますし、まだまだアタックも打ちます。そして、部署の皆でちゃんとフォローします!してくれます!!【アタック(仕事)】は一人でしている様でチーム全員でしているのです。【組織=チーム】だという事を忘れずに、これからも私はトスを上げ続け!ブロックフォローをし続け!アタックを打ち続けたいと思います。

第240号 心を燃やせ・・・

2020-12-31
第240号 心を燃やせ・・・

writer: 新 妻 吾 郎

 

 新年お目出度う御座います!本年も宜しくお願い申し上げます。さて、2021年の幕開けである。『21』という数字は私のラッキーナンバーであり、今年はイイ事があるんじゃなかろか?と思う今日このゴロー(寒)・・・さて、初スベリした所で昨年を振り返れば~コロナ一色・・・毎日、感染者数のニュースにマスク&自粛&先月号の方の予言的中『密』を避ける日々であった。私が思うに、コロナは【人と人とを希薄にさせる疫病】である。最近では『第3波』のペーススピードが際立ち、更に『新型ウイルスの変異種』なるモノが猛威を振るいイギリスを皮切りに次々にロックダウン状態となった(12月21日現在)。・・・ワクチンは開発されたものの日本に届くのは2022年の4月以降だとか・・・今年はTOKYOオリンピックイヤーなんですけど!とも言いたいが~各国、こんな状態で果たしてオリンピックは開催されるのだろうか・・・・・

 

 新年早々暗ぁ~い書き出しで、すみません・・・が!爆発的に明るい『炎(ほむら)』を照らしてくれたのは『鬼滅の刃』ではなかろうか。我が家では娘が幼稚園での遊び?のようで「キムチみかんが来た!逃げろぉ~♪」と家中を連呼して走り回り『キムチみかん』ってなんやねん?と、究明していくと『鬼舞辻 無惨 -きぶつじ むざん-』という『鬼滅の刃』での最強のラスボス鬼の事らしく・・・(まぁ~確かに幼稚園児には言いづらいネーミング)、そこから妻が観て見事に鬼滅感染し「観てみなよ!」と。はじめは億劫だった私もAmazonプライムで~観はじめたら、もう超~どハマって完全感染した。そして今、興行収入が歴代ランキング1位の『千と千尋の神隠し』をも上回る勢いの(この新聞が発行される頃には超えているカモ)映画も観に行った!ラストシーンでは涙腺崩壊!ジワァ~と涙が溢れ出てくる瞬間!前に座っていたオッさん(私もオッさんだが・・・)そのオッさんが嗚咽(おえつ)しまくりだして、その姿を見た途端!私の涙は自然にスーッと引っ込んだ。

 

 『鬼滅』の話しは子供も大人も巻き込んでいるので、接待芝刈りの最中(私の場合、ボールに当たれば~ゴルフとも呼ぶ)の時でも通ずる。普段、私は酔拳ショットが得意?であるのだが最近は『鬼滅ショット』なるモノをあみ出した♪それは『鬼滅』をご存じの方ならご理解いただけると思うが・・・ボールの『隙の糸』の匂いを感じ、匂いに気づくと『糸』が見える。糸はボールと繋がっていて、見えた瞬間!ピンと張る。私のクラブヘッド(刃)は強く引かれて、その隙を切り込むように・・・「芝刈りの呼吸 五十六ノ型 ベタピン!」そしてボールの首を切るようにクラブヘッドでスパッと刈る。すると、心地良い打感と共にボールが強い弾道で弧を描いて飛んでいく…というイメージだけが沸き立ち、実際のボールはゴロゴロゴロー…(極寒~初スベリ 弐の型←しつこい。)

 

 先ほども申し上げたが、コロナは『人間関係を希薄にする疫病』である。マスクをせざるを得ない環境を作り出し、どなたが【コロナ=鬼】かも分からない世界を作り出す。『Go To』で政府が後押しするも〜開放すると感染者数は急激に増え、出口の見えないイタチごっこである。リーマンとも違い、このショックは本当に先が見えない・・・。そして、期間という時間が長い。長すぎるのでマスクをしたまま、本当のお顔をお互い知らぬまま、お仕事や他にも色々と関わりは始まり『目は口ほどに物を言う』が、目しか見えない者同士!マスクを外して自分の顔を相手にお見せする事が~パンツを脱ぐほど恥ずかしい気分になる程である。・・・まぁ〜最近はあまり、パンツを脱いでも恥ずかしいと思わなくなって来た年齢でもあるが…←もう、何の話やねん。

 

 ・・・時を戻そう。『鬼滅の刃』は本当に深く綿密に計算された物語であり、このご時世にどハマった作品である。人間にも鬼にも哀しい過去があり、しかし如何なる逆境にも挫けず生き抜こうとする。そこには愛する人がいて、守りたい家族がいて、守りたいものがあって・・・。なんとか人の役に立とうと自分を犠牲にしても、自分の責務を全うしようとする。どの言葉も、心の奥底に突き刺さる。もはや学校の【道徳の授業】のようなものである。

 

 もう一度、言おう。私が、この漫画から深く感銘を受けたことは様々な『愛』を守る為に、人様のために自分が役に立つように生きる【生き様】と、責務を全うしようとする【死に様】の中で【受け継ぐこと・永遠に受け継がれてゆくこと】である。あらゆる困難は生きていれば必ず降り掛かってくる。その時!私は勿論のこと『長(おさ)』たる者たちは、その気概を持って上司(柱)としての責務を全うして欲しい。この年初め!自分にも皆様にも贈る言葉は『鬼滅の刃』のモロパクリでもあるが・・・【胸を張れ!そして、心を燃やせ!】である。・・・あなたの胸にも届いてくれると、私は信ずる。

« Older Entries Newer Entries »
Copyright(c) 2009 SANWA KIKO CO.LTD All Rights Reserved. Design by 三和機工株式会社